島根・石見で買うべき伝統工芸品おみやげ厳選4品

島根・石見で買うべき伝統工芸品おみやげ厳選4品

更新日:2018/11/25 18:39

菊原 朝香のプロフィール写真 菊原 朝香 モデル、美肌温泉家、食べ歩きトラベラー、歴女
島根県の西部・石見地方。一口にそうは言っても、西は山口との県境・津和野から東は大田市までと島根県の半分以上を占めるほどの広範囲。そんな石見地方でステキなおみやげを探すのは至難のワザ。そういうこともあり、今回は特に伝統工芸品に焦点をしぼってご紹介します。美容アイテムから鑑賞品まで、4つを厳選してピックアップしました。きっと「コレ!」と思うものがみつかるはず!

キビソ肌友だち(やさか村ワタブンアートファブリック)

キビソ肌友だち(やさか村ワタブンアートファブリック)

写真:菊原 朝香

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美肌を目指す人が絶対に使うべきなのが、島根県浜田市弥栄町の「キビソ肌友だち」。100%正絹の浴用タオルで、普段身体を洗うタオルを「キビソ肌友だち」に変えるだけで保湿できるという優れもの!

もちろん顔にも使えます。「キビソ肌友だち」を使って洗顔した後にスキンケアすると、しっとりうるうる肌になるんです!この効果には本当に驚きです。

キビソ肌友だち(やさか村ワタブンアートファブリック)

写真:菊原 朝香

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蚕がくれた天然の保湿成分「セリシン」と西陣織帯の伝統技術が結びついたのが「キビソ肌友だち」。「キビソ」は繭の一番外側にある、元々は捨ててしまっていた部分。でもそこにはたっぷりとセリシンが含まれているんです。

「キビソ」は繭全体のたったの4%しかなく、しかもとても荒い糸のために、機織り機で一枚一枚丁寧に織るしかありません。とても労力と時間と技術を要します。そのために量産することができません。非常に稀少なものなのです。

キビソ肌友だち(やさか村ワタブンアートファブリック)

写真:菊原 朝香

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ちなみに効果は2〜3か月ほど。もちろんセリシンの成分がなくなっても、普通のタオルとして使うことができますよ。

ハードとソフトの2種類があり、ハードはサイズがSS(1,620円)・S(3,240円)・M(4,320円)・L(5,400円)とあります。ソフトはSSとLのみ(価格はハードと同じ)。また各SSサイズとシルク成分配合の石鹸とのセット(2,700円)もあります。※すべて税込価格

「やさか村ワタブンアートファブリック」他、「陽気な狩人」や「ふるさと体験村」、「石正美術館」、浜田駅内「市民サロン」といった浜田市各所、また大田市「西の原レストハウス」、益田市「グラントワ」内ミュージアムショップ コンアモールなどで購入可能です。

瓦食器(石州瓦窯元 亀谷窯業)

瓦食器(石州瓦窯元 亀谷窯業)

写真:菊原 朝香

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約200年の伝統を誇る「亀谷窯業」の石州瓦は、益田市「グラントワ」の中庭の人工池や東京・六本木「ザ・リッツカールトン東京」などでも使われている超老舗。

その亀谷窯業では石州瓦の製造で培ってきた技術とその素材を活かして食器も作っています。もっと広く石州瓦を知ってもらいたいという思いから生まれた石州瓦食器は、普通の食器と同じ扱いの「瓦食器」と、土鍋などの「直火用耐熱瓦」の2種類があります。

瓦食器(石州瓦窯元 亀谷窯業)

写真:菊原 朝香

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中でも「直火用耐熱瓦」は、直火に強く、焦げ付きにくく、高い安全性を誇るという利点、そしてその芸術性の高さから、「星野リゾート」など有名ホテルなどでも使われています。また近赤外線の力でより食材の旨味を引きだすという点からも、とても人気があるんですよ。

もちろん「瓦食器」のカップやプレート皿、箸置きなどもバラエティ豊かでデザイン性の高いものばかり。瓦ももちろんですが、食器も一枚一枚熟練の職人の手で作っているので、大量生産ができません。そう思うとより貴重なものですよね。

瓦食器(石州瓦窯元 亀谷窯業)

