住宅街の中にある紅葉の穴場寺院!庭園が美しい京都「等持院」

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住宅街の中にある紅葉の穴場寺院!庭園が美しい京都「等持院」

住宅街の中にある紅葉の穴場寺院!庭園が美しい京都「等持院」

更新日:2017/10/11 16:44

木村 優光のプロフィール写真 木村 優光 和風景写真家、夜景愛好家

「等持院」は京都市北区に位置する寺院で、室町幕府初代将軍である足利尊氏が1341年に創建したとされています。嵐山にある天龍寺派の寺院で、庭園の造りもどことなく天龍寺チックに。晩秋の時期になると庭園周辺は深緑の木々の間に植えられた紅葉がお見事!龍安寺や仁和寺の側近にあるにも関わらず穴場度は高く、紅葉の時期も比較的空いていることが多いです。人ごみを避け、紅葉庭園をゆっくり観賞してみよう!

「等持院」の顔でもある表門からスタート!

「等持院」の顔でもある表門からスタート!

写真:木村 優光

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「等持院」は龍安寺や仁和寺がある洛西では穴場的寺院にもかかわらず、表門周辺は非常に立派な佇まい!表門横には立派な黒松、そして紅葉と出だしから見どころが満載です。表門前は広場となっており、写真を撮る方にとってはさまざまなアングルで表門を収めることができるため、見逃すことができないポイントです。

「等持院」境内周囲は住宅街に囲まれたエリアでなおかつ、北側には関西でも偏差値トップ5に入る立命館大学がある関係で「まさかこんなところに寺院があるなんて!」という声をよく耳にします。龍安寺や仁和寺とは門前風景がまったく異なった等持院、京都の街を象徴するかのような寺院です。

なお、創建は足利尊氏ですが、本来の等持寺は、二条大路の尊氏の屋敷のことを指すそうです。そんな屋敷の役割として、一つは室町時代の官庁的存在、二つ目は禅宗寺院の役割を担っていました。

庫裏の内部にはJR東海のCMにも登場したあれが?!

庫裏の内部にはJR東海のCMにも登場したあれが?!

写真:木村 優光

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表門から表山門をくぐって真っ先に目に飛び込んでくる建物といえば庫裏!嵐山の天龍寺の庫裏とそっくりであることは、天龍寺を訪問したことがある人なら一目瞭然です。重圧感がある建物で、等持院の歴史を物語っているかのような風格を感じさせます。

それでは、庫裏の中に入り、拝観料を払ってさらなる中へ入ってみましょう。早速目に飛び込んでくるものは達磨図です。この達磨図は天龍寺にも同じものが飾られていますが、これは等持院が天龍寺派であることと、天龍寺の元住職の関牧翁(せきぼくおう)の作品であることからです。JR東海のCMで一度は見たことがある方も多いはず。

なお、「庫裏」とはあまり聞き慣れない人がほとんどでしょうが、寺院には比較的多く存在する建物で、「くり」と読みます。そのほとんどは寺院の住職さんが寝泊まりする建屋で、中には調理場や寺務室を兼ねる場合もあります。

庫裏の内部にはJR東海のCMにも登場したあれが?!

写真:木村 優光

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庫裡から境内の南側を通り方丈に出ると、白砂が敷かれた小綺麗な庭園の目の前を通ります。上の写真を撮ることができる位置まで来ると、思わず歩みを止めてしまうような素晴らしい庭園!物があちこちに置かれている庭園ではないにも関わらず、ここまで和の雰囲気を感じさせるのは、1本の紅葉があるから!

庫裏の内部にはJR東海のCMにも登場したあれが?!

写真:木村 優光

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あまりにも感動しすぎて歩みを止めていても時間がもったいないので、もう少し近づいてみることにしましょう。やはり真っ赤な紅葉が最大のインパクト!そして周囲には綺麗に敷き詰められた白砂、そして門の前に置かれた数個の石!さらには紅葉の木の膝下には良い感じに苔が生えています。

特別なものが一切ないにも関わらず、和の雰囲気を十分に感じさせてくれます。これこそが飾らない素晴らしさなのでしょうね。しかし、この素晴らしさは単なる序章に過ぎません!

境内東側にある心字池を中心とした庭園は色彩豊か!

境内東側にある心字池を中心とした庭園は色彩豊か!

写真:木村 優光

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等持院のメインでもある庭園へ出向いてみましょう。庭園は東西に2つあり、それぞれ池が中心となった造りになっています。まずは心字池を中心とした境内の東側にある庭園からご紹介いたしましょう。

こちらの庭園は、天龍寺などの庭園を手掛けた夢窓疎石が造った庭園で、どことなく天龍寺の庭園に似ていると思われる方も多いはず。心字池のど真ん中には蓬莱島があり、晩秋の季節には真っ赤な紅葉で素晴らしい色彩となります。風がないときに池の中に映り込む紅葉も必見!

境内東側にある心字池を中心とした庭園は色彩豊か!

写真:木村 優光

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蓬莱島のみならず、霊光殿周りにも真っ赤な紅葉が植えられています。境内はそれほど広いというわけではありませんが、近隣の金閣寺や龍安寺に比べるとマイナー度は高いため、様々なアングルから紅葉の写真を撮ることができます。

この等持院の良さは真っ赤な紅葉だけではなく、紅葉に交えて黒松などの青々とした木々が植えられていること!それによって色彩バリエーションが増え、自ずと様々な構図で写真を撮ることができます。

茶室と芙蓉池がメインの境内西側の庭園

茶室と芙蓉池がメインの境内西側の庭園

写真:木村 優光

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お次は庫裏側に戻り、西側の庭園に足を踏み入れてみましょう。こちらは東側の庭園とは雰囲気が異なり、紅葉の数はそれほど多くはありません。しかしメインとなる芙蓉池の周囲にはたくさんの庭石が置かれ、和の雰囲気を非常に濃く出しています。こちらも同様に夢窓疎石の作庭で、芙蓉池の中心には蓬莱島が設けられています。

そして芙蓉池の北側のやや小高いところには清漣亭と呼ばれる茶室があり、控えめなわびしいたたずまいです。茶室の背後は竹林となっていて、全体的に緑系が多い印象を受ける境内西側です。

茶室と芙蓉池がメインの境内西側の庭園

写真:木村 優光

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なお、西側の庭園を方丈から眺めることもできます。方丈では500円でお抹茶を注文することができ、お抹茶とともに等持院のすぐ近くにある、笹屋昌園の「芙蓉の月」を頂くことができます。等持院のみ限定ですので、訪問の際は注文することをオススメします。

室町時代を象徴する等持院といえども・・・

「等持院」をはじめ、京都には室町時代に関連した寺院が非常に多く存在しますが、毎年10月後半に行われる時代祭には、2008年まで室町時代のみ存在していませんでした。これは室町を代表する足利氏が、天皇に刃を向けたことによって!

2009年以降は室町時代を含めて開催されていますが、いまだに京都では室町時代と代表する足利氏は人気がありません。そのため、「等持院」は寺院としての存在価値が低く、周囲に住宅ができてしまったという言い伝えがあります。歴史上での出来事がここまで影響するなんて怖いですね。そんな知識を頭に入れた状態で「等持院」を訪問すると、新しい発見があるかもしれませんね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/05 訪問

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