写真:木村 優光
地図を見る「聖徳久里浜霊園」の最寄り駅は京急長沢駅ですが、駅から徒歩20分かけて坂を登る必要があるため、可能であれば車訪問をオススメします。霊園自体の入口は県道27号線沿いにあり、気をつけて見ていれば迷うことはありません。
霊園入口を入り坂道をひたすら上ると大仏、そして更に上には五重塔があります。途中にも駐車場はありますが、大仏や五重塔目当てでしたら、最上部にある駐車場に停めると便利です。すると目の前には真っ赤な五重塔が聳えます。
写真:木村 優光
地図を見る五重塔でさえ普段はあまり目にしない建築物なのに、ここまで真っ赤できれいな五重塔はそう多くはありません。普通は広角レンズなんて持ち併せていない場合が多いので、北西側の緑地へアクセスすれば五重塔の全体像がファインダー内に綺麗に収まります。
高さは約20mほどで、京都の東寺や八坂の塔に比べると、小さいサイズになっています。ただ、奈良県にある法隆寺や室生寺の五重塔に似せて造られたため、それらの寺院を訪問したことがある方であれば造りが似ていると感じるでしょう。なお、霊園に五重塔があるのは、この久里浜霊園と島根県の益田墓地公園ですので、非常に貴重!
写真:木村 優光
地図を見る五重塔を撮影した緑地を見渡してみると、あちこちに石像がたくさん設置されていることがわかります。一番目立つものとしては巨大な手の形をした2体の石像!これら2つで両手を表現していますが、あまり見たことがない形の石像に初めは驚くことでしょう。
この両手をかたどった石像は、昭和63年に埼玉県入間市で起きた幼女殺害事件で犠牲になった4人を供養するためのも!よく見るとOKサインを表していますが、これは4幼女の成仏具合を表しています。
知らずに訪問すれば、インスタ映えで楽しく撮影できそうですが、事実を知ってしまうと、やや落胆の気持ちを隠せないかもしれません。背後にも同じく4幼女を供養するための小さな石像がたくさん並んでいます。
写真:木村 優光
地図を見る五重塔が見える広場から坂道を少し下ると、三浦大仏と呼ばれる大仏があります。鎌倉大仏よりも遥かに大きくその全高さは13.5m!御影石をまとい、腰掛け部分から更に下までを合わせると、なんと20mもの高さ!残念ながら鎌倉大仏のように中に入ることはできませんが、見るだけでも十分に価値の高いものです。
写真:木村 優光
地図を見る近くには三浦大仏の概要が書かれた石碑があり、これによると、別名、阿弥陀如来と言い、横浜市神奈川区にある聖徳寺によって昭和58年に創建されました。大仏の下は納骨堂となっていて、関係者の方のみが入ることができるよう、施錠されています。納骨堂の前にはまるで門番をしているかのような2体の仁王像が置かれています。
写真:木村 優光
地図を見る阿弥陀如来様の側近には小さな石像が無数と並べられおり、これらは水子供養の像で、出生前に亡くなった胎児を供養するための像。横の阿弥陀如来様に見守られて、安らかに眠っていることでしょう。それぞれの像には寒くないよう、毛糸などで編まれた帽子や服が着せられています。
写真:木村 優光
地図を見る「聖徳久里浜霊園」は高台にあるため、頂上までアクセスする坂道の途中では視界が開けて、浦賀水道をメインとした素晴らしい眺めを見ることができます。空気が澄んでいれば対岸に房総半島も!
写真:木村 優光
地図を見る京急の車内から三浦大仏と五重塔が見えることから、逆に視界の良い展望ポイントで眼下の眺めを見ていると、京急の電車が走っている様子も見ることができます。京急長沢駅を通る列車は優等列車がほとんどですので、京急で一番人気がある2100形の走る姿も見ることができます。
スカイブルーの綺麗な浦賀水道を背景に、赤と白の塗装をまとった京急の電車はとてもインパクトがあり、思わずカメラを向けたくなってしまいます。また運が良ければ浦賀水道を航行するタンカーなどの大型船舶とのコラボレーションも可能!素晴らしい眺めにしばらく立ち止まってしまうでしょう。
「聖徳久里浜霊園」はれっきとした霊園ですが、三浦大仏や五重塔などがあることでB級スポットとしても名高く、知る人ぞ知る観光スポット!横須賀や三浦方面は休日になると訪問する人が多いため、人混みに飽きたときなどに「聖徳久里浜霊園」を訪問すると、ゆったりとした時間を味わうことができます。
最上部には緑地、坂道の途中にはベンチもあるため、お弁当持参で訪問しても悪くありません。ただし、霊園ですので排煙時間が9時〜17時となっていますので、十分に注意しましょう。
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(2025/2/12更新)
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