写真:浅井 みら野
地図を見るフランクフルトの西側に位置する「フランクフルト中央駅」。1888年8月18日にオープンし、毎日約45万人が通勤や旅行で訪れます。この人数はドイツ国内にある駅のなかでも一番の多さになります。
写真:浅井 みら野
地図を見るホームからは常に出発の音が響き、空港方面の電車も停車することからカバンを携えた人たちがひっきりなしに通り過ぎます。地上階からはフランス、オランダ、ベルギー、オーストリアなどドイツから南北を目指す国際列車が旅立ちます。
地下にはフランクフルト周辺を走っているSバーン(近郊電車)とUバーン(地下鉄)の駅も。この他にも中央駅目の前には路面電車の停車駅やバス停、2階建て観光バスの停留所もあり、フランクフルト市内の交通がここ中央駅に集まります。
写真:浅井 みら野
地図を見る電車に乗らなくとも、中央駅正面の堂々としたファサードは一見の価値があります。主な部分は19世紀に建設されたネオルネッサンス様式。中央の時計の横には、昼と夜を象徴する彫刻2体が佇み、静かに訪れた人たちを出迎えてくれます。更に上には、ギリシャ神話の神アトラスの力強い姿も。
写真:浅井 みら野
地図を見るフランクフルト中央駅の魅力のひとつが、広大で開放的な空間。左右には24本の線路が綺麗に並び、天井は頭上の遥か上です。24本もの線路が並ぶ駅はヨーロッパ内でも珍しく、端と端が視界に収まらないほど広いです。
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地図を見る停車する電車もさまざまで、鉄道ファンなら一日いても退屈しないほど。年代が感じられるものから最新デザインの電車が一同に並びます。
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地図を見る鉄道ファンに嬉しい情報がもうひとつ。ホームへは入場券を購入する必要なく、誰でも電車の近くまで行くことができます。しかも電車の間には安全バーも設けられてませんので、電車全体や正面を写真に収めることもできます。
写真:浅井 みら野
地図を見るフランクフルトだけでなくヨーロッパ旅行への玄関口も担っていますので、案内所も充実しているのが便利。駅構内にはドイツ鉄道(DB)の窓口もあり、どこかへ行きたくなったらここで切符を買うことができます。
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地図を見るもし行きたい場所が既に決まっているなら、自動券売機から切符を買うこともできます。日付指定もできますので、当日券以外も購入できますよ。クレジットカード払いもでき、言語もドイツ語、英語、スペイン語に対応しています。
機械によっては、高額紙幣を受け付けていない場合もありますのでご注意を。受け付けている場合は、液晶画面に紙幣のマークが点灯しています。
写真:浅井 みら野
地図を見る中央駅の正面玄関のすぐ横にはツーリストインフォメーションもあります。フランクフルトの情報が隈なく入手できますよ。地図以外にもちょっとしたお土産も買うことができます。
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地図を見るコインロッカーをお探しの場合は、正面玄関近くより24番線近くの方がロッカー数も多く、おすすめです。最大72時間まで利用できますので、プチ旅行に出掛ける際、大きな荷物を置いておけます。利用は小銭のみ。両替機もないので、小銭がない場合は周辺のお店で崩される方が多いです。
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地図を見る3、4番線の目の前にはフードコートがあり、コーヒーからパスタなどの食事をとることができます。フリーWifiも完備しているのが旅行者には嬉しいポイントです。
有料トイレもあり、投入した金額の半分がフードコート内で使えるクーポンとして戻ってきます。クーポン自体に有効期限はありませんので、次回に使うこともできます。ただお店によってはクーポンが使えない場合もありますので、お支払い前に確認してみてくださいね。
ホーム前には旅のお供にと魅力的な食べ物屋さんが数多く並んでいます。100年の歴史を誇る“グマイナー(Gmeiner)”にはかわいいマカロンや、鮮やかな色のグミなどのスイーツがおもちゃ箱のように店内いっぱいに溢れています。
他にも駅構内のベーカリーでは、安くて美味しい具だくさんのサンドウィッチが人気です。ドイツのパンは固いものが多く、噛めば噛むほど香ばしい風味が口の中に広がりますよ。
写真:浅井 みら野
地図を見るドイツを代表するソーセージも中央駅で食べられます。24番線の目の前にある“ヴルストヘルデン(wursthelden)”は、常に多くの人たちが訪れる人気店。世界中の人たちが訪れるだけあり、日本語メニューもあるのが嬉しいポイントです。
写真:浅井 みら野
地図を見るカウンター越しにじっくりと焼かれたソーセージの匂いが食欲をそそります。ソーセージは一般的な白いブラートヴルスト(Bratwurst)以外にも、牛肉を主に使った赤いリンツヴルスト(Rindswurst)やピリッと辛みがあるものや茹でたボックヴルスト(Bockwurst)など種類も豊富。
写真:浅井 みら野
地図を見るここの一番のおすすめが、秘伝のソースにカレー粉がかけられた“カリーヴルスト(Currywurst)”。カリーヴルストもドイツでは人気のメニューです。ソースがケチャップ風味なので、カレーというより少し甘めでソーセージのしょっぱさと絶妙の味わいです。
特にこちらのお店では、ソースもこだわりの手作り。辛さも3段階で選べ、それ以外にもマンゴが隠し味のフルーティーなソースもあります。一度食べるとやみつきになる美味しさです。
ドイツだけでなく、ヨーロッパの玄関口として常に多くの人で賑わいを見せる「フランクフルト中央駅」。国が陸続きだからこそ、日本では経験できない鉄道旅が体験できるのも魅力です。ここから隣国へ向かうこともできれば、ドイツの国中を巡ることもできます。ホームに立てば、どこでも行けそうな自由さ、身軽さが感じられるはずです。
駅構内に数か所あるクレープ屋さん。日本でも有名なヌテラ(チョコレートクリーム)など定番なものもありますが、リンゴのムースは甘すぎずさっぱりとした味です。ぜひ訪れた際は、そのシンプルなクレープを試してみてくださいね。
この記事を書いたナビゲーター
浅井 みら野
イタリア生まれ、ドイツ育ちの日本人です。まだまだ知られていないけど、魅力的な土地を世界、国内問わず紹介しています。ヨーロッパ、アメリカ方面が多いですが、呼ばれればどこへでも。冬はゲレンデに出没すること…
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