写真:ミセス 和子
地図を見る宗谷丘陵に広がる、標高20メートルから400メートルまでのなだらかな丘陵地帯は、氷河期の地盤の凍結と融解の繰り返しによって、土がゆっくりと動くことで造られたものです。これは周氷河地形と呼ばれ北海道遺産に登録されています。
このような周氷河地形は北海道ではあちこちに見られますが、宗谷丘陵では過去の山火事によって樹木が消失したことが特徴。気温が上がらず強風が吹くために、現在に至っても樹木が回復しておらず、背の低い植物だけの独特の風景が広がり、肉眼で周氷河地形を見渡す事ができます。
写真:ミセス 和子
地図を見る丘陵で一番に目立つのは、「丸山」といわれる山。丸山の背後にはオホーツク海が広がります。日本最北のフットパスのロングコースは、この円山の写真左の道を渡ります。また、その向こうにはショートコースの出発点があります。
写真:ミセス 和子
地図を見るなだらかな斜面の小高い丘には、強い風を利用した日本最大級の「ウインドファーム」があります。この57基の風力発電は、総出力が57000キロワットと日本国内最大。稚内市の年間消費電力の約6割に相当します。
写真:ミセス 和子
地図を見る丘陵の美しい緑と、青い空と白い雲、そして白い風車とのコントラストが美しく目を見張ります。近づいてみると、騒音はほとんど気になりません。
写真:ミセス 和子
地図を見る宗谷丘陵をうねるように伸びる道路を進んで行くと、進む方角には素晴らしい景色が広がります。日本最北端の稚内は、オホーツク海と日本海が交差する場所です。天気の良い日には、日本海の方角に「利尻富士」をくっきりと見る事ができます。
写真:ミセス 和子
地図を見る宗谷丘陵は豊かな緑に恵まれ、開放感いっぱいの恵まれた環境は、放牧地として活用されています。放牧地には、約3000頭の「宗谷黒牛」が放されてのびのびと飼育されています。
写真:ミセス 和子
地図を見る青い海がどこまでも続く、オホーツク海が見える方角には、小さなエゾ鹿がゆっくりと佇む姿が見られます。人の気配を感じても、驚かずゆっくりと立ち去って行きます。エゾ鹿の他にも、寒さに強い動物達が通り過ぎるかもしれませんね。
写真:ミセス 和子
地図を見る宗谷丘陵には、日本最北のフットパスコースがあります。宗谷岬から出発するロングコースや丸山を超えた、ウインドファームの風車近くから始まるのがショートコースです。
ショートコースは美しい白い道から始まります。この白い道は砕かれたホタテの貝殻が敷き詰められ、踏み入れるとキュッキュッと鳴り、足取りが軽くなる感じがする、とても歩きやすい道です。
そして鮮やかな緑、青い空、と対照的な白い道は、インスタ映えする美しい景色を作っています。
写真:ミセス 和子
地図を見るフットパスの最終の下り坂です。まるで白い道が海に繋がっている様な神秘的な景色が素敵です。
宗谷丘陵フットパスコース
通行可能期間:6月上旬〜11月中旬
ロングコース:宗谷岬から宗谷公園を結んで宗谷丘陵を縦断するコース(約11km/約4時間)
ショートコース:宗谷丘陵の南側から宗谷公園までのコース(約5km/約2時間)
360度絶景の宗谷丘陵はいかがでしたか?歩いても、ドライブでも充分に満足できます。フットパスコースを車で走行する事もできますが、片道通行の場所もありますので、車とすれ違う際は路肩に寄って譲り合いましょう。また歩行者優先の道、スピードにも注意が必要です。
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(2023/12/11更新)
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