錦鯉発祥の地・新潟県小千谷市「錦鯉の里」で鯉三昧!

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錦鯉発祥の地・新潟県小千谷市「錦鯉の里」で鯉三昧!

錦鯉発祥の地・新潟県小千谷市「錦鯉の里」で鯉三昧!

更新日:2017/08/18 14:33

松縄 正彦のプロフィール写真 松縄 正彦 ビジネスコンサルタント、眼・視覚・色ブロガー、歴史旅ブロガー

日本庭園に欠かせない存在、錦鯉。この錦鯉の原産地は新潟県小千谷市周辺で、江戸時代に突然変異で生まれました。小千谷市の「錦鯉の里」では、この錦鯉のすべてを知る事ができます。鯉は龍の親戚とも言われ、今や世界各地で錦鯉の品評会が開催されていますが、この施設では鑑賞池や日本庭園で大きな錦鯉が飼育され、有名人も錦鯉のオーナーになっているのです。さあ日本の美、錦鯉を堪能しに行きましょう。

鯉と龍は親戚

鯉と龍は親戚

写真:松縄 正彦

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錦鯉が登場したのは江戸時代(19世紀前半)、新潟県の現小千谷市と長岡市(山古志地区等)にまたがっていた二十郷という場所といわれます。
食用の鯉の中から、突然変異で色のついた変わり鯉が出現したのが最初です。以後、改良が続けられ、現在品種としては80種ほどあるといわれています。

この錦鯉の原産地、小千谷にあるのが「錦鯉の里」で、錦鯉を鑑賞池や日本庭園で楽しめるだけでなく、その歴史、生態や特徴、飼育方法など錦鯉に関する様々な知識を知る事ができます。

鯉と龍は親戚

写真:松縄 正彦

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錦鯉の里では入り口を入ると、まず“鯉仙人”がお出迎えしてくれます。
鯉についてはいろいろな伝説があります。鯉仙人は、周の“琴高”という人に由来します。琴の名人だったのでこの名前がついているのですが、ある日、“龍の子”を採ってくるといって川の中に入り、その後、赤い“鯉”にまたがって川から現れたといわれます。
ところで“登竜門”という言葉もあります。これは、黄河上流の急流(龍門)を上ると魚が“龍”になれるといわれていた事に由来しますが、年間にたった72匹だけが龍になれるという狭き門でした。この魚は鯉といわれます。

このような伝説に著されているように、昔の中国では“鯉は龍の幼体”として考えられていたのです。こんな事も頭において楽しんでみましょう。

多彩な錦鯉の種類

多彩な錦鯉の種類

写真:松縄 正彦

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建物の中に入ると、入り口を入った処に、錦鯉の系統図のパネルが飾られています。実は、鯉は最初、黒い体色だったのですが、この鯉から多彩な色の錦鯉が交配されてきたのです。200年間生産者が苦労されて来た賜なのですが、入り口側には、写真のようなきれいな幼い錦鯉が円柱ケースの中で泳いでいます。これは”プラチナ”という品種です。黒い色からこんなきれいな錦鯉が出現できるのにはきっと驚かれるはずです。

ところで80種もいる中で、“御三家”といわれる鯉がいます。それは“紅白”、“大正三色”、“昭和三色”です。紅白は文字通り、赤と白の2色でこれに黒が加わったのが三色ですが、紅白に黒が墨で描かれたような流れる紋様をもつのが昭和三色で、比較的まとまった斑紋になっているのが大正三色といわれます。
入り口の部屋は資料室になっており、これら多彩な錦鯉の品種や、錦鯉生産のサイクル、生態や特徴を知る事ができます。またビデオでも飼育や品評会の様子などを見る事ができます。

多彩な錦鯉の種類

写真:松縄 正彦

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次に、隣の鑑賞棟に行ってみましょう。ここでは、小千谷で生まれ育った大きな錦鯉が飼育されています。

錦鯉の鑑賞のポイントは体形、色彩、斑紋の3つといわれます。さあじっくりとご堪能下さい。錦鯉原産地ならではの鯉は見応え十分です。ここでは餌を与える事もできます(有料)が、大きな鯉が皆集まってくるのは迫力満点です。さすが、龍の幼体です。
ここには15品種の鯉が大切に飼育管理されているのですが、さて写真には何種類の鯉が写っているでしょうか?御三家の鯉やプラチナ、山吹黄金、浅黄や写りものなどがいますが、子供達と当てっこしてみても面白いですよ。

有名人も鯉のオーナー、庭園で錦鯉を楽しもう

有名人も鯉のオーナー、庭園で錦鯉を楽しもう

写真:松縄 正彦

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鑑賞棟の外には日本庭園が広がり、庭園の池には錦鯉が飼育されています。季節の草花、またいろんなシーンで錦鯉を楽しむ事ができますので、散策をしながら鯉を楽しんでみましょう。

有名人も鯉のオーナー、庭園で錦鯉を楽しもう

写真:松縄 正彦

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ところで、この庭園には有名人がオーナーとなっている鯉が泳いでいます。実はこの施設には、多くの人に利用頂く事を目的として、原産地小千谷の鯉を購入し、一般の方々に見て頂くための「錦鯉オーナー制度」があるのです。

この施設入り口に、オーナーの名前と購入された鯉の写真が記載された一覧表が飾ってあります。その中には片岡鶴太郎さん、三田佳子さん、キャイーンの名前も。キャイーンは、失恋を癒やすために放流したのだとか・・。鯉と恋をかけたのかもしれませんが、キャイーンさんの鯉の種類は写真のように頭のてっぺんに赤い斑紋(鶴のような)がある“丹頂”です。ただし、頭の赤い斑紋がもっとハートマークに近い形をしていますので探し出してください。なお、鶴太郎さんの鯉は紅白、三田佳子さんの鯉は大正三色です。

有名人も鯉のオーナー、庭園で錦鯉を楽しもう

写真:松縄 正彦

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ところで、この施設で、錦鯉を生産するに当たっての重要な作業“選別”を見る事ができます。実は、きれいな錦鯉は、稚魚から何回か選別を繰り返す事で得られるのです。
昭和三色の場合、孵化して数日で選別するといわれます。孵化した稚魚は、写真のように黒い個体と比較的明るい色(赤)の個体の2種あるのですが、紅白のきれいな色がでるのは黒い個体のみといわれ、まず黒い個体のみを選別して飼育してゆく事になるのです。黒い個体が紅白に育つのも不思議ですね。

この施設ではエアーポンプで選別していましたが、各地の養鯉場では小さい網で拾う事も行われており、生産者の苦労の一端をここで伺い知る事ができます。

世界へ羽ばたく錦鯉

今や錦鯉は世界中で楽しまれています。たとえば、欧州ではドイツ、アジアでは台湾、香港、タイ、ベトナムやインドネシアなどで錦鯉の品評会が開催されています。小千谷市がある魚沼地方の養鯉場の方々もこれら品評会の審査委員として世界中で活躍されています。また、世界に広がるとともに新しい錦鯉も生まれつつあるようです。

まさに登竜門をくぐりぬけた鯉として、龍のように錦鯉は世界に羽ばたいているのです。錦鯉原産地の小千谷市「錦鯉の里」で錦鯉を堪能してみましょう。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/17 訪問

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