倉敷市のJR児島駅から「王子が岳登山口」行きのバスで約30分。無料駐車場も完備された登山道に到着します。そこを起点に、三つのミニ登山道を歩きましょう。
ミニ登山道なので、一つの登りは約30分程度。倉敷側のバス停からの登山道を登り、仏画が岩肌にある登山道を下り、今度は玉野市側から登山道を上がり、最初の登山道を使ってバス停に戻るというものです。
ところで仏画の登山道から最初のバス停に戻ることも簡単。なぜなら約500mしか離れておらず、舗装された国道430号を歩いて戻ることが出来るからです。
王子が岳は標高234.5m。バス停がある最初の王子が岳登山道は、階段が多くあります。ここでは時々後ろを振り返りながら登ってみて下さい。眼下に瀬戸内海が広がっています。
この登山道を少し登ると、ご覧のような分かれ道があります。通常であれば右に進み山頂方向に行きますが、ここでは左。これこそ地元の人が教える道なのです。
左に進んで少しすると、左側に20m程下る道があります。そこには10畳を超える巨大な岩があり、瀬戸内海が一望出来ます。お弁当を持参し、ここで海を眺めながらのんびりするのが地元流。
岩から戻り、来た道とは反対に左折して少しすると階段が見えてきます。ここを登れば公園広場に出ますので、右側に進んで下さい。
最初の登山道から大きなホテル跡を過ぎてそのまま直進すると、左側に大きめの駐車場が見えてきます。そこにあるのが犬岩。これも地元民が教える場所です。子犬が眠そうな顔をしているように見えませんか?
犬岩を左手に見ながら、パラグライダーが飛び立つ山頂方向に進みましょう。右手に展望所が見えたら、その30m程先でやや左にカーブしながら下りの場所。ここが仏画を見ることが出来る下山道となるので、地元の人に聞かねば見落としてしまいそうです。
それでもどうしても分からない場合、やはり聞くのが一番です。
この下り場所と、下からの登り場所には一切看板がありません。上から下る為の目印は写真に写るピンクの紐のみ。では、なぜ案内が無いのかですが、ここは修験者の修行道だからなのです。もちろん一般観光客が通っても何ら問題はありません。
この道はこまかな花崗岩が足元にあるので、滑りやすい道となります。注意して下りましょう。少し下ると視界が開け、絶景の岩場に到着します。王子が岳は「奇岩の名所」と言われることが分かるはずです。
そこでは眼下に広がる瀬戸内海の雄大さと、遠くに見える瀬戸大橋の美しさを楽しみましょう。
瀬戸内海が一望出来る場所に出たら、右側をご覧ください。そこに壁画(仏画)があるのです。どうやってここに描いたのか、確かに岩の下には鉄の梯子があります。しかしながら、いつ、誰が描いたのかは分かっていません。しかもこんな危険な場所で!
なお、この場所は地元の限られた人しか知らない穴場です。
周囲をぐるりと見てみましょう。たくさんの奇岩、巨岩が。この後も、足元に注意をしながら下山をして下さい。
仏画の登山道を下ると国道430号線に出ます。ここで右に進むと500m程で最初の「王子が岳登山道」があるバス停に戻ることが出来ます。
左に進むと玉野市側から、別ルートの王子が岳登山道に行くことが出来ます。瀬戸内海の美しさを見ながら約1.8kmを歩いてみましょう。
信号を渡り、王子が岳方面に抜ける道のすぐ左側が登山道です。イノシシ対策で柵がありますが鍵はかかっていません。中に入ったら再び柵を閉めるようにして下さい。
この登山道を登り、30分程で到着するのが「ニコニコ岩」です。岩のすぐ近くを通るときには周囲を歩いてみて下さい。巨大な岩がゴロゴロしています。道を更に進むと、途中で下った仏画の登山道に到着出来ます。
それにしてもニコニコ岩は、まさに笑顔の巨岩に見えませんか?
ニコニコ岩は、頂上にだいぶ近い場所となっています。その近くからは、パラグライダーが飛び立つ場所があり県外からもたくさんの人が集まるのです。
雄大な瀬戸内海に向かって飛び立つ人たち。とてもカラフルなパラグライダーの色は、空と瀬戸内海の青き絶景にとても映えてみえるのでは。
「王子が岳」を背にすれば眼下に広がる瀬戸内海。「にこにこ岩」を含む奇岩や巨岩の名勝地である瀬戸内海国立公園で、地元の人が教えてくれる楽しみ方を参考にしながら、気持ち良い汗を流し、思い出に残る旅をしてみてはいかがでしょうか。
なお、近くには雄大な瀬戸大橋を様々な角度から楽しめる「鷲羽山」、散策やサイクリングが楽しめる「風の道」、歴史ある瑜伽大権現に通じる「お遍路道」等があり、楽しさ満載。関連MEMOに詳細がありますので、ぜひこちらも合わせてご覧下さい。
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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