写真:浦 カオリ
地図を見る東京都町田市鶴川の住宅地にひっそりと佇む旧白洲邸・武相荘。木々に囲まれ、周囲の建売住宅と比べて広大な敷地を擁するこの家は、白洲次郎と白洲正子が昭和18年に移り住んだ邸宅です。まずは白洲夫妻について紹介します。
白洲次郎はイギリス留学を経て、様々な会社を経営した実業家。日本国憲法の成立にも深くかかわり、終戦後には吉田茂首相に請われてGHQとの折衝にあたり、「従順ならざる唯一の日本人」と評された人物。
一方、彼の妻である正子は伯爵家の娘として生まれ、14歳の時に女性で初めて能舞台へ立ち、アメリカ留学後に次郎と結婚。数々の書籍を出版した随筆家。銀座では染織工芸の店も営んでいました。
写真:浦 カオリ
地図を見る白洲夫妻は当初東京・新宿に住んでいましたが、戦況の悪化に伴い東京郊外ののどかな農村地帯・鶴川に、昭和18年に移り住みます。武相荘と命名したこの古民家。2人は終生ここで暮らすことになります。
2001年に旧白洲邸武相荘として開館し、彼らが生活していた母屋のミュージアム、本格的な料理が楽しめるレストラン、気軽に利用できるカフェ、受付には民芸品や骨董が買えるショップなどがあります。
写真:浦 カオリ
地図を見るまずは2人が暮らしていた母屋。今はミュージアムとして、2人が生活していた当時と変わらない姿を留めつつ、季節ごとの展示が催されています。
写真:浦 カオリ
地図を見る白洲正子の審美眼によって見極められた、陶器やガラスなどの工芸品が展示されているミュージアム。中には古墳時代のガラスもあり、博物館さながらの品々をみることが出来ます。
家具などは当時のままに保たれています。入り口を入ってすぐの居間にかけられた「武相荘」の文字は、近衛内閣の司法大臣である風見章に書いていただいたそう。
写真:浦 カオリ
地図を見るミュージアム内にある白洲正子の書斎。今にも正子本人が現れそうな雰囲気です。
写真:浦 カオリ
地図を見る書斎の本棚には本がぎっしり!本の重みに耐えかねて、棚が歪んでしまっているところも(笑)。本棚にある本を見れば、正子の人となりが分かるかもしれません。
写真:浦 カオリ
地図を見るミュージアムの横にはレストラン&カフェ武相荘が隣接しています。古民家を改装した店内からは外の自然を眺めることができ、優雅な気分で食事を楽しめます。ランチはもちろん、ディナーには本格的なコース料理を提供しています。
ミュージアムの観覧チケットを持っていなくても、レストランだけの利用も可能です。
写真:浦 カオリ
地図を見る食事はもちろん、コーヒーやデザートなどカフェだけの利用も可能です。ミュージアム鑑賞後、ゆったりとした時間がながれる武相荘でほっと一息つけますよ。
写真:浦 カオリ
地図を見る武相荘の敷地内には、まるで自然公園のような散策路もあります。白洲夫妻も散歩したであろうこの散策路を歩きながら、思索にふけるのもいいですね。
写真:浦 カオリ
地図を見る受付の横には骨董品や民芸などを扱うショップもあります。ここで掘り出し物が見つかるかも?
激動の時代を生き抜いた白洲次郎と白洲正子の邸宅、武相荘。いかがでしたか?
茅葺き屋根の古民家に竹林に囲まれた敷地内は、東京とは思えない空間です。白洲夫妻のことを知らなくても行く価値あり!
ただし!小学生以下の入館は不可なので、親子連れの方は注意してください。
住所:東京都町田市能ヶ谷7丁目3番2号
電話番号:042-735-5732
アクセス:小田急線鶴川駅北口下車、徒歩15分
2017年8月現在の情報となります。変更となる場合がありますので、公式サイトなどで最新情報を必ずご確認ください。
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(2024/4/20更新)
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