写真:てっぴい
地図を見る後述する展望台までの道のりを登り切り、展望台から見渡すことの出来る眼前の景色は、ご覧の大パノラマ!日本海の外海から隔てられ、内陸まで深く入り込んだ内湾のような独特な地形となっている久美浜湾の様子をまさに一望することが出来ます。
手前の久美浜湾と、奥の日本海との間を隔てるように、ちょうど1本の細長い線のような地形となっている所は小天橋です。こちらの小天橋は、いわゆる砂州と呼ばれる地形に該当しますが、その様子が日本三景の1つにも数えられる天橋立にも似ていることから、小天橋と名付けられました。
日本海の外海に面している小天橋は、白砂青松の美しい海岸が網野地区の夕日ヶ浦まで続き、夏は「日本の水浴場88選」にも選ばれたこともある海水浴場として多くの海水浴客で賑わいます。また、温泉地も兼ねていて、冬は久美浜湾の養殖で獲れる牡蠣や日本海のカニなどが有名です。
そんな風光明媚な観光名所でもある小天橋ですが、200m近い標高のあるかぶと山展望台から見下ろすと、久美浜湾で盛んに行われている牡蠣の養殖の風景とともに、本当に天橋立のように、対岸の大向地区に向かって真っ直ぐと砂州がのびている様子をハッキリと確認することが出来ます。
写真:てっぴい
地図を見るいっぽうこちらは、かぶと山展望台から北東方向にあたる網野地区・夕日ヶ浦方面を眺めた景色になります。久美浜湾の向こうに広がる青々とした日本海の様子も大変美しいですが、特に手前の田畑がまるでパッチワークのように緑のコントラストを描いている様子は本当に素晴らしく、見事の一言!
ちなみに、こちらの方向に見えている夕日ヶ浦から近畿地方の最北端にあたる経ヶ岬にかけては、複雑な海岸線が入り組んで連なるリアス式海岸のような地形が続きます。久美浜湾を含むこれらの京都府、兵庫県、鳥取県の3県にまたがる広大な海岸線は、日本海の形成に関わる特徴的な地形が残ること等から、平成22年(2010年)10月以降、「山陰海岸ジオパーク」として世界ジオパークの認定を受けています。
写真:てっぴい
地図を見るまた、展望台は平成27年(2015年)5月1日よりリニューアルしています。以前はコンクリート造の展望台でしたが、京都府産の杉木を使用した、真新しい木製の展望台へと生まれ変わりました。
新展望台は上の写真にもある通り、少し海に突き出たような形で整備されていますので、素晴らしい久美浜湾と小天橋の眺望をより一層のパノラマ感で満喫することが出来ます。
写真:てっぴい
地図を見るさて、そんな素晴らしい眺望を楽しむことが出来るかぶと山展望台ですが、展望台までのアクセスは麓から登山道を経由して、歩いてアクセスするのが良いでしょう。
と言いますのも、一応展望台近くまで車でアクセス出来る道路は整備されていますが、道幅が極端に狭く、途中で離合するのも困難な道ですので、おススメは出来ません。兜山の麓をぐるりと1周するかぶと山一周道路の途中には、公園と無料の駐車場が整備されていますので、そこから徒歩でかぶと山展望台を目指します。
こちらは、その登山道の途中で久美浜湾側を振り返ったもの。山頂で見えるあの素晴らしい景色を楽しみに、登山道をずんずんと登っていきます。
写真:てっぴい
地図を見るここまで来れば山頂のかぶと山展望台まではもうすぐ!登山道の入口から山頂にあるかぶと山展望台までは徒歩約20分の道のりです。傾斜もあり、山頂までは登り坂が続きますが、登山道自体は舗装や階段などで良く整備されています。
また、途中、久美浜湾と反対側の眺望も抜群ですので、あわせて景色を楽しみながら登って行くと良いでしょう。
写真:てっぴい
地図を見る美しい丹後地方の海の景色を楽しめるスポットとして、もう1つおススメしておきたいのがこちらの琴引浜です。かぶと山公園のある久美浜湾からは20q近く離れていますが、“鳴砂”として国指定の天然記念物および名勝にも選ばれている美しい海岸です。
最初の段落で紹介した小天橋と同様に、こちらも夏は海水浴場として多くの海水浴客で賑わう砂浜になりますが、このほか「日本の白砂青松100選」、「日本の渚百選」、「日本の音風景100選」等にも選ばれています。
美しい丹後地方の海を、標高191.7mの山の上から一望することの出来る素晴らしい展望台・かぶと山展望台。車でのアクセスが難しく、山頂へ至る登山道も途中、若干ハードな道のりですが、展望台まで登り切って目の前に広がる光景は、絶対に登って来て良かった!という景色があなたを待っています。
素晴らしい久美浜湾と小天橋の大パノラマを楽しみに、近くの琴引浜とあわせて、丹後地方の美しい海を巡る旅なんていかがでしょうか?
この記事を書いたナビゲーター
てっぴい
どうもみなさまこんばんは。「日本全国旅そうだんBlog」というブログで、旅に関する記事を書いておりますてっぴいと申します。日帰り旅行を中心に、関東地方や福島県、新潟県や長野県といった信越地方に良く出没…
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