泳げる滝壺!奄美大島の「マテリヤの滝」はジャングルのオアシス

泳げる滝壺!奄美大島の「マテリヤの滝」はジャングルのオアシス

更新日:2017/08/25 16:26

伊都 をかしのプロフィール写真 伊都 をかし 旅ライター
奄美大島というと鹿児島県の南の海に浮かぶ楽園の島。白い砂浜に青い海を思い浮かべるかもしれませんが、自然豊かな山や森も、とーっても魅力的なんですよ。

今回は、亜熱帯性の生命力あふれる木々が生い茂った、ジャングルと呼びたくなるような森の中にある神秘的な「マテリヤの滝」をご紹介します。

“本当に美しい太陽の滝壺”「マテリヤの滝」

“本当に美しい太陽の滝壺”「マテリヤの滝」

写真:伊都 をかし

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「マテリヤの滝」は、名瀬の市街地から車で約1時間のところにある大和村の奄美フォレストポリスにあります。空港からだと2時間くらいかかります。ちょっと長距離ドライブになりますが、海沿いの気持ちのいい道がほとんどですから、きれいな奄美の海の景色を車中から存分に楽しめますよ。本当に絶景ポイントの連続ですので、くれぐれも脇見運転には気をつけてくださいね。

最後の方はすこし山の中の道を走ることになります。道が狭くなりますし、季節によっては誰とも行き会わないかもしれず、本当にこの道でいいのかと不安になるかもしれませんが、案内板がありますので、それに従って走ってください。

“本当に美しい太陽の滝壺”「マテリヤの滝」

写真:伊都 をかし

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「マテリヤの滝」は、昼間でもうっそうとした雰囲気の山深いところにあります。昔は、この山を歩いて越えていたそうですが、その頃は今よりも、もっともっとうっそうとしていたことでしょうね。でも、この滝壺の上だけはポッカリと開けているので、ここだけいつも美しい太陽の光が降り注いでいたそうです。昼間でも薄暗い山の中を心細く歩いていた旅人たちは、突然太陽の光が降り注いで明るい輝く滝壺を見つけて、どんなにホッとしたことでしょう。

それで、人々はこの滝を「マ・ティダ・ヌ・コモリ」(“本当に美しい太陽の滝壺”という意味)と呼ぶようになり、それがなまって「マテリヤの滝」になったそうです。

気分はジャングル探検隊!

「マテリヤの滝」がある奄美フォレストポリスは、奄美大島の最高峰である湯湾岳の麓に広がる森林公園です。ここには、「ふれあいゾーン」「水辺ゾーン」「キャンプゾーン」「渓流ゾーン」の4つのゾーンがあり、「マテリヤの滝」は「渓流ゾーン」にあります。

気分はジャングル探検隊!

写真:伊都 をかし

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「マテリヤの滝壺入り口」の看板から滝まで、ゆっくり歩いても10分くらい。階段を降りて、渓流沿いにきれいに整備された遊歩道を歩いて行くと、すぐに滝が見えてきます。

気分はジャングル探検隊!

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滝までほんの短い距離ですが、その道中の木々や草花たちの迫力たるや半端ないです。本州ではあまり見慣れない亜熱帯の植物が多いせいか、ジャングルの中を歩いているような気分になりますよ。

気分はジャングル探検隊!

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明るく輝く滝壺で、泳いでみる?

明るく輝く滝壺で、泳いでみる?

写真:伊都 をかし

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マテリヤの滝は、高さが12m。そんなに高さはありません。でも、滝壺の深さは6〜7mもあります。深いですね〜。この深さのおかげで、滝壺の水は、浅瀬の透明なところから滝近くの濃いエメラルドグリーンまで、うっとりするような美しいグラデーションを奏でています。

滝壺の水は、夏でもひんやり冷たいです。とてもステキな滝壺なので、泳いじゃう人もちらほらいます。あまりの冷たさに長くは泳いでいられないようですけど。

暗い森の中の、明るく輝く「マテリヤの滝」

かつて山道を歩いていた旅人を癒した、暗い森の中で明るく輝いている「マテリヤの滝」は、今でもここを訪れる私たち旅人を癒してくれます。

人気の奄美大島ですが、この「マテリヤの滝」はまだあまり観光化されてないようです。運が良ければ、暗い森に囲まれて、そこだけ輝いている滝壺や、滝の音と小鳥たちのさえずり以外は何も聞こえない静かな空間を独り占めできるかもしれませんよ。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/29 訪問

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