溶岩流の上に立つ庭園 三島「楽寿園」で大人も子供も楽しもう!

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溶岩流の上に立つ庭園 三島「楽寿園」で大人も子供も楽しもう!

溶岩流の上に立つ庭園 三島「楽寿園」で大人も子供も楽しもう!

更新日:2017/09/02 20:48

今村 裕紀のプロフィール写真 今村 裕紀 旅先案内人

JR三島駅南口から歩いてすぐのところにある「楽寿園」。この庭園は、およそ1万4千年前に富士山の噴火によって流れ出た溶岩の上にあります。いわゆる三島溶岩流と呼ばれる溶岩の上に厖大な時間をかけて樹木が育ち、自然林が形成され、やがて、そこに文化財や日本庭園、さらには遊園地や動物園が造られた庭園なのです。駅前に大自然が残る三島を代表するスポット「楽寿園」をご紹介します。

駅前入園口はいつも華やか

駅前入園口はいつも華やか

写真:今村 裕紀

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JR三島駅南口を出てすぐに「楽寿園」の「駅前入園口」が、いつも美しい装いで訪問者を迎えてくれます。

「楽寿園」は、皇族にして陸軍軍人であった小松宮彰仁親王が、明治23年にこの地に別邸を築いたことにより庭園として造営されました。そうして、昭和29年に富士山の雪解け水が湧き出す天然池や自然林の景観が、国の天然記念物及び名勝に指定されました。

小浜池と溶岩と自然林と

小浜池と溶岩と自然林と

写真:今村 裕紀

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富士山の雪解け水が溶岩の間から湧き出て、青々と水を湛える「小浜池」。「楽寿園」はこの「小浜池」を中心に据えて造られています。

しかしながら、昭和37年に初めて池底を露わにして以来、年間を通じて小浜池が満面に水を湛えることはなくなってしまいました。さまざまな原因が重なり、今の姿になっています。現在では、満水になるのは7〜8年に一度で、最近では、平成27年9月下旬に満水基準である水深150cmを超えました。水の通ずる道は、確実に生きているのですが・・・。逆に池底が荒々しい溶岩であることをしっかりと見せつけています。

小浜池と溶岩と自然林と

写真:今村 裕紀

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「楽寿園」は三島溶岩流の上に立つ庭園ですので、「小浜池」の池底のみならず、いたるところにさまざまな形状の溶岩が露出しています。溶岩がしわ状に固まった「縄状溶岩」や「餅状溶岩」、膨張で盛り上がった「溶岩塚」。溶岩が固まる際にガスの圧力で空洞が出来た「洞穴」など、荒々しい姿を目の当たりにすることが出来ます。

こうした大地が生んだ貴重な資産は、保全・活用すべきものとして、「楽寿園」は平成24年に「伊豆半島ジオ(地球)パーク」のジオサイトとして認定されました。新幹線が走るすぐ横にある溶岩サイトです。

小浜池と溶岩と自然林と

写真:今村 裕紀

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もちろん「楽寿園」は溶岩だらけではありません。そのほとんどは、溶岩の上に時を重ねて育った自然林です。写真の「常盤の森」を始め、「万葉の森」「天神の森」「小浜の森」「さぎの森」といった鬱蒼とした森に囲まれていて、多くの野鳥も集い、森林浴に最適な公園なのです。ここが駅前であることを完全に忘れさせてくれます。

宮家の別邸「楽寿館」を見学

宮家の別邸「楽寿館」を見学

写真:今村 裕紀

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園内にある「楽寿館」は、小松宮彰仁親王の別邸として建てられました。数寄屋造りの様式と京風建築の手法を取り入れて、庭園と一体化するように造られた邸宅です。

邸内の主室「楽寿の間」は、襖絵「千羽千鳥図(せんばちどりのず)」で彩られ、おびただしい数の千鳥が飛び立っていく姿が描かれています。主室に続く「次の間」の襖には「池中鯉魚図(ちちゅうりぎょのず)」が、池の鯉を中心として、その周囲に小浜池の魚や植物が、繊細に描かれていて、ともに圧巻です。さらに、天井を見上げれば、双方の部屋も80面ある天井画が、白い色彩の花で埋め尽くされて、なごやかな趣きを醸し出しています。

なお、「楽寿館」内部は、1日6回の係員の方によるツアーという見学方法がとられています。

「どうぶつ広場」で動物とふれあい

「どうぶつ広場」で動物とふれあい

写真:今村 裕紀

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園内には小規模ながら「どうぶつ広場」があります。ここでは、レッサーパンダやカピバラ、ポニー、ワラビーたちに会うことが出来ます。また、ウサギやモルモットをはじめとした齧歯類たちとは、直接手に取って触れ合える「どうぶつふれあい広場」になっています。子供さんと出かけるのに最適です。

ちなみに、写真のアルパカの「ココア」は、機嫌がよければカメラ目線で撮影に応じてくれます。

「どうぶつ広場」で動物とふれあい

写真:今村 裕紀

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お昼寝中なので、そっとしておきましょう。

「のりもの広場」で動物たちのまわりをぐるりと

「のりもの広場」で動物たちのまわりをぐるりと

写真:今村 裕紀

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「どうぶつ広場」のすぐ横が「のりもの広場」で、メリーゴーランドと豆汽車に乗ることが出来ます。豆汽車は動物たちがいるまわりをぐるりと走ります。

また、園の西側には、C58の機関車が当時の姿のまま保存されていて、機関室に入ることが出来ます。その向かいには「郷土資料館」があるので、三島の歴史や文化に触れてみましょう。

「のりもの広場」で動物たちのまわりをぐるりと

写真:今村 裕紀

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最後は「鏡の家」で、のっぽになったり、おデブさんになってお楽しみ下さい。

まとめ

三島駅前すぐにある溶岩で出来た庭園「楽寿園」。そこには豊かな自然があり、文化財があり、時々姿を現す富士山の湧水池があります。

この庭園で、四季は、梅から河津桜を経て、オオシマザクラで彩りを増し、秋の菊祭りへと移ろっていきます。その移ろいに伴い、園内ではさまざまなイベントが催されていて、年間を通じて楽しむことが出来ます。また、休憩所の「お休み処桜」や「お休み処紅葉」で、動物と触れたり、乗物で楽しんだ後に子供さんとゆっくり過ごすことも出来ます。「楽寿園」は、大人も子供も世代を超えて楽しめる庭園です。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/04 訪問

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