観光客で賑わう“国際通り”から、昔からの陶器店や工藝店が並ぶ“壺屋やちむん通り”に向かう静かな小道の途中に、緑豊かな庭が魅力の宿「壺屋ガーデンハウス」が現れます。
ここの庭の桜は、見事な花を毎年咲かせるので、それを客室からゆっくり眺めようとわざわざ宿泊しに来る地元の方がいるほど。
もちろん宿泊しなくても、管理人さんが喜んで見せてくれます!
とても沖縄らしいのが、甘い香りが強い島バナナのたわわな実りと桜を一緒に鑑賞できること。島バナナは沖縄では古くから庭先に植えられてきた果物の1つだそうですが、住宅事情から時代とともに庭から消えていってしまい、今では珍しい光景となってしまいました。
優しい沖縄時間が今もながれている「壺屋ガーデンハウス」。沖縄らしい春爛漫の庭にたくさんの珍しい花や果実を楽しみに、ふらりと立ち寄ってみませんか。
国際通りから徒歩で約15分、先ほどご紹介した“壺屋やちむん通り”の先にある与儀交差点の東側に、なはさくらまつりが毎年開催される、緑豊かな「与儀公園」があります。
公園内には、約400本の緋寒桜が川沿いに植栽されていて、桜が咲き始める毎年2月中旬頃、屋台が出たり苗木のプレゼントが実施されるなはさくらまつりが催されます。2014年の桜祭りは、2月12日〜2月16日に開催予定で見頃は2月中旬〜下旬と発表されています。
背の低い緋寒桜は、視線と同じ高さにも枝があり、目の前で満開の桜を堪能できます。綺麗なピンクのグラデーションのように重なる花びらを間近に観られるのは、嬉しい驚き!
場所をとってお花見をするような習慣がない沖縄ですが、桜祭りの期間中はたくさんの人で賑わいます。その年の気候によっては、同時期にコスモスが咲き、桜と並ぶ色とりどりのコスモスのちょっと不思議な光景を楽しむことができます。
毎年2月〜4月頃にかけて、那覇のたくさんの場所で観られる「イペー」は、南国ブラジルの国花に指定され「ipe」と呼ばれることから、沖縄ではイペー、イッペーと親しまれる落葉高木。
街路樹として黄色の花が咲きほこる並木は、デューティフリー(DFSギャラリア沖縄)のある新都心(モノレールおもろまち駅)交番付近や与儀公園に隣接する図書館周辺など、春爛漫の沖縄を散歩していると、たくさんの街頭で見かけることができます。
黄色以外にピンクの花が咲くものもあるそうです。
沖縄では、イペーは緋寒桜の見頃が終わる頃、見頃を迎えることが多いことから、4月頃の海開きと重なり、夏の始まりを告げる花とも言われています。
花が落ちてから、葉が芽吹き始めるので枯れ木に花が咲いているような不思議な感じを覚えますが、青い空に咲く黄色い花はとても眩く、沖縄でしか見ることができない並木では、思わずスキップしたくなります!
沖縄の県花であるデイゴは、那覇では毎年4月頃から開花し始めますが、その年によっては2月に咲いたり、5月に咲いたり、全く開花しない木もあるそうです。
開花が気象状況や害虫である外来種のハチの被害によって安定しないことから、見事に咲くと台風や天災に見舞われるという言い伝えがあるほどです。
県花でもあり、那覇市内でも公園や学校などで見ることができますが、モノレールおもろまち駅前から広がる那覇新都心公園やナハテラスホテルが場所も解りやすく開花が早いのでおすすめです。
真紅やオレンジのデイゴの花は、ときめくほど色鮮やかで南国・沖縄らしい華麗さに、眺めているだけでパワーをもらったような気分になりますよ!
それぞれの場所は、関連メモのリンク先や、写真拡大画面の撮影場所マップをご参照ください。ただし、工事中など交通状況が急に変わっていたり、気象状況によって開花時期は変化しますので、確認してから楽しい花巡りの旅へお出かけくださいね。
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