岡山・桃太郎の吉備津彦神社 知られざる見所と中山の神秘

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岡山・桃太郎の吉備津彦神社 知られざる見所と中山の神秘

岡山・桃太郎の吉備津彦神社 知られざる見所と中山の神秘

更新日:2018/09/24 16:11

大里 康正のプロフィール写真 大里 康正 旅する写真家、タイと台湾に詳しい旅作家

童話「桃太郎」は誰もが一度は聞いたことがあるお話。桃太郎が腰につけたきびだんごの「きび」は、岡山が吉備と呼ばれていることからついた名前で、きびだんごは岡山名産です。

桃太郎にはモデルがいます。モデルが祀られる場所が岡山県岡山市にある吉備津彦神社。霊験あらたかなパワースポットですが、実は多くのあまり知られていない見どころが。また、裏の中山には神秘の岩があり、参拝する価値はとても高いと言えます。

桃太郎こと大吉備津彦命

桃太郎こと大吉備津彦命

写真:大里 康正

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主祭神は大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)で第七代孝霊天皇の皇子。この人物こそ桃太郎なのです。大吉備津日子命や比古伊佐勢理比古命と呼ばれることもあります。

桃太郎こと大吉備津彦命

写真:大里 康正

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桃太郎の童話は言わずと知れた鬼退治。サル、イヌ、キジを従えて、桃太郎が鬼退治をするのですが、実は3匹の動物にもモデルがいます。留玉臣(とめたまおみ)、楽々森彦(ささもりひこ)、犬飼健(いぬかいたける)の3人で、大吉備津彦命の家臣であったと伝えられているのです。

単なるおとぎ話ではなくモデルがいたとは、興味深いことではないでしょうか。

美しい社殿

美しい社殿

写真:大里 康正

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備前焼の狛犬がある吉備津彦神社。その創建は第十代崇神天皇の時代とされます。まさに神代の時代ともいえる大昔。では、なぜこの場所にとなれば、ここは大吉備津彦命の住居があったと言われているからなのです。

美しい社殿

写真:大里 康正

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それでも正式な建立時期については645年の大化の改新。区画整備が行われ吉備の国は備中、備前、備後に三分割されました。その際にここ吉備津彦神社と、約2km離れた場所の吉備津神社との二か所になったとも伝えられます。これは区画上の話ではあるのですが、いずれにせよ、どちらの神社も創建は古いものなのです。

美しい社殿

写真:大里 康正

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ところで、歴史上の有名人も参拝しています。日本史の中で大きな出来事である織田信長が倒れた本能寺の変。事態を知って中国からの大返しをしたのが羽柴秀吉です。秀吉は備中高松城攻略を行っていたのですが、その戦勝祈願をしたのがこの神社なのです。

吉備津彦神社の知られざる見どころ

吉備津彦神社の知られざる見どころ

写真:大里 康正

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正面にある拝殿前の石段。その手前にある巨大な灯篭は江戸時代のもので有名なのですが、実は灯篭の左側に巨大な石があります。これは何かと言えば灯篭の試作品ではないかと伝えられ、そのまま残されていることそのものが興味深いと言えます。

吉備津彦神社の知られざる見どころ

写真:大里 康正

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続いて銅苔。石垣を観察すると苔を見つけられるのでは。苔は通常、緑色をしていますが、ここの苔は茶色。その理由は神社に使われている銅を伝わって落ちてくる雨水を含むことで変色しており、そこから銅苔という名前がついています。

吉備津彦神社の知られざる見どころ

写真:大里 康正

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神社の左手奥に進むと、あまり知られていないのですが水琴窟があります。柄杓で玉砂利に水をかけると、底から独特の澄んだ音色が聞こえてきますので、ぜひとも試してみて下さい。

中山にある「磐座」は外せない

中山にある「磐座」は外せない

写真:大里 康正

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水琴窟がある場所から奥に進むと登山道になります。案内に従って上ると約15分で、「磐座(いわくら)」に到着。そもそもこの辺りは古代からの信仰の場であり、様々な出土品も出ています。吉備の中山と呼ばれているのですが、標高175m。北東麓のやや傾斜のある場所に鎮座しているのが磐座です。

磐座とは何でしょう。磐座とは古代の巨石信仰の場であり、神がいる御座所と考えられました。この信仰は吉備津彦神社が創建されるはるか以前から続いていたことは、発掘調査で分かっています。

中山にある「磐座」は外せない

写真:大里 康正

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やがて、その磐座から神が降りる場所として吉備津彦神社が創建されたという説があります。そして重要なキーワードが「朝日の宮」です。

「朝日の宮」とは吉備津彦神社のことですが、なぜそう呼ばれるのかは夏至の日になると、太陽の光が正面の鳥居から差し込み、祭文殿の鏡に当たることによります。この現象が起きる時、太陽、神殿、その延長線上に磐座があり直線となるのです。

中山にある「磐座」は外せない

写真:大里 康正

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吉備津彦神社の奥宮であることから、今でも祭事が行われる重要な場所です。神社から中山北東麓にある磐座を訪れることで、古代の信仰の姿を感じられるのでは。

磐座から行っておきたい「大岩柱」

磐座から行っておきたい「大岩柱」

写真:大里 康正

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磐座から急な斜面を下りていくと、「天岩柱」に抜けることが出来ます。山腹にある巨大な岩の柱は迫力満点。また、岩の上部には天岩と彫られています。

磐座から行っておきたい「大岩柱」

写真:大里 康正

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大岩柱から目の前に広がる吉備の風景も美しいものです。ここから山道を下に降りて、国宝がある吉備津神社に向かうことが出来ます。同じく下り道を使いますが右折して舗装道路を通り、吉備津彦神社に戻ることも出来ます。あなたはどちらに進みますか?

なお、「吉備津神社」に関する情報と、比較的近くにある秀吉と官兵衛の水攻めで有名な「備中高松城址」があります。詳細は関連MEMOをご覧ください。

吉備津彦神社の基本情報

住所:岡山県岡山市北区一宮1043
電話番号:086-284-0031
アクセス:備前一宮駅から徒歩約5分

2018年9現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/02/25−2017/05/14 訪問

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