フィトンチッドとは植物がケガを負うと外敵などから身を守るために放出する、殺菌性のある化学物質のことをいいます。
実はこの物質、人間の身体に良い影響を与えストレスホルモンの減少や緊張状態の緩和、さらにナチュラルキラー細胞の活性化を促し癌細胞を破壊するといわれているから驚きです。これらはただ森林の中を散策するだけで効果があるので非常にお手軽なリラックス方法ですね。
檜原都民の森の散策コースは、奥多摩の山並みを眺望できる「生活の森外周コース 約3.5km」三頭山最短コース「ブナの路コース 約5.4km」健脚向け「三頭山周遊コース 約7.6km」野鳥鑑賞が楽しめる「三頭沢と野鳥の森コース 約3.4km」とどこでもフィトンチッドが大放出。中でも今回は、三頭大滝をピストンする大滝の路(森林セラピーロード)を御紹介します!
三頭大滝は日本三百名山の一つでもある三頭山(1531m)に至る登山ルート上にあります。マイカーなら奥多摩周遊道路を移動し、檜原都民の森の駐車場を起点に、大滝の路(森林セラピーロード)を約1000m、おおむね20分ほどで到着することができます。
登山道は掲載写真のようにウッドチップが敷き詰められ、足腰に負担がかからず登ることができますよ。
大滝の路が別名、森林セラピーロードと呼ばれる所以は清々しい空気、美しい木漏れ日が気持ちいい気分にさせてくれるだけではなく、もっと科学的に評価された場所でもあります。
森林セラピーステアリング コミッティによれば都市部と森林部におけるPOMS(Profile of Mood states)における心理的変化「緊張」「怒り」「混乱」の気分が緩和され、「活気」がみなぎる場所と評価しました。
三頭大滝までは気軽にアプローチできて、リラックス効果が得られて、なかなか良い場所てすよ。
連れ人と森林浴を楽しみながらしばらく登ると開けた眺望を楽しめるポイントがあり、そこからほどなくして大きな滝見橋が見えてくるかと思います。
あいにくの天気で降雨があったとしても、霧が出現して、写真のような幻想的な雰囲気を逆に楽しむことができるケースも。前日にわずかな降雨があれば早朝に登ればちょっと違った森林浴が楽しめるでしょう。
こちらが圧巻の落差33mの三頭大滝です。
ふもとの檜原村を大きく流れる川には二種類あり、月夜見山を源頭とする北秋川と、三頭山を源頭する南秋川に大別することができます。この三頭大滝は南秋川の中でも最大の規模を誇り、ゆくゆくは都内を流れる多摩川に合流するんですよ。
橋の上から観察するのも良いですが、橋入り口、左に踏み跡がありますのでトレースすることも可能です。ただ相当な急斜面なので自己責任で降下して下さい。下では三頭大滝のダイレクトな景観、圧倒的なテンションを楽しむことができます。
今回紹介した大滝の路はなんといっても往復60分と時間に余裕がある点がいいてすね。
そこで一つ植物観察も楽しみたいところ。
檜原都民の森は様々な植物に恵まれており、夏ではレンゲショウマやニッコウキスゲ、秋にはイロハモミジやヤマトリカブトなど森林浴をより一層楽しませてくれるでしょう。
さらに挑戦してみたいのが野鳥観察。夏鳥と呼ばれるコルリは背中の青が素敵で、おおむね4月下旬〜9月下旬に見ることができます。また、頭と首下の黒色が特徴のヤマガラは一年中観察することができますので、双眼鏡片手に森林浴なんてのも良さそうですよ。
いかがでしたか三頭大滝の道程は?
さて、これだけでは物足らない方には三頭山周遊コース(約7.6km、5時間程度)もオススメしたいところてす。
ルート的には当初、三頭大滝を目指し三頭山へ。大きく時計回りに戻ってくるコースとなります。
フィトンチッド効果と相まって、ほどよく疲れた体が心地よくなりますのでぜひ挑戦してみてください。帰りはすぐ近くの檜原温泉センター数馬の湯などで体を気持ちよくして帰宅の路につきましょう!
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