日本最北端のまち観光!北海道稚内市で歴史と自然にふれる旅

日本最北端のまち観光!北海道稚内市で歴史と自然にふれる旅

更新日:2017/07/27 12:33

月宮 うさのプロフィール写真 月宮 うさ ブロガー
日本最北端のまち北海道「稚内市」は、大海原や丘陵地帯が広がる自然豊かな美しいまち。ここには、多くのガイドブックに登場する最北端の地"宗谷岬"の他にも、歴史や自然とふれあえる素晴らしい見どころも数多く存在します。そんな稚内市のオススメ観光スポットをご紹介。
夏の観光シーズンには、利尻・礼文・サハリンへ玄関口として訪れる方も多い稚内市ですが、ぜひ市内観光もセットで計画してみませんか?

日本最北端の地「宗谷岬」とイルカが待つ「ノシャップ岬」

日本最北端の地「宗谷岬」とイルカが待つ「ノシャップ岬」

写真:月宮 うさ

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最初に紹介するのは、稚内市を訪れたならば外せない観光スポット「宗谷岬」。晴れた日には遠くサハリンの姿を望むこともできる日本の本土最北端の地です。
ここには、ガイドブックに必ず登場する写真の"日本最北端の地"と記された石碑の他にも、土産店や食堂・トイレなど、様々な日本最北端が存在します。周囲を散策して最北端探しをしてみるのも楽しいですよ。

また、青い建物の土産店の中には「流氷館」があり、本物の流氷を眺めながら極寒体験が可能。話のタネに北海道の真冬の気温を体感してみてはいかがでしょう。

日本最北端の地「宗谷岬」とイルカが待つ「ノシャップ岬」

写真:月宮 うさ

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稚内市にあるもう1つの岬「ノシャップ(野寒布)岬」も宗谷岬とセットで訪ねてほしい岬。
ここでは、かわいいイルカのモニュメントがお出迎えしてくれます。これは"イルカが宗谷海峡を通過した"という昔話に基づいて建てられたもの。昔々、この広い大海原をイルカが泳いでいたのかも…しれませんね。
岬からの展望も素晴らしく、晴れた日には、利尻島にそびえる"利尻富士(利尻山)"の雄大な姿を拝むことも!また、美しい夕景の名所でもあります。

稚内市立ノシャップ寒流水族館・青少年科学館なども隣接しており、子連れファミリーにもオススメのスポットです。

日本最北端の地「宗谷岬」とイルカが待つ「ノシャップ岬」

写真:月宮 うさ

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2つの岬に隣接する土産店では「日本最北端の地 到達証明書」を発行してくれます。旅の思い出におひとついかがですか?

日本最北端の駅「稚内駅」と日本最北端の無人駅「抜海駅」

日本最北端の駅「稚内駅」と日本最北端の無人駅「抜海駅」

写真:月宮 うさ

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日本最北端の駅「JR稚内駅」は車で移動の皆さまにもオススメの観光スポット。
"日本最北端の駅"の標識や"日本最北端の線路"の看板があるだけではなく、駅が入っているビル「キタカラ」には、観光案内所や飲食店はもちろんのこと、映画館・道の駅なども併設しており、休憩やお買い物を楽しめます。稚内土産も買えますよ!

また、バスターミナルも併設。利尻島・礼文島・樺太へ向かうフェリー乗り場までは徒歩10分と道北観光の拠点でもあります。

日本最北端の駅「稚内駅」と日本最北端の無人駅「抜海駅」

写真:月宮 うさ

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日本最北端の線路の看板は駅舎内から見ることができます。

日本最北端の駅「稚内駅」と日本最北端の無人駅「抜海駅」

写真:月宮 うさ

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もう1つの日本最北端の駅をご紹介します。
それは、日本最北端の無人駅「抜海(ばっかい)駅」。ここは映画"南極物語"やドラマ"少女に何が起ったか"の撮影にも使われた駅で、日本最北端の木造駅舎にも注目です。

稚内を代表する建築物「北防波堤ドーム」と「旧瀬戸邸」

稚内を代表する建築物「北防波堤ドーム」と「旧瀬戸邸」

写真:月宮 うさ

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稚内港にある、古代ギリシア建築を彷彿とさせる「北防波堤ドーム」は、宗谷岬と並んで稚内市の観光ガイドブックで必ず見かける必見スポット。高さ14m・全長427m・70本の柱がつくりだす景観は思わず見入ってしまう美しさです。

