真夏はひんやり冬はぬくぬく!浜松都田「鷲沢風穴」

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真夏はひんやり冬はぬくぬく!浜松都田「鷲沢風穴」

真夏はひんやり冬はぬくぬく!浜松都田「鷲沢風穴」

更新日:2017/08/15 11:21

麻生 のりこのプロフィール写真 麻生 のりこ 元観光バスガイド、マンホールの蓋愛好家

自然の力による夏涼しく冬暖かい場所。その1つが鍾乳洞です。浜松市都田地区の山間にある「鷲沢風穴」は、洞内には滝あり日本一の水平天井ありと、小さいながら見どころ多数。内部の気温は年間を通して15〜16度と快適です。
人の手を殆ど加えていない洞窟内はアドベンチャー鍾乳洞! ミネラルを含んだ湧水も美味しいと評判です。

鷲沢風穴ってなあに?

鷲沢風穴ってなあに?

写真:麻生 のりこ

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静岡県浜松市の郊外・都田地区の山間部にある「鷲沢風穴」は、全長およそ200メートルの石灰岩洞窟です。「風穴」と名乗っていますが、実は立派な鍾乳洞。竜ヶ岩洞と同じく2億5千年ほど前に形成された石灰岩地帯です。

鷲沢風穴ってなあに?

写真:麻生 のりこ

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洞内へは駐車場から見て正面の建物右側にある受付で管理協力費を支払い入洞します。その際には受付脇で無料ヘルメットを借りるのがオススメ。大人を含め背の高い方は頭を護る意味でもぜひ装着してくださいね。
入口手前の湧水汲み場「風穴の泉」付近から気温の違いが感じられるでしょう。

鷲沢風穴ってなあに?

写真:麻生 のりこ

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入洞すると間もなく「仕切り壁」と呼ばれる岩が。これは自然にできたもので、ここで通路は分かれます。

神秘のリムプール「水神の池」

神秘のリムプール「水神の池」

写真:麻生 のりこ

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順路通り左側の道を進むと「カレンの広場」と名付けられた場所に出ます。カレンとは石灰岩が雨水により浸食されたもの。地表に現れたもので有名なのは山口県の秋吉台です。鷲沢風穴のように洞窟内で見られるのは珍しいんですよ。「中泉洞」は全国的にも例が少ない四角い洞口です。
奥へと進めば石灰岩の床にできた「溶食十字水溝」も。名称が書かれたプレート周辺ではなく足元をご覧ください。

神秘のリムプール「水神の池」

写真:麻生 のりこ

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見どころの1つ「地獄谷」あたりからは水音が聞こえるでしょう。水音を辿るとそこには「水神の池」と名付けられたリムプールが。
斜面が緩やかな鍾乳洞内に作られる棚田のような地形をリムストーンと呼び、リムプールはそこに地下水が溜まったもの。沖縄県の玉泉洞内にある黄金の盃などが有名です。池の向こう側には金の像が安置されています。穏やかな水面に反射した姿が幻想的ですね。

神秘のリムプール「水神の池」

写真:麻生 のりこ

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こちらは「溶食条溝」と言い、洞壁沿いに流れた水により石灰岩が筋状に溶けて造られた溝です。この付近は頭上がぽっかりと空いているので、辺りを見回しても頭をぶつけないでしょう。

鍾乳洞内に流れ落ちる「親子滝」

鍾乳洞内に流れ落ちる「親子滝」

写真:麻生 のりこ

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溶食条溝を過ぎると、さらに大きな水音が。これは「親子滝」と呼ばれる洞内滝から流れ落ちる水音です。滝の間には3ヶ所、その下にも姿は見えない滝が1ヶ所あるとのこと。洞内では石灰岩と地下水が作り出す様々な表情が楽しめます。

