雲上殿は善光寺本堂から約1キロ、車で7分ほど登った山の中腹にあります。標高409mの善光寺よりさらに高い場所に位置し、まさに雲上殿といったところ。
雲上殿へ行くには車かタクシーを使います。徒歩で行くと、山道を1時間以上歩くことになりますので注意しましょう。
雲上殿は、宗派のない大納骨堂として昭和24年に落慶しました。一見観光客が行くようなところではないように思えますが、実は最近外国人を中心に観光客が急増しているのです。
雲上殿をおすすめする理由のひとつに、そのロケーションの良さがあります。善光寺平を小高い場所から見下ろすことができ、遠くには信州の山々を望める絶好のビューポイント。山や景色を見渡せる位置にベンチがいくつか設置してあるので、旅の合間にひと休みできますね。
観光シーズンになると善光寺はかなり混みますが、こちらはゆっくり落ち着いた雰囲気。標高も高いので、日陰は夏でも涼しく感じます。冬は防寒・防雪対策をお忘れなく!
雲上殿の周りには約650本の桜が立ち並び、春には桜の名所としても楽しめます。桜と朱色の本堂が良いコントラストを感じさせてくれますね。
見頃は平地に比べてやや遅く、4月中旬〜下旬頃。善光寺付近の桜スポットは軒並み花見客であふれ駐車場もいっぱいになりますが、雲上殿はやはりそこまで混むようなことはありません。
雲上殿に来たならば、ぜひ本堂内に入ってお参りをしましょう。本堂正面から右へ駐車場方面に進むと入り口があるので、お参りしに来た旨を話すと無料で拝観可能です。
こちらの受付では「雲上殿」の御朱印をいただくこともできます。先に御朱印帳を預けておき、ゆっくり本堂内を拝観しましょう。
本堂の中心部には、善光寺のご本尊である善光寺如来さまのご分身仏が祀られています。これは絶対秘仏といわれる善光寺如来像がご開帳の時に拝見できるご分身仏と同じもの。つまりご開帳の時に並んで拝めたものが、ここではいつでもお参りできるようになっているのです。
また本堂内に描かれた壁画からは、善光寺のご本尊がどのようにインドからここ長野にやってきたかを絵解きで読み解くことができます。本堂内は撮影禁止なので画像はありませんが、壁一面に描かれた見事な仏画です。
この壁画は昭和22年、日本を代表する仏画家・野生香雪によって描かれました。これが海外メディアや観光雑誌にも紹介され、日本を感じられるとして外国人観光客に人気なのだそうです。
善光寺からほど近くにありながらゆっくり観光を楽しめる「雲上殿」をご紹介しましたが、いかがでしたか?長野県や善光寺を観光の際は、ぜひ雲上殿にも足を運んでみてくださいね。
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