殿様の愛した浴室が残る別府「町営照湯温泉」で湯の花舞う名湯を堪能!

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殿様の愛した浴室が残る別府「町営照湯温泉」で湯の花舞う名湯を堪能!

殿様の愛した浴室が残る別府「町営照湯温泉」で湯の花舞う名湯を堪能!

更新日:2017/08/03 11:13

フジイ サナエのプロフィール写真 フジイ サナエ 温泉ブロガー

別府八湯で最も標高の高い場所にある明礬温泉。その入口に位置する照湯温泉は、小さな町営温泉が一軒あるだけで観光客の姿もまばら。しかしこの町営温泉、かつては豊後森藩のお殿様の別荘の温泉だった歴史を持ち、湯船は江戸時代当時のものがそのまま使われています。今回は、浴室の一部が市の文化財に指定されている、町営「照湯温泉」をご紹介します。

明礬温泉入り口、町営温泉が一軒の「照湯温泉」

明礬温泉入り口、町営温泉が一軒の「照湯温泉」

写真:フジイ サナエ

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別府駅のある海沿いから九州横断道路を由布院方面へ。鉄輪温泉を過ぎたあたりから明礬温泉へ向かう国道500号線に逸れるとすぐ、通り沿いに「照湯温泉」と書かれた小さな看板が立っています。

亀の井バス「照湯」バス停の脇の道を50メートルほど下り、春木川沿いに沿ってさらに少し進むと、もうもうと湯けむりを立ち上らせる井戸の向かいに、こじんまりとした照湯温泉の建物が見えてくるでしょう。

明礬温泉入り口、町営温泉が一軒の「照湯温泉」

写真:フジイ サナエ

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白壁に黒い瓦葺きの、切妻屋根の平屋建て。外壁には、なぜか巨大な鬼瓦が取り付けられています。

照湯温泉は、もとは豊後森藩を治めていた久留嶋家のものでしたが、後に今治に住む久留嶋家の子孫の方から寄付され、現在の場所に移築されました。その際、瓦の生産がさかんな今治にちなんで、この鬼瓦が送られたんだそうです。

明礬温泉入り口、町営温泉が一軒の「照湯温泉」

写真:フジイ サナエ

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照湯温泉の前の道は「えんま坂」という名前で、石造りの閻魔様の像が置かれています。この場所にはかつて、久留嶋藩の関所のような門があり、その横に閻魔像が祭られていたそうです。現在えんま坂は滑りやすいことから階段に作り替えられていますが、照湯温泉の前の石畳の坂道は江戸時代の当時のえんま坂が再現されています。

真新しい浴室の一部は江戸時代から残る文化財!

真新しい浴室の一部は江戸時代から残る文化財!

写真:フジイ サナエ

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入り口を入ると受付があり、その奥の小さな休憩スペースにはテレビ、自販機などが置かれています。受付のかたわらでは、地獄蒸したまごや地元産の野菜などが格安で販売されています。

照湯温泉の営業時間は朝9時〜夜9時。入浴料金は大人200円、小学生と乳幼児は100円です。

真新しい浴室の一部は江戸時代から残る文化財!

写真:フジイ サナエ

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浴室は男女別の内湯が1つずつ。それぞれの浴室は「殿様の湯」と「姫様の湯」と名前が付けられており、日替わりで男女が入れ替えとなります。

こちらは殿様の湯。天井が高く開放的な浴室は、清潔感があり居心地のよい空間となっています。

真新しい浴室の一部は江戸時代から残る文化財!

写真:フジイ サナエ

一見真新しい浴室内はよく見ると、浴槽のまわりの石が古びていて、かなりの年代物なのがわかります。殿様の湯の床や石樋は、江戸時代当時のものをそのまま移築して使用しており、別府市の文化財にも指定されています。

以前は浴室が一つだけの混浴の施設でしたが、浴室が男女別になった際に姫様の湯が増設されました。そのため、文化財の浴室が見られるのは殿様の湯のみ。

湯の花舞うお湯は源泉の蒸気から造成された「噴気造成泉」

湯の花舞うお湯は源泉の蒸気から造成された「噴気造成泉」

写真:フジイ サナエ

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浴槽の底には白い粉状の湯の花が堆積し、お湯はうっすらと青みを帯びた透明。湯温は使用位置で53度と高温のため、加水されています。お湯はほのかな硫黄の香りがしますが、分析表での泉質は単純泉で、PHは6.5。

湯の花舞うお湯は源泉の蒸気から造成された「噴気造成泉」

写真:フジイ サナエ

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照湯温泉のお湯は、浴室前の泉源で作られた「噴気造成泉」です。分来造成線とは、温泉の蒸気に地下水をさらして作る人工の温泉のこと。説明だけ聞くとまるでまがい物のようですが、温泉法で認められている正真正銘の天然温泉です。

あつ湯好きの地元の方によって、湯温は高めに温度設定されています。水の出るホースが備え付けられているので、熱すぎて入れないときは周りの人に許可を得て水を足して下さい。

湯の花舞うお湯は源泉の蒸気から造成された「噴気造成泉」

写真:フジイ サナエ

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洗面器やバスチェアは共用のものが備え付けられていますが、シャワーやカランなどの設備はなく、かかり湯や洗髪なども全て湯船のお湯を汲んで使用します。

さいごに

殿様が愛した浴室が残る「照湯温泉」、いかがでしたか?鉄輪温泉と明礬温泉の中間というすこし微妙な立地なので、お客さんの大半は地元の方です。江戸時代の歴史ある湯船と、かけ流しの名湯を味わいにぜひ照湯温泉にお立ち寄り下さい。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/13 訪問

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