折り返し地点の親子滝の脇には金属製の階段が。このような階段は何ヶ所かありますが、手すりがきちんとついているので安心です。内部は照明も多く、一部暗いところもありますが、懐中電灯はなくても基本的には大丈夫。ただ天井から水滴が落ちてくるので、濡れても気にならない服装でどうぞ。

鍾乳洞内に流れ落ちる「親子滝」

写真:麻生 のりこ

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天井の低い場所では身を縮めたり横幅の狭いところもあったりと、探検家気分を味わいながら歩く洞内。真夏にこれだけ動けば普通なら汗が出ても不思議はありません。しかし、この鷲沢風穴内は年中15〜16度。真夏はひんやりと、冬は暖かく快適です。

「仁王洞」ではプレートの指示通り見上げてみて! かなり上方にまで空間が伸びています。この付近が洞内の高さのピーク。今までは階段を上ってきましたが、これからは下ります。

国内唯一の「水平天井」

国内唯一の「水平天井」

写真:麻生 のりこ

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地獄谷の上部を過ぎると「後ろ向きに降りてください」という看板も。手すりを利用して安全に下りましょう。

国内唯一の「水平天井」

写真:麻生 のりこ

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こちらは洞内最大の見どころ「水平天井」です。このように真っ平らな天井を持つ鍾乳洞は、なんと国内ではこの鷲沢風穴だけとのこと。
左右の壁はデコボコしていますが、なぜか天井は真っ平ら! 人の手は一切加えていないのに、なんとも不思議ですね。なお、水平天井のところどころに見られるデコボコは、溶食形態の1つバドースペンダントです。

国内唯一の「水平天井」

写真:麻生 のりこ

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本洞と支洞が交差するあたりには天井などから垂れ下がった「フレアテックペンダント」が。これは石灰岩が溶食されていく過程で溶け残った部分で、「自然が作り出した芸術品」とも呼ばれています。

またこの鷲沢風穴には、もう1ヶ所人気スポットがあります。それは貫通した小さな穴を匍匐前進(お子さんは四つん這い)でくぐる「胎内くぐり」。奈良県法隆寺の「大仏殿の柱くぐり」に似ていて、お子さんには人気が高く挑戦者続出!
床にはマットが敷いてありますが、水で濡れている時が多いため、着替えを持って行くのがオススメです。足元に案内プレートが出ているので、興味のある方はお見逃しなく!

天下の名水とも呼ばれる「風穴の泉」

天下の名水とも呼ばれる「風穴の泉」

写真:麻生 のりこ

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「風穴の泉」では、洞内の奥深くから湧き出る地下水を汲むことができます。バランス良く天然ミネラルが入り、クセがない味は地元の方から大人気。なかにはポリタンクで汲む方も。
この水は20リットルで100円ですが、2リットルのペットボトル2〜3本までなら無料で汲むことができるので、鷲沢風穴を訪問の際には空のペットボトルを持参すると良いでしょう。

年中快適! 見どころ多数な鷲沢風穴で洞窟探検を

駐車場の周囲にはシーソーやブランコなどの遊具がある公園やオートキャンプ場も。嬉しいことに一度料金を支払えば、当日限りですが洞内への出入りは自由♪ チケットを失くさないようにお持ちくださいね。

アクセス方法ですが、車の場合は新東名高速道路・浜松SAスマートI.Cから約7.5キロ、12〜15分。要所要所に矢印入りの「鷲沢風穴」という案内板が出ています。公共交通機関を利用する場合は、平日のみ・1日6便(5往復)運行している「にこにこバス」で天竜浜名湖鉄道・都田駅から片道大人300円です。なお、最寄りのバス停は「風穴入口」です(2017年8月現在)。

真夏でもひ〜んやり、冬は暖か。一年を通して15〜16度の鷲沢風穴で、洞窟探検をぜひ味わってみてください。都田地区では9月上旬まで「ぶどう狩り(ピオーネ狩り)」も楽しめますよ。駐車場・トイレ完備です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/08/03 訪問

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