「龍頭が滝」があるのは島根県雲南市。松江市や出雲市に隣接し、映画のテーマとなった「たたら製鉄」の地として、現在も史跡が残っています。たたら製鉄は、明治時代の産業革命を期に近代製鉄が盛んになる前までは、日本で生産される鉄のうち80%を占めていました。そんな日本を支えたたたら製鉄は「奥出國たたら風土記」として安来市・奥出雲町と共に2016年から日本遺産認定とされています。
「龍頭が滝」は、そんなたたら製鉄の歴史が残る雲南市の中の掛合町にあります。雲南市の中でも山々に囲まれた自然が多くある地域です。同じ掛合町にある「八重滝」と共に「龍頭が滝」は「日本の滝100選」に選ばれています。
アクセスは国道54号線から西側へ5qほど。そこに駐車場があり、駐車場から川沿いの遊歩道を10分ほど歩いたところに「龍頭ヶ滝」があります。
「龍頭が滝」には「雄滝」と「雌滝」の二つの滝が存在しています。途中、分かれ道があり、二つの滝への看板がついていますが、まずはぜひ左側の「雌滝」から。
「雌滝」は、「雄滝」から連なってできている滝です。岩の間を水が流れ、穏やかな水の音を感じることができます。水の透明感は抜群!滝壺から少し離れた場所は浅瀬になっているので、足を水につけることも可能です。
続いて向かう「雄滝」へは、先ほどの分かれ道を逆側へと進んで行きます。ここから先は大杉並木の階段となっています。ここも見どころの一つ。林齢推定400年にもなる無数の大杉には圧倒的な迫力です!
階段を上り終えると、「雄滝」の正面へと到着します。落差40mの名瀑。晴れた日には、滝の水しぶきから虹が現れることがあるとか。そして、『たたら侍』で登場したシーンがこの場所です!a介(青柳翔さん)の悔しがるあの表情を思い出してしまいますね。
さて、正面からの「雄滝」を楽しんだら、次は滝の左手にある階段を上がり、滝のそばまで近づいていきます。「雄滝」の本当の魅力は実はここから。この階段は、滝の裏側へと繋がっているのです。
迫力のある表側から観る滝とは違い、裏側から観た滝は、水しぶきが細かく繊細で美しさを感じます。滝のすぐそばまで近づくことができ、水しぶきを感じることも・・・。このように裏側から観れる滝を「裏見の滝」といい、日本にもいくつか存在しています。「裏見の滝」は洞窟状に形成されていて、凹部には神仏が祭られていることが多いです。「龍頭が滝」では、滝観音が祭られています。
表側と裏側でまったく違う表情を見せる「雄滝」。ぜひ両方楽しんでいただきたいです。夏を過ぎると観光客も少なくなり、滝を独り占め!なんてこともよくあります。ぜひこの時期に足を運んでみてください。
住所:島根県雲南市掛合町松笠
アクセス:国道54号から県道39号へ(案内表示あり)。その後案内表示に従い「龍頭が滝」へ
「龍頭が滝」を満喫した後は同じ雲南市にある吉田町にある「鉄の歴史博物館」へ行ってみませんか?ここでは、たたら師たちの伝統と技術を知ることができます。そして旅の後、もう一度「たたら侍」を観てみて下さい。旅の前よりも、さらに楽しめることでしょう。
2017年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/20更新)
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