智積院は弘法大師空海がひらいた真言宗智山派の総本山。四季折々で美しい姿を見せる庭園、桃山時代に長谷川等伯らによって描かれた国宝が納められる収蔵庫、「利休好みの庭」と伝えられる名勝庭園など見どころ満載のお寺です。
智積院の敷地内にある「宿坊 智積院会館」は、参拝者は誰でも泊まることができます。京都駅からバスで約10分という京都の中心地で観光にも便利。無料駐車場も完備されています。徒歩圏内に三十三間堂、京都国立博物館、豊臣秀吉ゆかりの豊国神社といった名所があります。
建物に入るとすぐにロビーと売店があり、窓が大きく明るい雰囲気。売店部分は吹き抜けで開放感があります。チェックインは15時ですが、時間前でも荷物を預かってもらえるサービスが。身軽に観光できるのはうれしいですね。セキュリティの関係上、門限は22時です。
客室は2階。10畳の和室(定員6名)が11室、20畳の和室(定員10名)が1室あります。個室でプライバシーも安心です。
こちらは和室10畳のお部屋。テレビや冷蔵庫があり、エアコンも完備しています。料金設定は1泊1名当たりのため、定員6名の部屋に1名利用でも4名利用でも1名当たりの料金は変わりません。1人で10畳の部屋を独り占め・・・とゆっくり寛ぐこともできますね。
浴衣、歯みがきセット、フェイスタオルが準備されています(バスタオルはありません)。シンプルな中にも必要なものは揃っています。
オリジナル手ぬぐいもプレゼント。宿泊の記念になりますね。
1階にある浴室にはシャンプーとボディソープが完備され、浴槽もゆっくり足が伸ばせる広さ。脱衣室は広くドライヤーもあります。
洗面所とトイレは共用です。歯みがきや朝の洗顔はこちらの洗面所で。トイレも明るく清潔で気持ちよく使えます。
通常の宿と異なるところは、朝のお勤めがあるという点。3〜11月は6時から、12〜2月は6時半から始まり、30分前にアナウンスがあります。はじめに上画像の金堂へ向かいます。「作法がわからない」という方もご心配なく。丁寧な説明があり、安心して参加することができます。厳かな雰囲気の中でお経に耳を傾けると心が洗われるようです。
続いて金堂の隣にある明王殿で護摩供法要が行われます。こちらは太鼓の音と火の迫力で迫力満点の法要。「朝早いのは苦手」という方も、2つのお勤めの後は清々しい気持ちでいっぱいになることでしょう。
お勤めの後は大書院へ移動。利休好みの庭と伝えられる「名勝庭園」の案内を聞きながら、お茶とお菓子をいただきます。9時から始まる一般拝観の前は朝の澄んだ空気が流れ、静かで贅沢なひとときです。
名勝庭園に向かい合うように、桃山時代に長谷川等伯らに描かれた「桜図」「楓図」の複製画が展示されています。国宝である原画は収蔵庫に保管されており、宿泊者限定で「あっ!」と驚くトリックを披露してもらえます。お見逃しなく!
「宿坊の食事はどうなのだろう…」と心配される方も多いでしょう。こちらは宿泊料金に含まれる朝食。朝のお勤めと特別拝観の後にいただく朝食はお腹と心に染みわたり、食事の有難さを実感することができます。
夕食は京懐石料理と精進料理から選びます(事前予約・別料金)。こちらは本格自家製豆腐がついた京懐石料理(3,240円)で、旬の食材を使いバラエティーに富んだお料理です。
精進料理はこちら(3,240円)。精進料理の「量が少ない」「質素」というイメージを覆すほどのお料理です。肉や魚を使っていないためボリュームたっぷりでもヘルシー。健康志向の方におすすめです。
個室である・共用部分も明るく清潔・食事も充実と、宿坊初心者におすすめのお宿です。朝のお勤めと宿泊者限定の特別拝観も、泊まるからこそ味わえる贅沢と言えるでしょう。
非日常空間が広がる宿坊で、日頃の慌ただしさから解放されて心も体もリラックス。帰る頃には、清々しいエネルギーチャージがされたことを実感できるでしょう。
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(2025/2/19更新)
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