提供元:岩国市観光振興課
http://kankou.iwakuni-city.net/鵜飼とは鵜と呼ばれる鳥を使って鮎を獲る日本の伝統的な漁法。特に宮内庁式部職鵜匠によって行われる岐阜県の長良川の鵜飼が有名ですが、その他にも京都の宇治川や愛媛の大洲、大分の日田など、日本の各地で行われています。
この錦帯橋の下、錦川で行われる鵜飼は約380年前、江戸時代初期の記録から登場していると言われています。錦帯橋が岩国3代領主の吉川広嘉(きっかわひろよし)によって建造されたのが1673年ですので、鵜飼の歴史はそれより古いことになります。
写真:風祭 哲哉
地図を見る錦帯橋での鵜飼が行われるのは毎年鮎漁が解禁となった後の6月から9月上旬の夜。時間は19時から21時の約2時間で、錦帯橋脇の乗船場から出発する20〜30名乗りの遊覧船に乗って鵜飼鑑賞が行われます。当日余裕のあるときは出航直前でも乗船できますが、原則は予約制ですのでご注意ください。
写真:風祭 哲哉
地図を見る出航して約1時間は夕暮れの錦帯橋を眺めながらの遊覧時間となります。食事は事前の予約でお弁当を注文しておき、この時間帯に食べることになります。お弁当は5社のホテルや料亭のメニューがありますので、お好きなものを注文することができます。
また、食事なしでも乗船はできますが、その場合はいったん船着場に戻った後の20時からの乗船となります。
提供元:岩国市観光振興課
http://kankou.iwakuni-city.net/20時を過ぎ、あたりが完全に暗くなると鵜飼鑑賞のスタート。風折烏帽子、漁服、胸あて、腰蓑という装束の鵜匠(うしょう)と船頭を乗せた小舟が篝火(かがりび)を炊いて遊覧船のまわりに近付いてきます。鵜匠は喉元を紐で巻かれた何羽もの鵜を従えていて、鵜飼船が近づくと篝火に照らされた川面に鵜が泳ぎ、鮎を追う姿を遊覧船の中から見るのことができます。
船の篝火は照明の役割であると同時に鮎を驚かせる役割を担っていて、動きが活発になった鮎の鱗が篝火の光に反射することで鵜が鮎を捕えるのだといいます。
鵜の喉に巻かれている紐は、ある大きさ以上の鮎を完全に飲み込ませないためのもので、鵜匠はそれを吐き出させて漁獲し、遊覧船に投げ入れてくれます。
提供元:岩国市観光振興課
http://kankou.iwakuni-city.net/夜になると錦帯橋と城山(岩国城)がライトアップされます。清流・錦川の川面を進む鵜飼船の篝火の向こうに日本三名橋の優雅なアーチ。この組み合わせ、意外に、というかかなりお似合いだと思いませんか?
また夏休みなどの特定期間では、鵜飼遊覧をしながら他のイベントを楽しむことができます。毎年8月の上旬に行われる錦川水の祭典花火大会の際は「花火鵜飼」という特別遊覧が行われ、ライトアップされた錦帯橋をバックに打ち上げられる花火と鵜飼が楽しめる贅沢な遊覧が行われます。
また、ゆかた(和装)で訪れると特別料金で鵜飼遊覧に乗船できる「ゆかたDAY」も期間中に何日か設定され、普段より華やかなひとときとなります。
提供元:岩国市観光振興課
http://kankou.iwakuni-city.net/写真:風祭 哲哉
地図を見る錦帯橋は日本三名橋のひとつと呼ばれる日本を代表する木造橋。美しいアーチを描く五連の反り橋が特徴で、国の名勝に指定されています。
夜のライトアップされた錦帯橋も幻想的で美しいのですが、朝のやわらかな光に包まれた錦帯橋もまた日中とは違う表情を見せてくれます。
鵜飼鑑賞のあと岩国に宿泊するのであれば、ぜひ朝の錦帯橋散歩にも出かけてみてください。
写真:風祭 哲哉
地図を見る錦帯橋を対岸に渡ると、そこは旧岩国藩主であった吉川氏にまつわる名所が集まるエリア。その中心となるのが吉川家の居館跡であった吉香公園(きっこうこうえん)。広大な園内には吉香神社や錦雲閣など歴史ある建造物が点在しているほか、美しく整備された庭園には季節の花が多く植えられており、公園一帯は花の名所となっていて、のんびりと朝の散策をするには最適です。
旅好きの方であれば、錦帯橋、鵜飼それぞれについてはよくご存知かと思いますが、錦帯橋×鵜飼という組み合わせを知る人はまだまだ少ないのではないかと思います。
ライトアップされた日本三名橋のひとつ、錦帯橋の下で行われるこの美しい伝統行事、鵜飼。意外な二人が合体すると想像を超えた幻想的な情景が生れることがおわかりになったでしょうか。
ぜひ夏の夜の錦帯橋×鵜飼にもご注目ください!
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(2023/12/8更新)
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