100名城スタンプラリーの難所No.1 根室半島チャシ跡群を探索!

| 北海道

| 旅の専門家がお届けする観光情報

100名城スタンプラリーの難所No.1 根室半島チャシ跡群を探索!

100名城スタンプラリーの難所No.1 根室半島チャシ跡群を探索!

更新日:2019/05/09 14:55

後藤 徹雄のプロフィール写真 後藤 徹雄 フォトグラファー

ここ数年のお城人気が凄い!いま全国各地のお城に多くの見学者が押し寄せている。その人気を後押ししているのが日本100名城という訪問の指針とスタンプラリーだろう。その100城の中で特に訪問の難易度が高い城跡が北海道根室市の「根室半島チャシ跡群」だ。
公式スタンプ帳のNo.1の欄にそのスタンプが押されていたら、お城通から一目置かれること間違いなし。

朝日にいちばん近い街「根室」に遺る「チャシ」を見にいこう

現在のお城ブームの先駆けとなったのが、日本100名城の選定だろう。
2006年、日本城郭協会が全国の城跡の中から、選定基準を満たした100城を発表。今では城巡りの指針として広く受け入れられている。さらに翌2007年にはスタンプラリーも開始された。
100城すべて登城したスタンプ帳を城郭協会へ送ると「祝登城完了」の印が押され、登城順位を入れて返送される。また協会のホームページに名前も発表される。今年4月現在約2800名が達成しており、100城巡りのモチベーションアップに大きく貢献しているといえよう。

その100名城の一番目、No.1に登録されているのが「根室半島チャシ跡群」である。しかし、北海道根室市は日本の本土最東端、なかなか訪問を実現できないお城ファンが多いのも事実。よってNo.1のスタンプは貴重な存在、いつかは行きたいお城No.1となっているのだ。これは歴史遺産「チャシ跡」に立ち、北海道の大自然を全身で感じる浪漫に満ちた旅への誘いである!

朝日にいちばん近い街「根室」に遺る「チャシ」を見にいこう

写真:後藤 徹雄

地図を見る

チャシとはアイヌ民族により築かれた「柵囲い」を意味する砦、城郭の総称で、砦のほか、祭祀の場、集会所、漁の見張り場など多目的に使われていたという。北海道、千島列島、樺太から東北地方にかけて広く分布し、道内には500ヶ所あまりが確認されている。特に根室半島には32ヶ所のチャシ跡が集中しており、そのうちの24カ所が「根室半島チャシ跡群」として国指定史跡に指定されている。

根室市内では現在2ヶ所のチャシ跡が観光用に整備され、実際に訪れることができる。そのひとつがヲンネモトチャシである。温根元湾の西側に突き出した岬の先端部分に盛り土をして平坦部を造り、堀で区画している。実際に使われていた頃は柵で囲い、居館なども建てられていたが、今は盛り土と堀の跡が残るだけである。

朝日にいちばん近い街「根室」に遺る「チャシ」を見にいこう

写真:後藤 徹雄

地図を見る

根室のチャシ跡はそのほとんどが海岸の崖の上に半円形や角形の平地を造り、周りを掘で囲う「面崖式」という形式である。
チャシ跡からは温根元湾と漁港越しに、納沙布岬のオーロラタワーも間近に見え、最東端に近いことが分かる。ここ数年は毎年訪問者が増えてきているが、多くの観光客が訪れる納沙布岬に比べると、チャシ跡にはまだ人影もまばらである。数百年前のアイヌの暮らしを想像しながら、しみじみと旅情に浸るのもいいだろう。

朝日にいちばん近い街「根室」に遺る「チャシ」を見にいこう

写真:後藤 徹雄

地図を見る

チャシへの道は眼に入る景色のすべてが雄大だ!

国道わきのオンネモトチャシ指標。案内看板なども小規模なものなので、国道からの入り口を見落とさないように。

チャシへの道は眼に入る景色のすべてが雄大だ!

写真:後藤 徹雄

地図を見る
チャシへの道は眼に入る景色のすべてが雄大だ!

