写真:しの
地図を見るパラオの数ある島々の北端にある環礁がカヤンゲル。カヤンゲルは1つの有人島と3つの無人島で構成されています。このカヤンゲル環礁へは一昔前まではパラオ唯一の繁華街のある島、コロール島からボートで2時間以上もかけて行くしかなかった秘境でした。(現在でも定期船はコロール島より出発)
しかし、2006年に首都がパラオで一番大きな島のバベルダオブ島(コロール島の北隣)のマルキョク州に移った影響で、バベルダオブ島を一周できる道路が開通し、島の北端までは陸路で移動できるようになりました。
アクセスはよくなったものの島の北端まで来れば後は船しかありません。そこからスピードボートで1時間以上かけて、カヤンゲル諸島に向かわなければたどり着けず、まだまだ秘境であることに違いありません。
写真:しの
地図を見るバベルダオブ島を出てから20分程度のところで白く泡立つポイントがあり、ここがリーフの出口です。ここを過ぎるといよいよ外洋です。
コロール島の天気とカヤンゲル島の天気は全く異なることもしばしばあり、また天気のよい日でも風が強いなど海の条件が悪いと船は非常に揺れます。外洋を航行する為、危険と判断されることも多く、その場合のツアーはその時点で中止となります。カヤンゲルが秘境の島と言われる所以は、遠いきれいな島だからだけではなく、条件が悪いとそもそもたどり着くことすらできないから、という理由もあげられるのです。
しかし、問題なく航行できる場合は、表情豊かな美しい海の色に魅了されっ放し間違いなしの船旅になることでしょう。
パラオの海は、色のバリエーションが豊かなことでも知られています。グリーン、エメラルドグリーン、淡いブルー、濃いブルー、群青色など。カヤンゲル環礁のみならず、途中の海も透明度は非常に高く、美しく、まるで絵の具で塗ったような理想的なグラデーションを織り成します。
写真:しの
地図を見るパラオの中でナンバーワンと誉れ高いのが、カヤンゲル諸島の無人島ゲルベラス島の「ロングビーチ」。干潮時のみ出現する細長い砂浜で、パステルブルーとブルーの美しいグラデーションの海と、パウダーサンドのコントラストがまるで絵葉書のような風景です。
(尚、島への上陸は入島料がUS$10必要です)
写真:しの
地図を見るこのビーチは思わず立ち止まって見惚れるほどの美しさですが、波打ち際で思わず駆け出したり、ジャンプした写真を撮るのよい思い出となるでしょう。透明度も高く澄んだ海なので泳ぐことも適しています。思い思いの楽しみ方で満喫しましょう。
ゲルベラス島は海と砂浜の美しさがずば抜けているので、他で遊ぶ必要はないのですが、「ちょっと疲れたな」と思った場合に一休みするスペースがあるのか心配もあろうかと思いますが、小さな東屋があるのでこちらで一休みすることができます。他の場所は強烈な日光を遮る場所がないです。ヤドカリもたくさん生息している場所なので、休憩がてらヤドカリ観察を楽しむのも一興です。
写真:しの
地図を見るカヤンゲル島はカヤンゲル諸島唯一の有人島で、以前は200人、現在は50人程度が住んでいます。バナナロードと呼ばれるバナナが茂る小道を散策し、ご縁があれば島のバナナを食べてみましょう。
日本でも話題になったこともある熱帯植物「ノニ」も所々に茂り、実も落ちています。独特の生臭い香りがあるので踏まないようにご注意下さい。その他にもハイビスカスやレモングラス、ヤシなど南国らしい植物と素朴な集落にパラオの原風景を感じ、のどかな島に癒されることでしょう。
旅行のパンフレットやガイドブックにきれいな海が載っていても実際に行くと「イメージと違う」と感じたり「CMに出てくるような海に一度行ってみたいけどどこにあるかわからない」と思ったことはないでしょうか?
カヤンゲルの海はまさに思い描いた通りの夢見るような美しさです。
カヤンゲルへはご紹介の通り少々遠い道のりです。
日帰りでも十分可能ですが、コロールから往復で少なくとも4〜5時間かかります。島内にはホテルはなく、ツアー会社などが民家に泊まるプランを出している程度です。
多少の不便はあるものの、それを補って余りある美しい海。だからこその絶景は強烈に心に残る旅となることでしょう。
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(2024/3/19更新)
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