お水取りのメッカ・東大寺二月堂を満喫!釣燈籠の灯りや夕景も必見!!

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お水取りのメッカ・東大寺二月堂を満喫!釣燈籠の灯りや夕景も必見!!

お水取りのメッカ・東大寺二月堂を満喫!釣燈籠の灯りや夕景も必見!!

更新日:2014/01/07 18:48

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員

東大寺二月堂といえば、関西に春を呼ぶ法会といわれる「お水取り」(修二会)の舞台として、全国的に知られています。しかし、二月堂をお水取りに特化した観光スポットとしてとらえていると、その魅力は半減してしまいます。二月堂は建物の構造が珍しい上、内陣には、「絶対の秘仏」と称される、神秘的な本尊も安置されています。さらに、夕景も最高!今回は数々の魅力に富んだ二月堂の注目ポイントをご紹介しましょう。

懸造の巨大建造物!国宝に指定されている二月堂

懸造の巨大建造物!国宝に指定されている二月堂

写真:乾口 達司

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二月堂の名は、お水取りが、毎年、旧暦の2月におこなわれてきたことに由来します。創建は奈良時代。平安時代末期と戦国時代末期にそれぞれ東大寺を襲った兵火にも焼け残りましたが、残念なことに、寛文7年(1667年)、お水取りの最中の失火が原因で、焼失してしまいます。現在の建物は、焼失の2年後に再建されました。

傾斜地に立地しているため、西に面した正面の舞台および回廊部分は、前方にせり出すように建てられています。写真でも、地面に並べられた無数の木柱が、その上の回廊部分を支えているのが、ご覧いただけるでしょう。このような構造の建造物を「懸造」(かけづくり)と呼びます。お水取りの伝統をいまに伝える貴重な建造物であるということから、2005年、国宝に指定されています。

足元にも注目!石段に刻まれた紋様の数々

足元にも注目!石段に刻まれた紋様の数々

写真:乾口 達司

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二月堂の参詣には、参籠所から通じる北側の石段か、法華堂側から通じる南側の石段か、いずれかを利用します。法華堂側の石段を利用する際には、頭上の二月堂にばかり目を奪われないで、足元にもしっかり目を向けてください。石段の表面に「唐草」「亀甲」「青海波」などの紋様が刻まれているのが、おわかりになるでしょう。紋様はすべての石段に刻まれているわけではありません。どの石段にどのような紋様が刻まれているか、実際にご自身の目でお確かめください。

絶対の秘仏!2体の本尊を中心に配置された複雑な内部構造

絶対の秘仏!2体の本尊を中心に配置された複雑な内部構造

写真:乾口 達司

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内陣中央の須弥壇とその背面には、それぞれ十一面観音菩薩がまつられています。中央のものは「大観音」、背面の方は「小観音」と呼ばれており、いずれも「絶対の秘仏」として、東大寺の僧侶ですら、その姿を目にすることはできません。それだけに、それぞれの観音さまがどのようなお姿でいらっしゃるのか、興味をかき立てられますね。ちなみに、奈良国立博物館には、「大観音」の光背の断片が保存・展示されています。それから推測すると、「大観音」は2メートルにおよぶ壮麗な金銅仏であるようです。

内陣をとりかこむようにして、外陣が三方にめぐらされています。その外側には「局」(つぼね)と呼ばれる回廊状の空間があり、内陣および外陣をとりかこむようにして、設けられています。写真は、西側の正面に当たる「西の局」。女人禁制のお水取りでは、認められた男性だけが外陣まで立ち入ることを許されるのに対して、女性たちは「局」にこもり、内陣でとりおこなわれる勤行の数々を見守ります。このような複雑で重層的な内部構造が、二月堂ならではの、建築上の特徴であるといえるでしょう。

灯りのともる時間帯に訪れよう!回廊をとりかこむ幻想的な釣燈籠

灯りのともる時間帯に訪れよう!回廊をとりかこむ幻想的な釣燈籠

写真:乾口 達司

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回廊には、お堂のまわりをとりかこむようにして、大きな釣燈籠が並んでいます。いずれも信者さんたちが寄進したもので、夕刻になると、それらに灯りがともされ、ご覧のような幻想的な雰囲気を演出してくれます。二月堂は、24時間、開放されているので、灯りのともった釣燈籠を堪能したいのであれば、ぜひ、夕刻以降に訪れましょう。

奈良の市街地を一望!奈良屈指の夕景スポット

奈良の市街地を一望!奈良屈指の夕景スポット

写真:乾口 達司

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二月堂は、奈良でも屈指のビュースポットです。夕刻に訪れたら、回廊から眼下に広がる奈良の夕景を眺めてみましょう。西の空に太陽が沈み、空があかね色から青色へ、さらに漆黒へと、刻々、変化していく様子は、いつまでも見飽きません!必ずや、旅のいい思い出になるでしょう。ちなみに、写真の左手に写り込んでいる桎梏の大屋根は、大仏殿です。

おわりに

お水取りの時期以外に訪れても、二月堂がいかに魅力的なスポットであるか、ご理解いただけたのではないでしょうか。ほかにも、東大寺における観音信仰の中心地ということもあって、お堂の外壁には、観音信仰にもとづいた、もの珍しい額もたくさんかけられています。お百度まいりの信仰も残されており、願いごとのある人は、実際にお百度まいりをしてみるのもいいでしょう。お水取りにこだわらず、春夏秋冬、いつでも二月堂を訪れ、その魅力を存分に堪能してください。

拝観料:なし

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/12/29 訪問

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