凱旋門と名づけられていますが、この門は戦勝記念碑として建てられてものです。フランス語では凱旋門のことを「Arc de triomphe(アルク・ド・トリヨーンフ)」と表現し、直訳が「戦勝のアーチ」なのです。
建設はナポレオン・ボナパルト(ナポレオン一世1769年−1821年)の命によります。時は1806年、前年のアウステルリッツの戦いに勝利した記念に凱旋門の着工が始まりました。
エトワール凱旋門建設のきっかけとなったアウステルリッツの戦いは、フランス軍とオーストリア・ロシア軍連合との戦い。ナポレオンが即位し一周年となる12月2日にアウステルリッツ郊外で戦闘状態となったのです。三つの国の皇帝が戦ったことから、三帝会戦とも呼ばれました。
戦争に勝利し着工しますが、完成するのは30年後の1836年でした。その頃にはすでにナポレオンは故人となっています。
あまり知られていないことですが、エトワール凱旋門の下に第一次世界大戦の無名戦士の墓があります。これがきっかけとなり、フランスでは戦没者の記念碑という意味合いを持つようになりました。
エトワール凱旋門は日が落ちてくるころから、とても美しいライトアップを見ることが出来ます。凱旋門の周囲は自由に歩くことが出来ます。またシャンゼリゼ通りから地下を通り、凱旋門内に入ることも出来ます。
パリの中心地付近ということもあり、交通量はかなりのもの。日本とは違って車両は右側を走行しているため、観光の際は十分に注意をして下さい。
右側通行が定着したのはナポレオン統治時代で、軍隊の通行用に右側に統一しヨーロッパに広がったという説があります。
長さ約3km、幅70mの大通りがシャンゼリゼ通り(Avenue des Champs-Élysées、またはLes Champs-Élysées)。フランスでもっとも美しい通りと言われていますが、通りを彩っているマロニエ並木もまた印象的です。
エトワール凱旋門よりもはるかに古い歴史を持つのが、シャンゼリゼです。元々は市場や農場であった付近ですが、1616年にヴェルサイユ宮殿の並木道に関連した都市計画で整備されていくのです。18世紀になると既に多くの人に知られており、その人気は徐々に世界に広がった行きました。
シャンゼリゼ通りも凱旋門同様に、日が落ちて来るとライトアップで一層美しさを増します。日中とは異なり、さすがパリという雰囲気を感じることが出来るのではないでしょうか。
世界的に有名な場所ですので様々な人がいるのも事実。気を付けるべきは一定数いるスリや募金を語る人たち、さらにはジプシー系の物乞い等もいますので、金品や携帯電話を含めて貴重品にはくれぐれも注意をして下さい。
フランスだけではなく、世界で一番美しいとも言われる「シャンゼリゼ通り」と、その先にある「エトワール凱旋門」を同時に楽しむことが出来ます。
夕暮から変化していく様子を見ることが出来るのは、何という贅沢な時間でしょうか。
日が落ちてからは灯されたライトによる光が、パリ観光により一層素敵な思い出を残してくれることでしょう。
パリ観光をするなら、やはり見ておきたいエトワール凱旋門と歩きたいシャンゼリゼ通りです。出来るなら交通手段の便利な場所に宿泊し、日没後の美しさを楽しみたいところ。
パリ中心地ではなく多少の距離があっても、地下鉄を利用すれば便利に移動出来ます。なお、地下鉄はボタンで英語表記に変えることが出来るので、利用してみるのも旅の楽しさでは。
最後に、その他のパリ観光から二つ、そしてフランスでは見ておきたい美しいステンドグラスの教会を三つご紹介します。
パリでは「ルーブル美術館」と「エッフェル塔」を。ステンドグラスではストラスブールとランスの「ノートルダム大聖堂」、そしてシャルトルから「シャルトル大聖堂」です。
詳細は下記の関連MEMOに掲載しています。ぜひ、ご覧下さい。
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(2025/2/16更新)
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