遠野のミステリー〜緑深き山で謎の「続石」を見る

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遠野のミステリー〜緑深き山で謎の「続石」を見る

遠野のミステリー〜緑深き山で謎の「続石」を見る

更新日:2017/07/23 20:13

咸月 潤のプロフィール写真 咸月 潤

妖怪譚をはじめ数々の伝承が伝わる、岩手県の遠野。
その中心部からおよそ10qほど離れた場所にある綾織町に、続石(つづきいし)という不思議な巨石があります。
柳田國男の著した『遠野物語』にも登場するこの続石には、今でも多くの謎が残されています。静けさが漂う山奥にひっそりとたたずむこの巨石を目の当たりにして、ミステリアスな雰囲気を味わってみませんか?

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続石への入り口

続石への入り口

写真:咸月 潤

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続石への入り口は、遠野から花巻へ向かう396号線沿いにあります。遠野の中心地からはやや離れた場所にあるため、車を利用するのが一般的。遠野駅からは、車ならおよそ15分ほどの道のりです。入り口には駐車場もあります。

もし天気が晴れていて、時間と体力に自信がある方であれば、市内からレンタサイクルで行くのもおすすめです。都会ではまず味わえない、ゆったりとした時間感覚の田園風景を楽しむことができます。

続石への入り口

写真:咸月 潤

続石は小高い山の上にあり、入り口の鳥居を抜けた後は、10分ほど山道を歩くことになります。よって、この場所を訪れる際は歩きやすい靴を履くことをおすすめします。

弁慶の伝承が伝わる「泣き石」

弁慶の伝承が伝わる「泣き石」

写真:咸月 潤

山道をしばらく進んでまず見えてくるのは、「弁慶の昼寝場所」と呼ばれるくぼ地と、「泣き石」と呼ばれる、大木に挟まった巨大な岩です。

柳田國男の『遠野物語拾遺』第11話によると、その昔この地方を訪れた武蔵坊弁慶が、巨大な岩を持ち上げて、この泣き石の上に乗せようとしたとされています。すると、この泣き石が「自分は位の高い石なのに、他の石の下にされるのは耐えられない」と言って、一晩中泣き明かした。だから弁慶は憐れに思い、岩を今の続石の上に置き直したということです。

弁慶の伝承が伝わる「泣き石」

写真:咸月 潤

こちらの場所が、「弁慶の昼寝場所」と呼ばれるくぼ地。遠野地方には、妖怪だけでなく武蔵坊弁慶の伝承も伝わっているということは、実に興味深い事実です。

誰が? 何のために? 続石のミステリー

誰が? 何のために? 続石のミステリー

写真:咸月 潤

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泣き石からさらに上を目指すと、やがて続石が見えてきます。

続石は、2つ並んだ台岩の上にもう1つの大きな巨石(笠石)が乗っている、非常に珍しい様相です。全体がまるで鳥居のような形をしていて、下を通り抜けることもできます。
上に乗っている笠石の幅は約7m、 奥行きは5m、厚さは2m。近くで見ると、見上げんばかりの大きさと重量感に圧倒されます。

誰が? 何のために? 続石のミステリー

写真:咸月 潤

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実は続石の2つの台石は微妙に高さが違っているので、上に乗っている笠石は片方だけ若干浮いている状態です。それがまた、何とも言えず不思議な光景です。

誰が? 何のために? 続石のミステリー

写真:咸月 潤

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この続石も、『遠野物語』に描かれています。
それによると、この続石には先述のように、武蔵坊弁慶が作ったという伝承のほか、世界各地に見られる「ドルメン」という巨石記念物の一種ではないかという説もあるとのことです。
ヨーロッパをはじめ世界各地にみられるドルメンは、一般的には古代人が埋葬、祈りのために作ったとされています。

では遠野の続石は、いつ、誰が、どのようにして作ったのか? 謎は深まるばかりです。

終わりに

いかがだったでしょうか?
遠野地方の数あるスポットの中でも、ひときわ異彩を放つこの続石。一味違った旅の思い出になること間違いなしのこの場所に、是非一度足を運んでみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/10 訪問

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