写真:いなもと かおり
地図を見る最寄のJR伯備線「備中高梁」駅から車で10分の位置にある備中松山城。意外と駅チカのスポットなのね、と思った方は侮る事なかれ!標高430m、比高でも300m近い高さの山にある備中松山城は、簡単には登城させてくれない険しい山城です。徒歩でも1時間以上の山道を登らねばならず、攻め落としに来た敵兵の気持ちを考えると、心拍が早鐘のように早くなってしまいます。
このような標高の高い山にある城は「山城」と呼ばれ、備中松山城は山城のなかでも有名な城。なんと、現存天守が残る山城では、日本で唯一無二の存在なのです!
写真:いなもと かおり
地図を見る備中松山城は、1240年に秋葉氏によって築かれた中世城郭がはじまりでした。現在みる近世城郭に改修したのは、1681〜83年頃。水野勝宗の代で、この時に天守も築かれたとされています。
臥牛山の4つに分かれた峰のうち、大松山にあるのが中世城郭の遺構。そして、小松山に見えるのが近世城郭の部分です。1つの城で2つの時代のタイムトリップができるなんて、とても贅沢ですね!
写真:いなもと かおり
地図を見る天守といってイメージするのは、白い外観が特徴の姫路城や、黒くてカッコイイ松本城など高層の建物でしょうか。一方、備中松山城は二重二階、高さ11mほどの構築物。現存天守12城のなかでも最も低い天守です。
他の城の天守と比べると、迫力に物足りなさを感じてしまうような気もしますが、正面の出窓がアクセントとなってドシッと構えた力強さを感じる天守です。
写真:いなもと かおり
地図を見る備中松山城は岩盤の上に石垣を積み築いた堅固な城!とくに天守は、石垣と複数の櫓でぐるりと囲んだ本丸に、天守台を設け築かれています。二の丸から見上げると、櫓や塀の高さに隠れることなく天守が眺められ、見上げた時の建物のバランス感や秀麗な姿を意識して築かれている様子がよくわかりますね。
写真:いなもと かおり
地図を見る天守1階には、見どころのひとつ!囲炉裏があります。現存12天守のなかで囲炉裏があるのは備中松山城だけ。籠城の際にはここで料理をしようと考えていたのかもしれませんね。
写真:いなもと かおり
地図を見る険しい山肌の上に築かれた備中松山城。この険しさや、そびえ立つ石垣に、見覚えのある方がいらっしゃるかもしれません。2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』のオープニングにて、CG合成され、想像のなかの真田氏の城として登場しています。現在、大手門には櫓などの建物がありませんが、当時は、立派な櫓門から侵入する敵兵を見張っていたのです。
写真:いなもと かおり
地図を見る大手門を入ってすぐの区画は三の丸!三の丸には建物が現存しておりませんが、奇跡的に土塀が残っております。現存する天守も珍しいですが、現存する土塀も実は奇跡的!ぜひ、チェックしておきましょう。
写真:いなもと かおり
地図を見る山頂の城は天然の要害になるけど、彼らにしてみると暮らしにくいですね。デメリットを解消するために山城では多くの場合、山の麓に居館を築いていました。根小屋と呼ばれる居住空間を設けたのは、茶人であり作庭家でもあるサムライ、小堀遠州。城番として入城してからまもなくの1605年の頃です。
現在は県立岡山高等学校となり自由に見学することはできませんが、立派な石垣が当時の姿を想像させます。
写真:いなもと かおり
地図を見る下から眺める城も良いですが、上から見る城も抜群の眺め!
備中松山城展望台からは、天守並びに堅固な山の地形、そして城下町を含む壮大な景色が広がっています。気象条件が整えば、秋季(10〜12月)には雲海に浮かぶ天空の城が見られるかもしれませんよ。
写真:いなもと かおり
地図を見る車で登城する方は、城見橋公園駐車場(120台)がオススメ!売店もあり、備中松山城グッズを多数販売しています。駐車場からはシャトルバスが定期的に運行しているので安心!終点・ふいご峠駐車場のバス停で降り、天守まで徒歩20分ほど山を登ります。
なお、シャトルバスは12〜2月の平日のみ運行していないため、シャトルバスが運行していない日は、ふいご峠駐車場(14台)まで自家用車で向かうことができます。
城とは敵を拒む防御施設。簡単に登れてしまっては、戦の際に役に立ちません。なので、立派で強い城こそ登るのが大変で、その分達成感も強く感じられますよ!苦労の先にある、感動を味わいに備中松山城を訪れてみませんか?
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(2023/11/29更新)
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