【ログイン後、ご利用いただける機能】
PCからのLINEログイン方法
ログインにはLINEアカウントが必要です。
また以下の手順でLINEアプリのログイン許可をオンにしてください。
写真:政田 マリ
地図を見る広島駅の8、9番線に発着する芸備線は広島市の安佐北区の山間部を通り三次(みよし)市へと伸びるローカル線。広島発着の線としては唯一のディーゼルエンジンを用いた気動車両線です。
写真:政田 マリ
地図を見るその芸備線で広島駅から約1時間で到着する「志和口」駅。有人ですが小さな駅で1日の利用客は2015年度で400人ほどです。駅のある安佐北区白木地域は過疎化が進み利用客が伸び悩んでいましたが、近年猫ファンが集うようになり、駅に活気が戻り始めています。
そんな猫ファンのお目当ては、非公認ながらこの駅で駅長として人々に親しまれている猫「りょうま」です。
写真:政田 マリ
地図を見るホームから線路を渡り駅舎に入ると、上品に座りお迎えをしてくれるトラ猫が目に飛び込み、思わず駆け寄ってしまいます。そう、迎えてくれたのはこの駅で地域の方々に駅長として親しまれている「りょうま」です。
りょうまは2005年頃に生まれたと思われ、推定12歳。今から6〜7年ほど前から「志和口」駅に現れるようになり、5年前から非公認ながら駅長として親しまれています。
写真:政田 マリ
地図を見る手作りの制帽をかぶり、駅長らしく迎えてくれる「りょうま」。2014年末には地域住民が任意団体「りょうまを見守る会」を作り、60人ほどが会員となって交代で世話をしています。
「りょうま」という名前ですが、広島ゆかりの戦国大名である毛利元就から「もとなり」も候補に挙がったそうですが、凛々しい顔が坂本龍馬に似ていることから「りょうま」にしたとのことです。
写真:政田 マリ
地図を見る高齢なこともあり駅長室で休んでいることもありますが、駅員さんに会いに来たことを告げると、駅舎内にゆっくりした足取りで登場します。りょうまは人懐こく、気性も穏やかなので子供たちにも大人気!背中を撫でたり写真を一緒に撮ったりしても逃げたりはしません。
これまでに多くの雑誌やネットの記事に取り上げられ、2017年5月には台湾の旅行雑誌にも掲載されたため、今では海外にもファンが多くいる「りょうま」。ファンの中には差し入れで食べ物を持ってくる方もいるそうですが、もし差し入れをという時は直接あげたりせず、必ず駅員さんに預けて下さいね。
写真:政田 マリ
地図を見るりょうま駅長が志和口駅に誕生してからローカル線の小さな駅が注目されるようになり、過疎化が進んでいた町が元気を取りもどし始めています。駅舎内ではりょうま写真展が開催され、四季折々様々な表情のりょうまを見ることができます。
そして、駅出入口にはりょうまの特大パネルも登場!駅前を通る車に交通安全を訴えています。
写真:政田 マリ
地図を見る「りょうまグッズ」も登場しています。販売はしていませんが、うちわや缶バッヂが作られてイベントで配布したり、地域の方に配ったりしています。地域の方々に愛されている「りょうま」、これからも長生きをして、人々を和ませて欲しいと地元の方々は願っています。
徐々にその知名度が増しつつある「りょうま」。2016年4月にはりょうまに会いに来た観光客が1万人を超えたのを記念してシャクナゲが植樹されたり、年末には交通事故防止を訴えたりと地元のイベントにも引っ張りだこ。これからも地元の活性化と観光客の癒しのために駅長として頑張って欲しいですね。
JR芸備線で訪れる場合には注意点がひとつあります。有人駅ですが交通ICカードの利用が出来ません。カードで乗車した場合は現地にて現金での精算になってしまいますので、あらかじめ切符を購入して向かうようにしましょう。
※みんなに愛されてきたりょうま駅長は2019年2月12日に亡くなりました。これまでりょうま駅長に会いに志和口駅を訪れた乗客は19000人にのぼり、過疎化が進む地域の活性化に貢献しました。
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索