写真:しの
地図を見る「湯楽亭」には2つの源泉、通称「赤湯」と「白湯」があります。「赤湯」は平成8年に湧出した温泉で掘り当てた当初、赤い色をした源泉だった為こう呼んでいるとか。現在では天候などによって色が変化する珍しい温泉です。ちなみに撮影した日の「五右衛門の湯」は黄土色で、濁り具合は強くないものの床までは見えない程度でした。
源泉かけながしをモットーにしているので、ざばざばと湯船から源泉が流れていきます。もったいないような、素晴らしいような・・・。
湯に入ると床には砂利のような、崩した煉瓦のような沈殿物が堆積しています。
温度も丁度よい41〜42℃程度と感じました。
注目して欲しいのが湯船の外の床面。湧出物が時の経過とともに床面に付着し鱗のようになっています。濃い温泉である事がうかがえますよ。
写真:しの
地図を見る「五右衛門の湯」から外に出ると露天風呂「星天の湯」があります。こちらも「五右衛門の湯」と同じく赤湯なのですが、光の具合もあってか色がやや違って見えるでしょう。
こちらの方が緑色に近く感じます。光や空気に触れる事によって色が変化するのもまた一興ですね。この露天風呂も湯船の側面に注目です。こちらにも、こってり、びっしり、湧出物がついていますよ。岩風呂になっていて風情もありますし、露天になっていることで少し温度が低めになっているので、クールダウンにもよいです。女性風呂にはこの脇に小部屋があって、一人入れる程度のお風呂があります。ここには湯船の底にたくさんの湧出物が沈殿しているので、こちらもお忘れなく!
写真:しの
地図を見る「弓ヶ浜温泉湯楽亭」はその泉質のよさは前述の通りなのですが、実はそれだけではありません。この温泉の代名詞とも言われているのが、全長32メートルにも及ぶ大洞窟風呂です。
男女それぞれに設けられてありますが、自然を活かしたものである以上少し趣きが異なるようです。位置関係ですが女性風呂は内湯の「五右衛門の湯」、奥側に露天の「星天の湯」があるのですが、その「五右衛門の湯」の向かって左手奥に扉があり洞窟風呂へと続くようになっています。
写真:しの
地図を見るじゃりじゃりと沈殿物である湯の花を踏みしめながら洞窟風呂の奥へ進んでいくと、湯気と入り口から差し込む光が独特の景観を造りだしてくれます。
温度は冬場は若干ぬるめ。夏場は洞窟内がミストサウナのようになって暑く感じるとか。季節によって感じ方が違うのもまた面白いですね。
女性風呂の場合、洞窟風呂は向かって一番左手奥になっているのですが、洞窟が長い為、洞窟内をどんどん進んでいくと別の方向へ出て行く事ができるのです。この出口の先は一番奥側にあると思っていた露天風呂「星天の湯」に続いています。そこで「五右衛門の湯」⇒「洞窟風呂」⇒「星天の湯」とぐるぐるまわって湯巡りを楽しむ事ができますよ。
写真:しの
地図を見る「赤湯」に対して「白湯」は無色透明の湯。赤湯ほどの派手さはないもののこちらも素晴らしいお湯です。脱衣場より一番近い部分に位置しているので、最初と最後に入るのはこのお湯になる方も多いのではないでしょうか?
源泉の温度も33・5℃と低めなので、2つの湯船はかなりぬるめとややぬるめの2種類。弱アルカリ性の炭酸水素塩泉とあって、湯ざわりは少しぬるっとしており、湯上りもお肌しっとりです。
この白湯と前述の赤湯を交互に入っているといくらでも入って入られそうな気持ちになっていく魅力的な温泉です。お風呂上りにフロント横で温泉水をお宿の方に薦められました。わからない程度の塩味があるかどうかでほぼ無味無臭。ぬるめの温泉水が体に染み渡って行きますよ。
熊本県上天草・・・便利とは決して言えない場所ではありますが「わざわざ行きたい」と言える素晴らしい温泉が洞窟風呂で代表されるこちらの弓ヶ浜温泉「湯楽亭」です。「日本秘湯を守る会」会員の宿としても知られるこの弓ヶ浜温泉へ「わざわざ」出かけてみませんか?
天草には他にも史跡やイルカウォッチング、グルメなどの観光要素が盛りだくさんなので選択肢も多いですよ♪
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(2023/12/8更新)
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