東京の汐留メディアタワーに位置する「パークホテル東京」。25階のフロントからは、東京タワーや富士山を一緒に見渡すことができる最高のロケーションが広がっています…!客層のほとんどが海外のゲストであることから、ART=空間(Atrium)、食(Restaurant)、旅(Travel)のそれぞれのシーンで「日本の美意識」を体感できる演出を行なっています。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るフロント25階から客室フロア34階まで吹き抜けとなっている開放的な「アートラウンジ」。日本の四季を楽しむ展示会を開催しており、その作品をモチーフにしたメニューも提供しています。夜になると高さ30メートルを誇る吹き抜けの壁面に、作品のプロジェクション・マッピングを色鮮やかに投影。内装から食事まで一貫してアートの世界を満喫できますよ。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る2012年12月、アーティストがホテルに滞在しながらそこで得たインスピレーションを元に客室の装飾を手がける「アートティスト・イン・ホテル」プロジェクトを開始。31人のアーティストが「日本の美意識」をテーマに様々な手法で個性豊かな空間を作り上げました。2017年7月に約5年間に渡る改装作業が終了し、全31室の客室に泊まることができます。
全31室中、最後の客室となったのが「アーティストルーム縁」。テキスタイルアーティストの小林万里子さんが、自分の意志や選択を超えてあらゆる物事と繋がる「縁」をテーマに制作。目には見えないけれど日本人に信じられてきた「縁」を赤い糸で表現しているのが特長的です。あらゆる物との繋がりを自然や動物と共に描き、童話のような世界を作り上げています。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るベッドの上だけでなくテレビ台の後ろまでしっかり描かれています!ホテルの客室でありながら全ての壁紙を張り替えたり、テキスタイルとイラストを融合させるなど、アーティストルームの中でも初めての試みが多かったことにも注目です。客室全体だけでなく鏡や椅子など家具の装飾もしており、まさに客室全体が「縁」の世界観に彩られていますね。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る天井や壁に描かれた、赤い糸をくわえている鳥も目を引きます。トサカと尻尾は赤筆、胴体は色彩豊かな糸など一つ一つじっくり見ると様々な素材から成り立っていることが分かりますよ。またこの赤い糸はどこまで繋がっているのか辿っていくという楽しみも…!客室の壁だけでなく意外な所まで繋がっているのでお見逃しないように。
「アーティストルーム」の全31室を解放する「ホテルアートフェス」開催時には、こちらの客室がアーティストルームの人気投票で1位を獲得!ゲストにとってはこれまでの「縁」を見つめ直すきっかけになったのではないでしょうか。小林さんが願うように、この部屋に泊まれば良い縁が巡ってくるかもしれませんね。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る30室目となるのは、日本画家の平良志季さんが富士山をテーマに手がけた「アーティストルーム富士山」。白い頂の滲みが美しい富士山、躍動感のある風神と雷神が印象的です。こちらの客室は空気の澄んだ日に富士山を見渡すことができますが、夜になると絵の富士山が大きな窓に映るので風神と雷神が本当に空を飛んでいるように見えますよ。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るデスクの上には華やかな宝船に乗った七福神が描かれており、縁起の良さを感じる客室となっています。デスクやチェストも真っ赤にカラーリングされ、金色のステンシルで描いた雲や花の模様が彩りを添えます。また平良さんの母親が使用した金色の帯を加工してディスプレイするなど、一つ一つの装飾にもこだわっています。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るアーティストルームにもよりますが、こちらのバスルームには獅子舞やダルマの絵も描かれています!さらにお花などのステンシルも散りばめられバスタイムまで明るい気分になりますね。自分や大切な人に良いことがあった時など、おめでたい日に泊まりたくなる客室です。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る19室目の「アーティストルーム招き猫」は、妖怪をモチーフにした創作活動を行う画家の美濃瓢吾さんが制作。「枕屏風」に見立てた壁にユニークな表情の招き猫たちがひしめき合っていますが、実はこの中に妖怪「猫又」も紛れ込んでいます。さらに猫の間には作家・夏目漱石が詠んだ猫の俳句も書き込まれ、猫の世界にどっぷり浸ることができますよ。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る天井には手書きの文字がぎっしり書かれており、その内容が気になってしまいますね…!こちらは漱石の有名な小説「我輩は猫である」から抜粋した冒頭と最後の文章を掲載。漱石の「吾輩」ではなく、2014年に亡くなった美濃さんの愛猫・コネの独白として書かれています。ベッドに寝っ転がりながらじっくりと読んでみたくなる文章ですね。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るデスクの上には、刺青模様が入った後ろ姿の招き猫を大入額として描いています。招き猫に刺青という組み合わせが目を引き、その背中が何かを物語っているようにも見えますね。猫と妖怪、文学が好きな方には、ぜひ泊まってほしい客室。辺りが暗くなる頃には、どこからか招き猫の気配を感じるかもしれませんよ。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る観光業界において国内外の企業や団体の優れた取り組みを表彰する「ジャパン・ツーリズム・アワード」。2017年8月、パークホテル東京の「アーティスト・イン・ホテル」プロジェクトが、第3回「ジャパン・ツーリズム・アワード」にて、国内・訪日領域の「領域優秀賞」を受賞。ホテルの客室をアート空間にする先駆的な取り組みなどが高く評価されたのです!
この受賞を記念して2017年9月1日から12月30日までアーティストルームの1〜3室の無料見学開放(除外日あり)、9月1日からスタッフによるおすすめアーティストルームの販売を開始します(宿泊は10月から)。これから秋冬にかけてイベントも多くなりますので、アーティストルームに興味のある方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?
2017年9月30日までは、アーティストルームを見学した後にアフタヌーンティーを楽しめる宿泊プランを販売!3段スタンドのアフタヌーンティーで見た目にも華やかなプチケーキ、スコーン、フィンガーフード、サンドウィッチを味わえます。乾杯のスパークリングやコーヒー、紅茶も用意されており優雅なひとときを過ごせますよ。
こちらの宿泊プランは、アーティストルームに無料でアップグレード。予約時に第1希望から第3希望まで選択できますが、予約状況によっては希望の客室にならないこともあります。当日のチェックイン時に客室が分かるので、それまでワクワクしながら待ってみましょう!
31人のアーティストそれぞれの個性を活かした客室に泊まれる「アーティスト・イン・ホテル」。元々は海外のゲストに日本の美意識を体感してもらうために作られた客室ですが、日本人にとっても日本の良さを再確認できるのではないでしょうか。アートに囲まれて眠る贅沢をぜひ満喫してみてくださいね!
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2025/2/14更新)
- 広告 -