写真:bow
地図を見るまずは祇園にある円山公園、京都の桜の代名詞ともいえる「祇園枝垂桜」をご紹介。桜の時期には多くの観光客や京都市民が訪れる円山公園は昼も夜も大賑わいです。公園内には枝垂桜や染井吉野などが約800本!京都でも有数のお花見スポットなのです。
その中心的存在なのが「祇園枝垂桜」。実はこの桜は現在二代目で、初代は昭和22年に樹齢200年以上の天寿を全うし枯死。その初代の種子から大事に育てられた桜が、現在の「祇園枝垂桜」なのです。
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地図を見る円山公園にあった初代の「祇園枝垂桜」の孫にあたる桜があるのはなんと京都府庁。毎年3月下旬から4月上旬まで観桜祭が開かれ、中庭が公開されます。
後期ルネッサンス様式を採り入れた旧本館は全国の庁舎では現存最古。そんな旧本館をバックに咲く枝垂桜は京都にいる事を忘れてしまうような絵になる光景。撮影ポイントは沢山ありますのでぜひ、色んな角度から楽しんでみて下さい。
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地図を見る円山公園の「祇園枝垂桜」を手掛けたのは、創業1832年の「植藤造園」15代佐野藤右衛門氏。代々御室御所(御室仁和寺)に仕えた植木職人だった「植藤造園」は、近代に入り造園業も営み、パリやニューヨーク等世界各地で日本庭園を手がけています。そして、桜を守る活動をしていることでも知られています。当代16代の佐野藤右衛門氏も日本を代表する桜守の一人。
そんな「植藤造園」は嵯峨野にあります。その庭園は、個人宅の敷地なのですが、毎年桜の時期になるとどこからともなく一般人がここの桜を見に来ます。夜はわざわざかがり火を焚いて夜桜も見せてくれます。
日本を代表する桜守の庭に咲く桜の種類は200種類以上といわれ、とにかく凄いの一言に尽きます。百聞は一見にしかず、アクセスは良くないですが、ぜひ見ていただきたい京都の桜の隠れ名所です。
京都府南部、奈良県境に近い井出町。ここにある「地蔵禅院」は曹洞宗の小さなお寺。眺めのいい高台にある「地蔵禅院」には、円山公園にあった先代の「祇園枝垂桜」と親木が同じ桜が今も咲いています。
その歴史は江戸時代享保年間に植樹された桜と言われ、樹齢は300年に迫ろうかという古木なのです。円山公園の2代目「祇園枝垂桜」はまだまだ迫力不足。かつての先代に思いを馳せるなら、「地蔵禅院」の桜と重ねてみてはどうでしょうか。
また「地蔵禅院」の鐘楼の下にある畑には、樹齢100年になるというこの桜の子桜が2本植樹されていて、それもまた見事です!
京都を代表する桜の一つである、円山公園の「祇園枝垂桜」。その兄弟ともいえる桜たちは京都にいくつもあり、いずれも見事な枝垂桜ばかりです。どれも見頃は3月下旬から4月上旬ごろです。
京都は桜の名所が多く、どれを見ようかと迷ってしまいます。そんな時はある程度テーマを絞って桜を訪ねることをおすすめします。ぜひ参考にしてみて下さい。
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(2024/11/9更新)
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