日本細菌学の父の足跡を学ぶ 熊本小国町「北里柴三郎記念館」

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日本細菌学の父の足跡を学ぶ 熊本小国町「北里柴三郎記念館」

日本細菌学の父の足跡を学ぶ 熊本小国町「北里柴三郎記念館」

更新日:2017/09/14 10:34

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門

熊本県小国町出身の北里柴三郎博士は、破傷風菌研究の第一人者として世界的に知られ「日本の細菌学の父」と呼ばれています。小国町にある「北里柴三郎記念館」は博士の生涯や業績を紹介する資料の展示だけでなく、生家や郷里を訪れた賓客をもてなした貴賓館も保存している施設です。
ジフテリア菌の研究で、第1回ノーベル医学生理学賞の候補だった北里柴三郎について学べる「北里柴三郎記念館」を紹介します。

日本細菌学の父を知る「北里柴三郎記念館」

日本細菌学の父を知る「北里柴三郎記念館」

写真:肥後 球磨門

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熊本県阿蘇郡小国町にある「北里柴三郎記念館」は、九州自動車道熊本ICから国道57号を阿蘇方面に向かい、阿蘇外輪山を走るミルクロードを経由して約1時間で到着します。

日本細菌学の父を知る「北里柴三郎記念館」

写真:肥後 球磨門

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破傷風菌の研究で世界的に有名な医学者「北里柴三郎」は、「日本の細菌学の父」と呼ばれる熊本県が生んだ偉人です。熊本県小国町では、その北里柴三郎博士が提唱し、そして実践した「学習と交流」の精神に基づき、1986年より生活と文化を育む拠点とし「学びやの里」を整備しました。

その学びや里にあるのが博士の偉業を伝える「北里柴三郎記念館」で、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智教授が在籍した学校法人北里研究所(記念館設立当時は北里研究所と北里学園)が中心となって完成した施設です。

北里博士はジフテリア菌研究でノーベル賞第一号候補でしたが、残念ながら受賞できませんでした。しかし北里博士ゆかりの研究所に在籍した、大村教授が受賞したのを博士も喜んでいるのではないでしょうか。

のどかな田園風景の中に建つ記念館で、「日本の細菌学の父」北里柴三郎に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

熊本県立図書館に匹敵する蔵書だった北里文庫

熊本県立図書館に匹敵する蔵書だった北里文庫

写真:肥後 球磨門

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記念館を代表する建物が1916年(大正5年)に建築された「北里文庫」です。北里柴三郎が私財を投じて郷里の青少年のために建設した図書館で、当時は法律書や料理本、童話にいたるまで、およそ1500冊の蔵書があり熊本県立図書館に次ぐ規模があったとか。

博士は落成式で、「北里文庫」の北里は“北里柴三郎がつくった文庫ではなく、北里村の人たちのための文庫だ”と語ったといわれ、故郷にたいする博士の思い入れがしのばれる逸話として残っています。

熊本県立図書館に匹敵する蔵書だった北里文庫

写真:肥後 球磨門

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現在は内部が展示室として公開されていて、博士が愛用した顕微鏡や細菌の培養に使用した器具などの展示とともに、弟子の野口英世からの手紙や、伝染病研究所設立を支援した福沢諭吉とドイツ留学で師事した細菌学者コッホの胸像など、博士ゆかりの品々が展示されています。
そのほか、博士の生涯を紹介するビデオも放映されているおススメの施設です。

北里博士が愛した湧蓋山が一望できる貴賓館

北里博士が愛した湧蓋山が一望できる貴賓館

写真:肥後 球磨門

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記念館の敷地内には北里博士の生家や貴賓館が展示公開されています。現在とは違う場所に建っていた生家は、1965年(昭和40)年に保存のためにこの場所に移築され、2012年(平成22年)に北里研究所創立100周年を迎えるのを機に、学校法人北里研究所によって整備計画が策定されて2014年(平成24年)に改修されました。

北里博士が愛した湧蓋山が一望できる貴賓館

写真:肥後 球磨門

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同じく改修されたのが貴賓館です。

貴賓館の二階からは博士が愛した小国富士と呼ばれる湧蓋山(わいたさん)が望めます。北里夫人と子供達がここに座って涌蓋山を眺めている写真が展示されていて、同じ景色を同じ角度から見ることができるおススメの場所です。

畳に座ってのんびりと小国富士を楽しんでみてはいかがでしょうか。

北里博士が愛した湧蓋山が一望できる貴賓館

写真:肥後 球磨門

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温泉と食事が楽しめる「北里バラン」

温泉と食事が楽しめる「北里バラン」

写真:肥後 球磨門

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学びやの里には食と健康の交流館「北里バラン」があり、北里柴三郎記念館の近くに建っています。
「バラン」って面白い名前だと思いませんか?この名前は建物の形状からつけられました。“バラン”は、お弁当のおかずの仕切りに使われる緑色のギザギザしたもののことです。ギザギザした屋根の形状がまるで“バラン”にそっくりなことから「北里バラン」と名づけられたのです。

温泉と食事が楽しめる「北里バラン」

写真:肥後 球磨門

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「北里バラン」には研修宿泊施設「木魂館」のほかに、食事処や温泉施設が併設されています。食事処「北里バラン」で、熊本阿蘇のブランド牛「あか牛」のステーキや焼肉はいかがですか?、北里バランでは毎月あか牛一頭を丸ごと仕入れているので、生産者の顔が見える安心安全の牛肉がいただけます。

牛肉だけでなく、阿蘇の六白黒豚を使用した美味しいトンカツや地元で採れた新鮮な野菜なども北里の自然とともに味わってみてください。

温泉と食事が楽しめる「北里バラン」

写真:肥後 球磨門

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北里バランで食事をすれば、温泉施設「博士の湯」を割引料金で利用できます。温泉は平日は午後4時から、土日祝日は午後2時からの営業ですが、時間に余裕があればゆっくり浸かってみてはいかがでしょうか。

北里柴三郎が生まれ育った熊本県小国町

北里柴三郎が生まれ育った北里は現在の熊本県小国町にあります。阿蘇外輪山の麓に位置するのどかな田舎町ですが、ここからノーベル賞の第一号の候補者が出たのは驚きです。

小国町には、流れ落ちる水がレースのカーテンのように美しく、それを滝の裏側から見ることができる「鍋ヶ滝」や、1000年以上の歴史を誇る杖立温泉、南小国町には全国的に有名な黒川温泉もあるので、大自然と博士の偉業に触れる小国の旅を計画してはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/07/08 訪問

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