ここは、港が旧樺太航路の発着場として使われていた時代、防波堤としての役割だけではなく、桟橋から駅までの乗り換え通路として造られた歴史ある防波堤。現在、周辺は公園として整備され、市民・旅行者の憩いの場となっています。

稚内を代表する建築物「北防波堤ドーム」と「旧瀬戸邸」

写真:月宮 うさ

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稚内市は昭和20年から40年からかけて、底曳網漁の前線基地として多くの人が集まる活気に満ち溢れたまちでした。そんな時代を今に伝える底曳きの親方の住宅「旧瀬戸邸」も稚内に来たならばぜひとも訪ねてほしいスポットです。

※旧瀬戸邸は開館時期・時間が決まっています。来館前に記事一番下のリンクより"旧瀬戸邸(稚内市HPより)"にて一度ご確認をお願いします。

稚内を代表する建築物「北防波堤ドーム」と「旧瀬戸邸」

写真:月宮 うさ

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1952(昭和27)年に建てられた旧瀬戸邸の外観は、赤いトタン葺きが特徴の大正期を彷彿とさせるモダン建築。純和風の内部は部屋ごとに異なる天井や照明のデザインなど随所に職人の腕が光る素晴らしい空間となっています。

写真は"自在かぎ"と呼ばれる囲炉裏の上に鍋などを吊るす道具。旧瀬戸邸の自在かぎは、北前船の帆に屋号が装飾された美しいものです。

日本最北端の地で歴史を学び平和を祈る

日本最北端の地で歴史を学び平和を祈る

写真:月宮 うさ

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写真は宗谷岬公園に、宗谷海峡を見渡すように建てられた「大岬旧海軍望楼跡」。
日露戦争時に行われた、ロシアの軍艦"ノーウィック号"と日本海軍巡洋艦"対馬""千歳"の戦いを見守った要塞でもあります。
現在は登ることはできませんが、この地から歴史を学び、平和に祈りを捧げてみませんか?

日本最北端の地で歴史を学び平和を祈る

写真:月宮 うさ

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かつては日本領だった樺太への望郷の思いと、かの地で亡くなられた人々のための慰霊碑"氷雪の門"が建つ「稚内公園」も、ぜひ足を運んでいただきたい公園です。

ここでは、樺太真岡へのソ連軍侵攻に際に自決した9人の電話交換手の慰霊碑"九人の乙女の像"や、稚内について学べる記念館と市内を見渡せる展望塔が1つになった"稚内市開基百年記念塔・北方記念館"も必見スポットです。

日本最北端の大自然に感動!「宗谷丘陵」と「宗谷海峡」

日本最北端の大自然に感動!「宗谷丘陵」と「宗谷海峡」

写真:月宮 うさ

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宗谷岬の南側に広がる日本最北端の丘陵地帯「宗谷丘陵」は、氷河時代に形成された周氷河地形を見渡すことができる美しい自然景勝地です。
この辺りは、明治中期まで森林が生い茂っていたそうですが山火事により焼失。現在は一面低木と笹に覆われています。そのため肉眼で周氷河地形を観察することができる貴重な場所となっています。

日本最北端の大自然に感動!「宗谷丘陵」と「宗谷海峡」

写真:月宮 うさ

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写真は、宗谷丘陵の牧草地に放牧される宗谷黒牛(そうやくろうし)。他に国内最大級のウインドファームの風車が並ぶ風景も美しいです。

日本最北端の大自然に感動!「宗谷丘陵」と「宗谷海峡」

写真:月宮 うさ

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一日の終わりは稚内と樺太を結ぶ宗谷海峡(国際名称:ラ・ペルーズ海峡)の夕景の中サンセットタイムを過ごしませんか?空と大海原がオレンジ色に染まる感動の絶景に出合えるかも…しれません。

夏の北海道観光は涼しい最北端のまち稚内市へ!

夏の北海道観光は足をぐんと伸ばして、日本最北端のまち「稚内市」まで、旅にでてみませんか?歴史と自然だけではなく、おいしい海の幸も待っています。
また、寒さは厳しいですが冬もオススメ。白く染まる最果ての地では、厳しくも美しい風景に出合えることでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。

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