目の前に東京湾が広がる「横須賀美術館」で夏と海を楽しもう!

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目の前に東京湾が広がる「横須賀美術館」で夏と海を楽しもう!

目の前に東京湾が広がる「横須賀美術館」で夏と海を楽しもう!

更新日:2017/08/31 17:22

橋本 菜摘のプロフィール写真 橋本 菜摘 アートブロガー

横須賀美術館では開館10周年記念に海に関わる展覧会が開かれています。海が目の前にある美術館で、描かれた海と実際の海を比べてみましょう。
企画展「美術でめぐる日本の海」は2017年8月27日まで、所蔵品展「特集:ボランティアが選んだ朝井閑右衛門」と「へんなあみもの 203gow 編んだ〜わーるど展」、谷内六郎《週刊新潮表紙絵》展「あの日の海の色」は10月1日まで開催。夏休みには特別のイベントも。

10周年記念の展覧会で「海の風景」を見る

10周年記念の展覧会で「海の風景」を見る

写真:橋本 菜摘

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横須賀美術館は東京湾を望む丘の上にあります。天気のよい日には、屋上から千葉県がよく見えます。
開館10周年の2017年は、海にかかわる展覧会が開かれています。横須賀市では、美術館開館前から作品収集を始め、横須賀が海に囲まれた街であることから、海をテーマとした優れた美術作品を集めることを収集方針の一つとしています。

10周年記念の展覧会で「海の風景」を見る

写真:橋本 菜摘

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企画展は「美術でめぐる日本の海」展、写真の右にある看板には夏の海岸をイメージした古賀春江《海水浴》(1922年、和歌山県立美術館)があります。

10周年記念の展覧会で「海の風景」を見る

写真:橋本 菜摘

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「1章 日本の海を見る-海辺の風景と波の表情」では、江戸時代の葛飾北斎《冨嶽三十六景 登戸浦》、明治時代の高橋由一《相州江之島図》、昭和の藤田嗣治《夏の漁村(相州太海)》、平成の杉本博《オホーツク海、北海道》など、各地の海辺の風景が展示されています。
写真撮影スポットには、クジラの背に乗って刀を突き立てている侍を描いた歌川国芳《宮本武蔵の鯨退治》(1847年、株式会社渡邊木版美術画廊)が拡大されて飾ってあります。

海をめぐる歴史と暮らし

海をめぐる歴史と暮らし

写真:橋本 菜摘

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「美術でめぐる日本の海」の「2章 船いろいろ−和船から汽船、客船まで」では、海上安全を祈願して船主や船頭が社寺に奉納する船絵馬や商船会社のポスター、トリスのポスターで有名な柳原良平が描いた『貨物船のはなし』(原画)などもあり、船の歴史がわかります。

海をめぐる歴史と暮らし

写真:橋本 菜摘

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「3章 日本人と鯨−日本の古式捕鯨」では、たくさんの小舟で鯨を囲んだ図や、クジラをかたどったおもちゃ、大漁の時に祝儀として網元が網子に贈った祝着の《万祝(まいわい)》などが展示されています。

海をめぐる歴史と暮らし

写真:橋本 菜摘

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「4章 海への祈り−大漁旗」では、勇壮で色鮮やかな大漁旗が満載です。
大漁旗は漁船仲間や港の家族にいち早く大漁を伝える信号の役割がありましたが、今では新しく船を作った船主に贈るものになりました。大漁旗には祝い言葉、船名、送り主の名、縁起物の宝船、富士山、鶴亀などの絵が描かれ、航海安全への祈りと大漁への感謝が込められています。
この展覧会の入り口にある会場バナーも大漁旗で、江戸時代から続いている三浦市の三富染物店で作ったものです。

横須賀ゆかりの洋画家・朝井閑右衛門

横須賀ゆかりの洋画家・朝井閑右衛門

写真:橋本 菜摘

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所蔵品展の1室を「朝井閑右衛門室」として、戦後20年横須賀市にアトリエを構えた洋画家の作品をさまざまなテーマで展示しています。朝井(1901-1983)はひとつのモチーフを執拗に何度も描き、独特の世界を追求しました。

今回は、開館10周年を記念して、「ボランティアが選んだ朝井閑右衛門」展を開いています。作品の隣に、所蔵品展のギャラリートークを担当するボランティアのコメントが添えてあります。
写真、右端《蘇州風景》(1941年)には、「蘇州は中国の2500年ほど前の古都、制作当時が戦時下だったのに緊迫した雰囲気が感じられない」と、コメントがあります。

横須賀ゆかりの洋画家・朝井閑右衛門

写真:橋本 菜摘

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左端《薔薇(嘉靖青花唐子紋中壺)》〈絶筆〉(1983年)は、油絵の具を何度も塗り重ねて描いてあります。「どの画家よりも思いの丈をぶつけた作品」とコメントも。ボランティアの方のコメントを読んでもう一度作品を見てみましょう。
また、企画展「美術でめぐる日本の海」にちなみ、所蔵品展でも日本の海を描いた作品を展示しています。

編み物でつくった海と森

編み物でつくった海と森

写真:橋本 菜摘

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所蔵品展示室に海の生き物たちが出現。「へんなあみもの 203gow 編んだ〜わーるど展」が開かれているのです。吹き抜けの高い天井、丸い窓から光が差仕込む空間に、全長8メートルのイカ、4メートルのタコや、エイ、クラゲの群れが泳いでいます。

編み物でつくった海と森

写真:橋本 菜摘

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これは、風変わりな編み作品を作り続けている「編み師203gow(にいまるさんごう)」が編んだもの。毛糸を貼り付け、来館者が自由に絵を描くスペースもあります。
編み師203gowと公募で参加した「あみこみ隊」はエントランスにある、らせん階段を、モチーフを編んでつなげたクラゲやマンボウなどで飾りました。

編み物でつくった海と森

写真:橋本 菜摘

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編み師203gowは、世の中がすべて編み物に見え、糸状のモノを見るとついつい編んでしまうのです。木や花、鳥や虫のような「森のいきもの」も展示されています。
電気のスイッチや蛇口、ごますり器、縦笛など、いつも使っている身近なものを編んだ作品「あみつぶし」も展示しています。
「ちょっとへん」で「どこかかわいい」203gowの「編んだ〜わーるど」を体感してください。

誰でも参加できる広場のイベント

誰でも参加できる広場のイベント

提供元:横須賀美術館

http://www.yokosuka-moa.jp/index.html地図を見る

ボランティアの「すかび隊」が企画から運営まで行う、子どもから大人まで誰でも参加できるイベントを、春、夏、冬と、年に3回開き、大勢の参加者で賑わいます。
2017年の夏は、美術館前の「海の広場」で水とたわむれる夏ならではのイベントを開催。「ぬるぬるスライダー」「水鉄砲の的あて」「ペットボトルの水ぐるま」などであそびます。子どもも大人も夢中になって楽しんでください。

イベントにも参加してみよう

ギャラリートークやワークショップなどさまざまなイベントが用意されています。当日参加できるものと申込が必要なものもあります。
夏休み期間には他に、野外シネマパーティーもあります。
でかける前にWebで確認しましょう。

 

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/24−2017/07/26 訪問

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