写真:菊原 朝香

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石州瓦食器の展示・販売は、亀谷窯業工場内(島根県浜田市長沢町736、0855-22-1807)で行っています。通販でも購入可能なのですが、新商品やアウトレット商品はこちらでなければ買えません。

常に開いているわけではないので、行く前に必ず電話予約(平日8時〜17時まで)を!またこちらでは、石州瓦食器を作る体験なども行っていますよ。

石州和紙製品(工房かわひら、石州和紙会館)

石州和紙製品(工房かわひら、石州和紙会館)

写真:菊原 朝香

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「石州和紙(半紙)」610年(推古18)に中国より製法が伝わって以来、島根県石見地方で漉かれ続けてきた伝統工芸品です。国の重要無形文化財に指定されており、さらに2009年(平成21)には、ユネスコ無形文化遺産の保護に関する条約に基づく「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」にも記載されました。

連綿と受け継がれてきたその技法・技術は、今は島根県三隅町を中心に工房を構えるたった4人の和紙職人により守られています。またその技術を活かして、様々な石州和紙の製品を開発しています。

石州和紙製品(工房かわひら、石州和紙会館)

写真:菊原 朝香

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その独創性は個々の職人の持ち味がとても表れており、インテリアや小物、文房具など様々な形で石州和紙の名前を広めています。写真の作品は「神の国から」紙のくつという名の「赤ちゃんの靴」。

「工房かわひら」の川平正男氏の作品です。歩きはじめた赤ちゃんの初めて履く靴を、守り続けてきた伝統製法で祝いたいという川平氏の思いから生まれました。

石州和紙製品(工房かわひら、石州和紙会館)

写真:菊原 朝香

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2015年(平成27)に、厚生労働大臣から「現代の名工」とされた川平氏は、石州和紙を紡いで糸を作るという技術も持っています。糸という形に姿を変えた石州和紙は、コースターやしおりなど様々な作品に生まれ変わっています。

川平氏以外の他の職人による作品もとても芸術的で、実用品としても鑑賞品としても素晴らしいものがたくさんあります。各工房や石州和紙会館にて購入可能です。すべての職人の作品を見たい方は、石州和紙会館に行くことをオススメします。

石見神楽面(柿田勝郎面工房)

石見神楽面(柿田勝郎面工房)

写真:菊原 朝香

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島根県・石見地方の伝統芸能「石見神楽」に欠かせない「石見神楽面」。「これがおみやげになるの!?」と思うでしょう?はい、普通の方も購入可能なんです。伝統芸能の継続が危ぶむ声が日本各地から聞こえてくる中、石見神楽は老若男女から愛されているとても稀有な存在。その「石見神楽面」は、贈り物としても最適なんです!

石見神楽面(柿田勝郎面工房)

写真:菊原 朝香

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こういった贈り物としての面を「飾り面」と言います。「飾り面」は、新築祝・記念品として、また魔除(天狗・般若面)・招福(厄除鍾馗・素戔鳴・えびす面)・商売繁盛(天狗・白狐面)などの縁起物として使われています。

石見神楽面(柿田勝郎面工房)

写真:菊原 朝香

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「石見神楽面」は普通の神楽面と異なり、和紙でできているのが最大の特徴。日本広しといえども、和紙で作っている神楽面はこの浜田の地域のみ。軽く丈夫な和紙で作った面は、木で作られている普通の神楽面よりも呼吸も楽であるなど体力的にとても負担が少なく、ハードな石見神楽のために生み出されたのではと思われるほど。

今や他の地域の神楽や伝統芸能など面を使う舞踊関係から大変注目されている存在です。そういう部分もとても興味深いですよね。しかも石州和紙というこの石見地方ならではの伝統技術も使われているんですから。ちょっと人と違ったものを贈りたい時にぴったりな品ですよ。購入は「柿田勝郎面工房」にて。

個性的な伝統工芸品は多様なニーズに合わせやすい

4つの伝統工芸品のみやげ物をとりあげましたが、いかがでしたか?どれも個性的で、島根県石見地方ならではのものばかりです。石見地方と一口に言っても、かなりの広範囲なのでおみやげにはなかなか悩みます。そんな時はこの記事をぜひご参考に!各々の詳細は関連メモの公式サイトをご覧くださいね。それでは、楽しい島根県石見旅行を!

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/07/09−2017/07/27 訪問

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