写真:後藤 徹雄

地図を見る

チャシへの遊歩道。前方オホーツク海には国後島や歯舞諸島の島影も。
小さく見える建物は、野鳥観察のための小屋で、そこを右手に進めばチャシ跡に至る。

本土最東端の根室市は町のキャッチフレーズとして「朝日にいちばん近い街」を掲げているが、同じく夕日が美しいことでも知られている。
最果ての地で見る夕日はことのほか心に浸みるものがある!

チャシへの道は眼に入る景色のすべてが雄大だ!

写真:後藤 徹雄

地図を見る

もうひとつのチャシ跡「ノツカマフ 1・2号チャシ跡」へ

ノツカマフ湾に面した崖上に1号と2号、ふたつのチャシ跡が残る。
江戸期にはこの地域を支配した和人とアイヌ民族の間で争いが起き、松前藩によりアイヌ民族が処刑されるという悲しい歴史の舞台となったチャシ跡である。
こちらはヲンネモトチャシより根室市街地に近いが、バスなど直通の公共交通機関は通っていないので、タクシーまたはレンタカーを利用し、まとめて回るのが望ましい。

もうひとつのチャシ跡「ノツカマフ 1・2号チャシ跡」へ

写真:後藤 徹雄

地図を見る
もうひとつのチャシ跡「ノツカマフ 1・2号チャシ跡」へ

写真:後藤 徹雄

地図を見る

ノツカマフ1号チャシの盛り土と堀。

もうひとつのチャシ跡「ノツカマフ 1・2号チャシ跡」へ

写真:後藤 徹雄

地図を見る

こちらも道道35号線からの入り口に注意。看板が小さいので見落として通り過ぎてしまいそうだ。

登城記念スタンプを押し、地元の海産物で旅の締めくくり!

登城記念スタンプを押し、地元の海産物で旅の締めくくり!

写真:後藤 徹雄

地図を見る

これが城マニア垂涎のスタンプだ!これが何処にあるかというと、実は根室駅のすぐ前、根室市観光インフォメーションセンターのカウンターに置いてあるのだ。スタンプラリーに挑戦中なら忘れずにスタンプ帳に押しておこう。

北海道の味覚といえば一番にあげられるのが蟹だ。
毛ガニやタラバガニもいいが、せっかく根室まで来たのだから、根室半島近海で獲れる「花咲蟹」を是非とも食したい。7月に漁が解禁となり8月〜9月が旬。

登城記念スタンプを押し、地元の海産物で旅の締めくくり!

写真:後藤 徹雄

地図を見る

こちらは道東地方でとれる北海シマエビ。水揚げ後すぐに浜ゆでされ、その鮮やかな赤味から「海のルビー」と呼ばれている。身は弾力と濃厚な旨味がある高級エビだ。ただし日持ちがしないのでほとんどが地元で消費され、他へ出荷されることの少ない貴重なエビである。漁期は6月と10月にそれぞれ2週間なのでその頃が旬。

登城記念スタンプを押し、地元の海産物で旅の締めくくり!

写真:後藤 徹雄

地図を見る

根室・旅の景色から

納沙布岬から目前の北方領土をのぞむ。

根室・旅の景色から

写真:後藤 徹雄

地図を見る

根室半島の北側を通る道道5号線。藍色のオホーツク海と雪国特有の路肩を示す赤い矢羽根のコントラストが美しい。北海道の景色である。

根室・旅の景色から

写真:後藤 徹雄

地図を見る

チャシ跡の境界標。土地の境界を示す何処にでもあるものだが、最果ての地で見る「史跡」の文字に心惹かれるものがある。
100名城にはもちろん姫路城、松本城といった国宝天守をもつ超有名なお城も入っているが、「根室半島チャシ跡群」のようなまだまだ一般的には良く知られていない城跡も含まれる。この機に是非、日本最東端の町と100名城No.1のチャシ跡へ行ってみよう。

根室・旅の景色から

写真:後藤 徹雄

地図を見る

根室半島チャシ跡群の基本情報

住所
ヲンネモトチャシ:根室市温根元50・60番地
         (カーナビ案内:温根元55番地1)
ノツカマフチャシ:根室市牧の内130番地
         (カーナビ案内:牧の内127番地)
根室市観光案内所:根室市光和町2丁目10
         電話:0153-24-3104

2019年4月の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -