大河ドラマ「軍師官兵衛」の舞台として注目のスポット「御着城址」。官兵衛を悩ます主君小寺氏の居城とは。

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大河ドラマ「軍師官兵衛」の舞台として注目のスポット「御着城址」。官兵衛を悩ます主君小寺氏の居城とは。

大河ドラマ「軍師官兵衛」の舞台として注目のスポット「御着城址」。官兵衛を悩ます主君小寺氏の居城とは。

更新日:2017/02/13 14:30

塚本 隆司のプロフィール写真 塚本 隆司 ぼっち旅ライター

JR姫路駅から東へ一駅。御着という名の駅がある。
地名の起源は神代の昔、神功皇后が外征の際にお立ち寄りになられた地であることから御着(ごちゃく)というようになったそうだ。
大河ドラマ「軍師官兵衛」の時代、播磨三大城のひとつ御着城があった。官兵衛の最初の主君・小寺氏の居城であり近習として家老として務めた城だ。

大河ドラマの放映を機に観光客が毎日のように訪れている注目のスポットをご紹介しよう。

旧街道の趣きが残る御着の町並み

旧街道の趣きが残る御着の町並み

写真:塚本 隆司

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御着の地は近くに播磨国分寺が創建され国府が置かれるなど古くから開け交通の要衝でもあった。JR御着駅から北、国道2号線との間には旧西国街道(山陽道)が通り、いまなお漆喰塀や虫籠窓など趣きのある古民家が数件残っている。
元は播磨国分尼寺にあったという真言宗の古刹金剛山徳證寺をはじめ延命寺や大歳神社といった古社古刹が点在する。
旧街道を散策しながら御着城跡へと足をすすめることをお勧めしたい。

写真は金剛山徳證寺。

御着城主小寺氏を祀る小寺大明神

御着城主小寺氏を祀る小寺大明神

写真:塚本 隆司

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JR御着駅から旧街道を東へと歩き、金剛山徳證寺を過ぎた角を左に曲がると小寺大明神がある。
御着城は茶臼山という高さ約5mの丘の上に本丸と二の丸を設けたという。今は本丸跡を南北に分断するよう国道2号線が通る。ここ小寺大明神は本丸跡の南側にひっそりと建っている。

小寺大明神には城主小寺氏三代と当時の戦死者が祀られているという。毎年四月には全国から子孫や関係者が参列して祖先慰霊の大祭が執り行われる。ちなみに小寺家は落ち延びるも後に黒田家の保護を受け家臣として代々知行が与えられた。ドラマでは優柔不断で良いイメージのない殿様かもしれないが、今もなお地元では親しまれているようだ。

御着城をイメージした市の出張所

御着城をイメージした市の出張所

写真:塚本 隆司

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御着城は、南西は天川を外濠に利用し北東には四重の濠を廻らす。街道や町家も取り込み当時としては大規模な城郭だ。この時代での播磨三大城のひとつとして数えられる規模であったという。戦略上、街道が鍵型に曲がっているのが今も残る。この城を攻め落とすのに秀吉は二日間を要したという。
(播磨三大城とは、三木城・英賀城・御着城をいう)

今は本丸跡に御着城をイメージした市の東出張所兼公民館が建つ。当時の面影を残すものはないが石碑や顕彰碑・メグスリの木などがある。

官兵衛の時代とは関係ないが出張所の裏にある石造の太鼓橋も是非見て欲しい。1828年(文政11年)頃に旧街道の天川に架けられていた橋だという。当時の姫路藩が威信を示すため街道一の石橋を造ったそうだ。昭和47年の洪水で流されてしまい、ここに移築復元されている。

官兵衛の祖父と母の廟所

官兵衛の祖父と母の廟所

提供元:ひめじ官兵衛プロジェクト

http://himeji-kanbee.jp/photobank/index.html地図を見る

出張所の西側には「黒田家廟所」が建つ。官兵衛の祖父・重隆と生母明石氏の供養塔だ。一時は寂れていたが享和2年(1802)に黒田藩により再建されたという。

官兵衛の父・職隆の墓所は別の場所(妻鹿)にあり、どちらの廟所も黒田家のある筑前福岡にちなんで「チクゼンサン」と呼ばれている。

官兵衛の祖父と生母が同じ廟所に祀られ父親の廟所が離れたところにあることに違和感がある。諸説ある官兵衛出生説とあわせ歴史ミステリーのひとつといえよう。

戦国時代を見守ってきた大榎

戦国時代を見守ってきた大榎

写真:塚本 隆司

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御着城の南、天川の土手には樹齢600年とも700年ともいわれる大榎がある。戦国時代を見てきたこの木から南に目をやると火山(ひのやま)、別名を神楽山ともいう美しい姿の山がある。秀吉はここに御着城攻めの陣を張ったという。

天川を挟んで両軍は激しく戦い小寺家家臣の放った矢が秀吉の千成瓢箪の馬印を射当てたとの逸話が語り継がれている。

おわりに

地域の歴史を伝えていくために整備されていたスポットが、大河ドラマを機に注目されている。古い街道の趣きを今に伝える古民家や古社古刹も生活の一部として溶け込んでいるところが、どこか懐かしい気持ちにしてくれる町だ。

観光ガイドマップには御着城址しか載っていないとしても、周辺をゆっくり散策してみるのもいいものですよ。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/12/25 訪問

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