写真:根岸 早都子
地図を見るトロッコ王国起点駅舎の「コタンコロ・カムイ駅」は、事務所兼旧美幸線資料展示室として使われています。この駅舎は、古いローカル線の駅舎を模した建物で、かつて使われていた旧仁宇布駅とは異なり、新たに建てられたものとなっております。枕木で作られた駅舎は、緑のベンチと相まって、当時にタイムスリップしたかのような、ノストラジックな雰囲気を醸し出しています。
トロッコに乗るには、この駅舎内で入国手続き(受付)を行い、切符と入国パスポートが必要となります。
写真:根岸 早都子
地図を見る旧美幸線資料展示室としても使われている駅舎は、レトロ感満載。ワインレッドのベルベット調の椅子やソファー、当時使われていたであろう、照明や扇風機まで。懐かしさにあふれている空間は、昭和の空気が流れています。
天井に飾られた「さようなら美幸線」の看板がインパクト大!廃線前の当時を知る人には特別な思いを感じることのでしょう。
写真:根岸 早都子
地図を見る貴重な資料の数々や記念品、当時の思い出の品が展示されており、壁には今までトロッコ王国を訪れた有名人の写真やサインが多数飾られています。トロッコの運行時間は決められていますので、待ち時間にゆっくり駅舎内の展示物を見るのもおすすめです。
コタンコロ・カムイ駅で入国受付&トロッコ乗車手続きが済んだら、乗車切符と入国パスポートがもらえます。トロッコ王国の国王でもある「フクロウ」が描かれた切符は、可愛いながらも本格的なつくり。切符を手にすれば、乗車前のわくわく感やテンションも上がります!切符とパスポートは持ち帰れますので、旅の思い出にもなりますね。
写真:根岸 早都子
地図を見る旅の主役「トロッコ」は、定員数などの応じて車両も様々。どの車両もエンジン式となっており、アクセルとブレーキのみで操作は難しくはありませんが、運転手は普通自動車免許が必須となります。
運転と言ってもゴーカートのようにハンドルがあるわけではないので、操作は足元のみで行い、あとは線路をゆっくりと進んでいきます。
写真:根岸 早都子
地図を見る乗車時間前に「出発案内所」に集合し、スタッフの方がトロッコの操作方法や運転上の注意(踏切での一時停止、車間距離)など詳しく説明してくれます。運転そのものは簡単ですが、往路の終点で折り返すため、180度のカーブの走行の仕方、カーブを回った後の待機についてなど、とても重要な説明になりますので、よく耳を傾けましょう。
説明が終わったら、いよいよ往復10km、約40分の旅へ出発です!
写真:根岸 早都子
地図を見るトロッコに乗ったらいざ出発!!まっすぐに伸びた線路の旅に期待で胸も高まります。旧国鉄時代の線路はきれいに整備されており、トロッコが通ると、「ガタンゴトン」と響き渡る体感は、本物の線路ならではです。
ここから片道5km、季節ごとに代わる景色と大自然の中、さわやかな風と共に駆け抜けていきます。
写真:根岸 早都子
地図を見る旅の途中で様々な景色が楽しめるのもトロッコの醍醐味。夏は緑が青々と生い茂り、木々のアーチを何本も通り抜け、その先には川が流れていたりと、大自然のパノラマと共に駆け抜ける爽快感が最高です。
写真:根岸 早都子
地図を見るこれぞまさに「走る森林浴」。トロッコに乗って、森のマイナスイオンを全身で感じれば、気温30℃を超えるような暑い真夏の日でさえ、涼しい風を感じることができるのです。天然のクーラーはデトックス効果抜群!クリアで美味しい空気をたくさん吸って、普段の忙しい生活を忘れましょう。
写真:根岸 早都子
地図を見るトロッコ王国はトロッコ以外にも楽しめる場所がたくさんあります。例えば、仁宇布駅跡地にはホームや線路がそのまま残っており、そこには王国で使われているトロッコが展示されているので、撮影スポットにもなります。
また、国鉄の寝台列車583系が置かれており、車両内は見学可能。老朽化が進んでおり、車両自体の状態はよくないものの、思わず入ってみたくなります。
ホーム横の大きな倉庫は、トロッコの車庫・整備場として利用されています。
写真:根岸 早都子
地図を見る先ほどご紹介した、仁宇布駅ホームに展示されている寝台列車の車両内です。車体の古さに比べると、シートなどの状態は意外にもきれいです。こじんまりとはしていますが、座席シートの上にはしっかりと寝台が。下段(座席シート)・中段・上段に分かれていて、写真の寝台はちょうど中段部分となっています。
写真:根岸 早都子
地図を見るトロッコ王国内、コタンコロ・カムイ駅の隣には、羊毛体験工房「カンキューシャ」があります。 こちらでは、美深産の羊毛を使い、専用のニードルでチクチクと刺しながら作品を作る「ニードルフェルトワーク」の体験ができます。色とりどりに染められた、ふわっふわの羊毛を使った作品は可愛らしく、優しい仕上がりに。子供から大人まで夢中になれる、ニードルフェルトワークをぜひ体験してみて下さい。
写真:根岸 早都子
地図を見るコタンコロ・カムイ駅裏の広大な敷地には、花が咲き、緑が生い茂るガーデンが広がっています。こちらは「にいぷガーデン」と呼ばれ、地域住民の方々の手によって誕生した憩いの場です。きれいに整備された広場には、季節ごとの花が咲き、トロッコの待ち時間や乗車後にも楽しめる空間となっています。
写真:根岸 早都子
地図を見るにいぷガーデンにはベンチなども配置され、花々を見ながらゆっくりとした時間を過ごすことができます。そこから眺める様々な景色にも趣きがあり、散策してみるのもおすすめ。トロッコだけ乗って帰るのはもったいない!トロッコ以外にも色んな楽しみ方ができるのが王国の魅力です。
トロッコ王国の様々な魅力をお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?個人的には、「走る森林浴」をベストな状態で体験して頂ける、7月〜8月の夏のシーズンがおすすめですが、春には水芭蕉の群生が見られたりと四季折々の景色も楽しめます。
さわやかな夏が魅力的な美深町ですが、実は日本屈指の酷寒地帯、特別豪雪地帯でもあります。そのため、冬季の間は運休となりますので、ご注意下さい。
トロッコ王国の営業時間や乗車料金等の詳細につきまして、公式ブログよりご確認下さい。
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