写真:松田 朝子
地図を見るサウスダコタ州のラピッドシティから車で約2時間、大草原の中から現れる巨大な岩の柱は、ワイオミング州にあるデビルズタワー国立モニュメント。1977年、S・スピルバーグ監督によるSF映画『未知との遭遇』では、宇宙人の乗ったUFOの着陸場所という設定で登場しています。
写真:松田 朝子
地図を見る地球上で例を見ないような形状のデビルスタワーは、約6千万年前に溶融したマグマが、地下で冷やされ柱状になり、何百年という歳月をかけて地表に現れたもの。1906年にはセオドール・ルーズベルト大統領によって世界最初の国立モニュメントに指定されています。
写真:松田 朝子
地図を見るタワーの高さは麓から約264mあり、頂上まで上がるのには、200以上のルートがあると言われています。ちなみにここは、世界中から毎年5千人以上ものクライマーがやってくるという、ロッククライマーの聖地としても有名です。タワーの周りは全長約2kmのトレイルになっていて、クライマーたちの姿を見ながら、約1時間のそぞろ歩きも楽しめます。
写真:松田 朝子
地図を見るラピッドシティから車で約1時間、バッドランズ国立公園は924平方キロメートルもの広大な土地。その昔、この土地を訪れた白人たちがあまりの過酷な環境に”Bad Land(荒地)”と呼んだのが名前の由来といわれています。ここでは約50万年という悠久の時を経て、風水の浸食を受けた大地の姿を見ることができます。
写真:松田 朝子
地図を見る様々な色の地層が織り成す渓谷や、小さなグランドキャニオンみたいな岩と崖などが幻想的な園内は、『アルマゲドン』、『スターシップ・トゥルーバーズ』などのSF映画のロケ地としても知られています。バッドランズでは、ドライブルートに沿って車で回りながら、ビューポンイトで停車して写真を撮ったり、トレイルを歩いてみると、効率よく見学ができます。
写真:松田 朝子
地図を見るラピッドシティから車で約1時間。東京都とほぼ同じ大きさというカスター州立公園は、1500頭ものバッファロー、カモシカ、野生羊、シカ、エルクなど多くの野生動物が生息している全米屈指の野生動物保護区です。そんな園内には、全長27kmのドライブルート、ワイルドドライブループがあり、専用のジープで動物たちのそばまでいきます。
写真:松田 朝子
地図を見る獰猛そうなバッファローですが、触れそうなくらい近づいても動じることなく、終始のんびりモード。また、ジープのそばまで来てくれるプレーリードッグもいます。動物もさることながら、珍しい鳥もたくさんいるので、バードウォッチングも楽しめます。
写真:松田 朝子
地図を見るラピッドシティから車で約40分のところにある、マウントラッシュモア国立メモリアルは、1745mのラッシュモア山の頂上に刻まれた、アメリカを代表する4人の大統領の像で有名な場所です。向かって左から初代大統領ジョージ・ワシントン、第3代大統領トーマス・ジェファーソン、第26代大統領セオドール・ルーズベルト、第16代大統領アブラハム・リンカーン。それぞれの顔の長さは18m、1927年から1941年までの14年間をかけて造られた壮大なモニュメントです。
写真:松田 朝子
地図を見るここを訪れるベストなタイミングは、午前9時〜11時。大統領たちの顔に影ができずにはっきりとした写真を撮ることができます。山肌に浮かぶ記念碑の全景を楽しんだら、モニュメントを取り囲む960mの遊歩道、プレジデンシャル・トレイルを歩くと、また違う角度からの眺めが楽しめます。約30分で歩けるトレイルには、この4人の大統領たちを紹介するボードが随所にあります。これを読みながらトレイルを歩くと、なぜここに彼らの顔があるのかがわかります。また、ビジターセンターに行くと、当初は胸までの像になるはずだった完成予想模型などの展示も見ることができます。
写真:松田 朝子
地図を見るトレイルを歩いた後は、ガラス越しに大統領たちに見守られるようなカフェテリアでコーヒーブレイク。オススメは、アイスクリームです。ここのアイスクリームは、トーマス・ジェファーソンが書いたレシピで作られているのです。トーマス・ジェファーソンはアメリカで初めてアイスクリームのレシピを書いた人として知られています。
それぞれの大統領の功績は言わずもがなですが、ワシントンは独立国家の建設、ジェファーソンは国土の拡張と維持、リンカーンは人権の擁護、そして四人のうち選出がなかなか決まらなかったルーズベルトは経済大国の樹立とその繁栄。これらはアメリカ合衆国の基本的理念なのです。
写真:松田 朝子
地図を見るマウントラッシュモアから車で30分のところにある、建設中の彫刻クレージーホースは1948年から始まっている壮大な彫刻プロジェクト。完成すればピラミッドをしのぐ世界最大級の彫刻となる高さ171m、 幅195mの大きさになります。クレージーホースは1876年のリトルビッグホーンの戦いで、カスター将軍率いる合衆国第7騎兵連隊を迎撃し、全滅させたネイティブ・アメリカンのヒーローです。
写真:松田 朝子
地図を見るマウントラッシュモアの製作に携わっていた彫刻家コーチャック・ジオルゴウスキーは、ラコタ・スー族の酋長のスタンディングベアから、「我々の部族にも偉大な英雄がいることを伝えてほしい」と、クレージーホース像の製作を依頼されました。そして1948年、このプロジェクトがスタート。コーチャックとその家族は政府からの資金援助を断わり、クレージーホースメモリアル財団を設立しました。よって像の製作資金は入場料やギフトショップなどの売り上げ、そして民間の援助のみで現在も続いています。
写真:松田 朝子
地図を見るクレージーホース像を見るにはバスツアーが最適です。作業現場の近くまで行き、1998年に完成した、約27mのクレージーホースの顔部分を麓から見学します。今後2017年内には髪の毛と腕も出来上がると言われています。クレージーホースは単なるモニュメントではなく、このエリアには北米大陸すべてのネイティブアメリカンの芸術、伝統、文化の保護と伝承などに関与した施設が造られる予定です。現在も、クレージーホースメモリアルには、ネイティブ・アメリカン・カルチャー・センターがあり、様々な展示物を始め、実際にクラフトワークをする様子も見ることができます。
サウスダコタの広大な風景は、大自然というより、生きている地球と言った方がふさわしいほどダイナミックです。地球が生み出したアートは、昔も今も様々な癒しとインスピレーションを人類にもたらしていることを、この地で実感してください。
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(2024/10/8更新)
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