天然とらふぐ、関サバ、城下カレイ。大分三大美食に舌鼓

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天然とらふぐ、関サバ、城下カレイ。大分三大美食に舌鼓

天然とらふぐ、関サバ、城下カレイ。大分三大美食に舌鼓

更新日:2014/01/07 11:04

二宮 うららのプロフィール写真 二宮 うらら ライター、エディター

日本には温泉とおいしいものの両方が楽しめる場所がたくさんあるが、そのなかでも傑出した魅力を誇るのが大分。
日本の美食文化の原点とも言われる名著『美味求真』を書いたのは、大分県出身の木下謙二郎。彼が愛した臼杵(うすき)のふぐ、日出町(ひじまち)の城下カレイ。これらに加え、佐賀関(さがのせき)で水揚げされる関サバと、大分の三大美味を味わい尽くす旅へ出かけませんか。

絶品! 臼杵の天然とらふぐ

絶品! 臼杵の天然とらふぐ

写真:二宮 うらら

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さて、ふぐといえば山口県の下関が有名だが、大分のふぐも素晴らしい。こちらのふぐ刺しは、身を厚めに引くのが特長で、タレのポン酢に負けない力強さがある。その質とコストパフォーマンスのよさは、ふぐを食べるためだけに、わざわざ飛行機に乗ってやってきてもいいと思わせる。

大分の東側、臼杵近辺で水揚げされる天然とらふぐ=Bこの味を大分市内で味わえるのが「臼杵ふぐ 山田や 大分都町店」だ。ここはふぐ料理の老舗「料亭 山田屋 臼杵本店」の支店で、食材は本店と同じ。ただ、本店が日本庭園のある純和風のしつらえなのに対し、支店は市街地にあり、空間は和風モダンの雰囲気。カウンター席や、イス席の個室もある。和室で正座が苦手という人には、むしろこちらの方が居心地がよく、ふぐを味わうことに集中できるだろう。

実はこの「山田屋」、東京の西麻布にも支店があり、こちらの方では「ふぐコース」が20,000円〜(税・サービス料別)。片や大分市内でいただくと「ふぐコース」が8,000円〜(税・サービス料別)。13,000円のコースなら、ふぐの白子焼きも付くというのだから、わざわざ大分まで来る甲斐があるというものだ。
もちろんコースの値段だけで比較てきるものではないが、超≠フつく高値の華の天然とらふぐ料理が、手の届くところにあるのが大分だ。

「豊後水道の潮流で育った臼杵のふぐは、大きく、身に弾力がある」と語るのは「臼杵ふぐ 山田や」の店長。
あでやかな絵皿の上に大輪の花を咲かせた「ふぐ刺し」には、4〜5センチ切り揃えたアサツキとカボスが添えられている。この緑のアサツキを芯に、真っ白な刺身をくるりと巻き付け、ポン酢ダレを少しだけ付けていただく。噛みしめると、独特のうまみが口中に広がり夢心地に――。

冬が旬! 贅沢にふぐの白子を食す

冬が旬! 贅沢にふぐの白子を食す

写真:二宮 うらら

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ふぐのコースは先付け、ふぐ刺し、唐揚げ、ふぐちり、締めの雑炊へと進んでいく。ふぐのダシがきいた雑炊を食べると、これを食べるためにふぐちりがあるのか、と思うほど。

そして冬のこの時期、ぜひ食べたいのが白子。ぷっくりふくらんだやわ肌に、香ばしく焼きめをつけた「白子の塩焼き」。薄い膜を噛み破ると、良質のバージンオリーブオイルとミルクを混ぜ合わせたような、芳醇かつ濃厚な味わいが広がる。

例年、白子は3月いっぱいくらいまで食べられる。


●臼杵ふぐ 山田や 大分都町店
097-533-1777
大分県大分市都町3-1-26
※予約が望ましい

ブランド魚の元祖、関サバを求めて佐賀関へ

ブランド魚の元祖、関サバを求めて佐賀関へ

写真:二宮 うらら

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今や日本各地にブランド魚があるが、その本家本元といえるのが大分、佐賀関(さがのせき)の一本釣りであがる関サバだ。
佐賀関町は県の東端に細長く突き出した半島の町で、四国の佐多岬と角を突き合わせたような地形である。瀬戸内海と豊後水道がぶつかり合い、極端に幅の狭くなったこの海域は「速吸の瀬戸(はやすいのせと)」と呼ばれ、その名の通り潮流が速い。
「潮が速い時は10マイルにもなる。豊後水道側と瀬戸内側で水温に温度差もある。早い潮流と水温差の中でもまれている魚だから、脂がのり、身がしっかりしている」と地元の漁師は語る。

関サバを食べるのなら佐賀関港のほど近く、小志生木海岸に面した道路沿いにある「活魚料理処 関の瀬」がおすすめだ。いけすから揚げて手早くさばく刺身は、はじけるような歯ごたえで、脂がのっているのに生臭さは露ほどにも感じられない。これがサバかと目から鱗が落ち、ほっぺも落ちる。
「デリケートな魚ですから、やはり地元で食べるのがいちばんですよ」と女将さん。

活魚は半身から料理してもらえ、「関サバ活造り」4,200円〜、「関アジ活造り」2,500円〜。「関サバ棒寿司」3,500円もここの名物。
佐賀関まで出かけられない向きは、市街地にある支店が便利。


●活魚料理処 関の瀬
097-575-4141
大分県大分市大字志生木2319-1

●活魚料理処 関の瀬 牧店
097-529-7702
大分市牧3-3-19

一生に一度は食べたい! 日出町の城下カレイ

一生に一度は食べたい! 日出町の城下カレイ

写真:二宮 うらら

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別府湾の最奥、日出町(ひじまち)で獲れるマコガレイを「城下カレイ」という。その名の由来は、日出藩主・木下候の城前の海で獲れるカレイだからだが、ここで穫れるカレイだけが、太っていて背に丸みを帯び、味も泥くさくない。海底に清水が湧くところがあり、周辺に豊富なエサがあることがその美味の理由と言われている。

城下カレイを食べるなら、日出町にある「的山荘」へ。かつて日出町にあった暘谷城(ようこくじょう)三の丸跡に立つ「的山荘」は、明治の金山王の別邸だったというだけに豪奢な建物と穏やかな別府湾を見はらす庭園が自慢。風雅な雰囲気とともに今や地元でも超希少な城下カレイが味わえる。

城下カレイの刺身は、ほのかに甘みを伴い、舌にまとわりつくようなやわらかさなのに、奥歯でかみしめるとしっかりと歯ごたえがある。淡泊なのに滋味深く、はかなげなのに、したたかで、その味に翻弄される。
生肝があるときは、つけタレに溶かし、刺身をそれにつけて食べると一層魅惑的な味わいに。


●的山荘
0977-72-2321
大分県速見郡日出町2663
※要予約

湯のぬくもりと豊かな海が育む幸に満たされる旅

温泉の源泉数、湧出量とも日本一で、別府温泉、湯布院と名だたる温泉リゾートを有する大分県。湯の温もりと豊かな海が育む美食が、満ち足りたときをもたらしてくれるはずだ。

大分空港を基点にしたスケジュールなら、空港3階にある「鮨 海甲」に立ち寄り、鮨を軽くつまんで帰るのもおすすめ。旅の余韻に浸れるとともに、またきっとすぐ、この大分に帰ってきたくなるはずだ。あまりのおいしさに、飛行機に乗り遅れないようにご注意を。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/12/05−2012/12/08 訪問

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