「雛のつるし飾りまつり」は、稲取にある4つの会場で行われます。そのうち主なメイン会場となるのが、ここ、稲取文化公園にある「雛の館」展示会場です。
たくさんの雛のつるし飾りや、雛飾りをはじめ、雛のつるり飾りコンテストの応募作品の展示、日本三大つるし飾りの「さげもん」・「傘福」などなど様々な、つるし飾りが約1万個も、展示されています。
写真は、桃の節句の桃飾り。後ろに写っている飾りと合わせると、4417個の桃の飾りがあるそうです! 雛のつるし飾りまつりのメイン会場だけあって、見応え充分な作品が見られますよ。
ちなみに、この飾りに使われている桃は、悪霊・邪気を退治して延命長寿を意味するそうです。これだけのつるし飾りを見られるのはここならでは。必見です!
稲取では、雛壇の両脇に雛のつるし飾りを飾って、子供の成長を願う独特の風習があり、稲取に古くから伝わっている桃の節句の伝統行事です。
この雛のつるし飾りは、江戸時代後期にはじまったとされ、この華やかな美しさは稲取から、やがて各地域に広まり、今ではいろいろなところで目にするようになりました。
「雛のつるし飾りまつり」では、巾着(お金に困らないように)・花(花のように可愛らしく)・さる(厄がさる)などなど、ひとつひとつに意味が込められた手作りの飾りが見られます。縁起物の稲取名産の金目鯛の飾りもありますので、是非探してみて下さい。会場では、「つるし飾り制作体験教室」を行っているので、興味を持たれた方はいかがでしょうか?
稲取文化公園にある雛の館を訪れたなら、絶対に見てほしいのが稲取の特産である金目鯛を使った「金目鯛の鯛の鯛つるし飾り」です!
このつるし飾りは、一匹の金目鯛から2枚しか採れない「鯛の鯛」と呼ばれる鯛の骨でできた、つるし飾りです。「鯛の鯛」は金目鯛の胸鰭(むなびれ)の付け根の骨の一部です。金目鯛の鯛の鯛つるし飾りは、まるでガラスのように透き通っていて、とても綺麗ですよ。稲取では「幸運に恵まれる、お金が入ってくる」などと言われ、古くから縁起が良い物とされています。このような、珍しいつるし飾りが見られるのは「雛のつるし飾りまつり」ならではです!
こちらは、日本三大つるし飾りのひとつ、山形県酒田市の「傘福」です。酒田市に古くから伝わるつるし飾りで、傘の先に幕をめぐらせて飾りを下げるのが特徴です。こちらも、子供の健康や成長を願うなどの意味が込められているそうです。
同じつるし飾りでも、「雛のつるし飾りまつり」との違いが楽しめるのでおもしろいですよ。
もう一つの日本三大つるし飾り、福岡県柳川市の「さげもん」もありますので、是非ご覧になって下さいね!
【第17回 雛のつるし飾りまつり】
開催日:2014年1月20日(月)から3月31日(月)まで
開館時間:午前9時から午後17時まで(16時30分受付終了)
入館料:有料
稲取文化公園の雛の館で、雛のつるし飾りまつりを楽しんだ後は、同じ公園内にある足湯はいかがでしょうか?
ここにある足湯処「雛の足湯」は、とっても広く、足湯の浴漕が5つに分かれていて、それぞれが温度が違うので、お好みの温度で利用できます。広々とした浴槽に足を浸けてみると、心までゆったりとした気分にさせてくれますよ。無料なので、是非お試しください。ここで一休みして、次のポイントに向かうのもいいですね。
今回ご紹介した稲取文化公園の「雛の館」のほか、雛のつるし飾りまつりは、雛の館「むかい庵」(有料)・雛の館「なぶらとと」(有料)・ニツ堀みかん園(入場無料)の会場でも見ることができます。
また、「雛のつるし飾りまつり」の幟が出ている旅館や商店など、街中でも見ることができますよ。まつりの期間中は、稲取駅と会場を結ぶシャトルバスも運行しています。
ご紹介した稲取文化公園「雛の館」は、伊豆急行「伊豆稲取駅」から徒歩で約15分の場所にあります。
ちょうど同じ時期に、伊豆急行線下田方面の2つ先の駅「河津駅」では、「河津桜まつり」が開催されていますので、時間があればそちらも足を運んでみて下さい。
雛のつるし飾りは、お子様の成長を願ってのもの。この機会に、お子様と一緒に、雛のつるし飾りまつりへ訪れてみてもいいかもしれませんね。
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(2023/12/8更新)
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