写真:八岳木 流泉
地図を見る戸狩温泉は、スキー場の中で湧き出す温泉。平成3(1911)年に掘り当てた新興の湯で、千曲川の西岸に位置しています。川を挟んだ東側には有名な野沢温泉があり、新潟県の妙高高原などにも近いです。
戸狩温泉には大小合わせて60軒以上の宿があります。その多くで温泉が引かれていますので、宿泊目当てで訪れるのも楽しい。気軽な立ち寄り利用をするのであれば、二つの共同浴場「暁の湯」と「望の湯」があります。なかでも周年営業の暁の湯はおススメ。ゲレンデから徒歩1分という好立地だけあり、冬場は非常に混み合います。また、初夏にかけて戸狩ではアジサイが咲き誇ります。つまり、初夏と冬場が戸狩のハイシーズンというわけです。
写真:八岳木 流泉
地図を見る館内外は木造の調子で落ち着く顔立ちです。暁の湯には、男女別の内湯と露天の他、畳敷きの広間や食事処も用意されています。
暁の湯へ車でアクセスする場合は、上信越自動車道「豊田飯山」インターを利用すると便利。公共交通機関の場合は、北陸新幹線などが乗り入れる「飯山」駅からJR飯山線に乗り換え、「戸狩野沢温泉」駅で下車すると近いです。
写真:八岳木 流泉
地図を見る戸狩温泉の泉質はアルカリ性単純泉で、透明度が高く、僅かに褐色を帯びた薄口醤油のような色が特徴のお湯です。浴槽内で循環されていますが、源泉も確かに注がれ、肌触りは抜群です。内湯は石造りで比較的大きく、洗い場も複数用意されています。広い窓で囲われているため、明るさと清潔感もバッチリ。
写真:八岳木 流泉
地図を見る露天風呂は岩で造られた野性的なものです。規模も大きくのんびり入ることができますね。露天から望めるのは遠くの山々。この開放感はなかなか他では味わえません。
何より、アジサイも終わり、スノースポーツが始まらないオフシーズンの期間は、貸切と言って良いほど非常に空いています。冬場の混雑などを想像しながら悠々入ってみてください。
写真:八岳木 流泉
地図を見る暁の湯を出たあとは、戸狩の鎮守「高源院」を参拝しましょう。高源院は暁の湯から徒歩数分で着く名刹で、享保4(1719)年に創建された曹洞宗のお寺です。細長い杉並木の参道を抜けて行くと、見事なアジサイが1万本も植えられているのです。そのため、高源院は"あじさい寺"の愛称を持つほど。地域のみにとどまらず、県下でも有数の知名度を誇ります。なお、高源院には「高原荘」という民宿も併設されています。
写真:八岳木 流泉
地図を見る毎年6月の末から約ひと月の間、戸狩温泉ではアジサイ祭りが開催されます。そのため、毎年アジサイの時期は激しい混雑!オフシーズンにはほとんど参拝客のいない高源院も、非常に賑わいます。高源院と戸狩は切り離せない関係性です。同院第26代の住職は、戸狩におけるスキーの開祖と呼ばれる方。自身でスキー場を開発し、現在の大規模なスキー場の足掛かりとしました。
そんな高源院をはじめ、戸狩温泉はアジサイとスキーのシーズン以外こそ、魅力を独り占めできるおススメの時期!もちろん、花も雪もありませんが、何より静かな好環境をゆったり楽しむことができるのです。
旅行や温泉に行きたいけど、混雑は嫌だ!そんな人にはオフシーズンに旅へ出ることを強くおススメします!いつもはギュウギュウの温泉も、オフシーズンならば空き空きで!参拝に並ぶ名刹も、オフシーズンならば思わず願いを欲張って!そのぶん、食事処などのお店は閉まっていることが多いですが、とにかくゆっくり体を休め、命の洗濯といきましょう。
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(2024/3/19更新)
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