写真:伊都 をかし
地図を見る岩手県遠野市といえば「遠野物語」や「民話のふるさと」として有名ですが、カッパの伝説がたくさん残っている場所としても有名です。そんな遠野市の中でも、「かっぱ淵」は何度も目撃情報が寄せられるなど、河童マニアにとっては絶対外せない土地です。
写真:伊都 をかし
地図を見るかっぱ淵はあいにく近くに駅がありませんので、車で行くことがお勧めです。かっぱ淵の近くには、昔の農村の生活を再現した民俗伝承施設・伝承園がありますので、そこに無料で駐車することができます。そこからかっぱ淵までは、歩いて5分くらいです。まさに日本のふるさとって感じの田んぼの間の道を歩くので、「日本昔ばなし」の登場人物になって、民話の世界に入り込んだような気分。
常堅寺の立派な山門が見えてきたら、もうすぐです。かっぱ淵はそのお寺の裏手に。境内を通り抜けると、目の前に小さな木の橋が現れます。この橋が「かっぱぶちばし」。かっぱ淵の入り口です。そして、橋のすぐ横には、まるで門番のように大きな木彫りのカッパが立っています。門番にしては、ちょっと愛嬌がありすぎる気もしますが。
写真:伊都 をかし
地図を見る「かっぱ淵」には、小さな小川が流れています。ここにカッパが住んでいるんですね。確かに水は透き通って、とてもきれいです。でも、かなり浅いです。カッパが隠れるのはちょっと難しそうに思われます。でも、そこは妖怪ですから、どんなに浅い小川にだって、上手に隠れることができるんでしょうね。
写真:伊都 をかし
地図を見るかっぱ淵のほとりに、カッパの神様をお祀りした小さなお堂が建っています。お堂の前には2体のカッパ像。カッパは子育ての神様なので、一方のカッパ像は赤ちゃんのカッパを抱いてお乳をあげています。そして、もう片方のカッパ像は香炉を持っています。「心を穏やかにして子育てをしなさい」と伝えているのだそうです。
カッパ像の前には、いつも胡瓜とピーマンが供えられています。とてもみずみずしくておいしそうですが、ちょっと不思議ですよね。胡瓜はカッパの大好物ですけど、ピーマンはなぜなんでしょうね?緑繋がり?
写真:伊都 をかし
地図を見る小さな祠の中は、お供え物でいっぱいです。カッパ像と同様に、ここにも胡瓜とピーマンが供えられています。カッパの神様に、この2つは欠かせないようですね。それから、カッパの形のいろいろなかわいいお人形。丸い不思議な形をしたぬいぐるみもあります。これはお乳の形に作られたぬいぐるみで、赤ちゃんのいる女性が母乳の出が良くなるよう祈願して奉納しているそうです。観光地でときどき見かける、訪問した人が自由に書き込めるノートもあります。「かっぱ淵日記」と名付けられていて、全国各地の人が書き込んでいます。一言書き残すと、旅のいい記念になりそうですね。
写真:伊都 をかし
地図を見るかっぱ淵を歩いていると、釣り竿が仕掛けられているのが目に入ります。釣り竿の先には胡瓜。これは、カッパを釣るための釣り竿なのです。でも、触ってはいけませんよ。名人のための釣り竿ですから。
こんなのを見ると、自分でもカッパ釣りに挑戦してみたくなりませんか?そういう人は、「カッパ捕獲許可証」を購入しましょう。伝承園や道の駅で購入できます。日本広しといえども、カッパ釣りができるところはここ以外ありませんよ!
写真:伊都 をかし
地図を見る常堅寺の山門をくぐったら、忘れずに左手にある小さなお堂にも立ち寄ってくださいね。そのお堂の前の狛犬の頭には、なんとカッパのお皿があるんです。全国でも珍しい「カッパ狛犬」なんですね。お寺に伝わる伝説によると、お寺が火事になったときに、頭のお皿の水でお寺を助けてくれたカッパが狛犬に変身したそうです。
子育てママもお寺も助けてくれるカッパ!なんとも頼もしいですね。
ごく普通の山里の、ごく普通の小川なのですが、なにやら不思議な雰囲気が漂っている「かっぱ淵」。川をのぞいたら、カッパと会えそうな気にさせてくれるのは、やっぱり民話が息づく遠野市だからでしょうか。
カッパ狛犬やカッパの神様にご挨拶して、のんびりかっぱ淵を散策するのもいいですし、カッパ釣りに挑戦してみるのも楽しいですよ。
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(2024/4/20更新)
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