写真:Lady Masala
地図を見る世界遺産にも登録されている「セゴビア旧市街」にある「Alcazar de Segovia(アルカサル)」は、南北西の三方を断崖で囲まれた天然の要塞ともいえる場所に建てられています。敵の攻撃をかわすには絶好のロケーション。スペイン語で城や宮殿を意味するアルカサルは、まさに難攻不落の城といえます。
写真:Lady Masala
地図を見る宮殿内部には、異なる時代の貴重な品々が展示されています。どの部屋も美しく、天井に施された見事な装飾は必見。「玉座の間」に飾られているのは、19世紀にアルフォンソ13世とヴィクトリア王妃のためにつくられたという玉座。繊細な彫り物が施された一対の椅子は、王家にふさわしい気品をたたえています。赤の背景に映えるカトリック両王の紋章にも注目してください。
写真:Lady Masala
地図を見るガレー船をひっくり返したような形の天井がきらびやかな「ガレー船の広間」には、イザベラ1世の戴冠式の模様が描かれています。カトリック両王の称号を授けられ、アラゴン王子フェルナンドと結婚して現在のスペインを築いたイザベラは、ここアルカサルから出発し、マヨール広場で行われた戴冠式へと向かいました。イザベラは、コロンブスの新大陸進出を援助し、大航海時代以後の栄華を導いたのです。
時代によってさまざまな目的で使用されていたアルカサル。ローマ人の入植からレコンキスタ、大航海時代を経て「太陽が沈まぬ国」と称えられたスペイン。ここアルカサルでは、その歴史を垣間見ることができるでしょう。
<基本情報>
住所:Plaza Reina Victoria Eugenia, s/n, 40003 Segovia
電話番号:+34-921-46-07-59
写真:Lady Masala
地図を見るローマ人が築いたという城壁に囲まれる「セゴビア旧市街」。その壁の一部は、市街を一望できる展望台として開放されています。そこから見下ろせる遊歩道は、ジョギングや犬を散歩させる人々が行き交うセゴビア市民憩いの場所。ところどころに見える岩肌が砂漠のように乾いた大地を連想させます。
写真:Lady Masala
地図を見る散策するだけでも気持ちのよい遊歩道「paseo por el area natural del valle de clamores」を歩いていると、突如現れるのは崖の上のアルカサル。その全容が現れたかと思えば、木々の間に隠れたり。歩みにしたがってさまざまな角度から眺めるアルカサル。シャッターチャンスは何度でも訪れるはずです。
写真:Lady Masala
地図を見るさらに歩みを進めてゆくと、水の流れる音が聞こえてきます。乾いた大地に潤いを与えるかのようにとうとうと流れる川は、まるでオアシスのよう。アルカサルは、「Rio Eresma(エレスマ川)」と「Arroyo Clamores(クラモレス川)」のふたつの清流に取り囲まれているのです。
写真:Lady Masala
地図を見る川沿いをさらに歩くと、ピクニックもできそうな芝生にたどり着きます。家族連れでにぎわうこの広場は、絶好の撮影スポット。崖の上に建つアルカサルがくっきりと浮かび上がります。縦横無尽に歩きまわり、さまざまな角度から建物を見上げてみてください。アングルによって異なる様相を呈するアルカサル。よい写真がたくさん撮れそうです。
写真:Lady Masala
地図を見る十二角形の建物が特徴的で、スペインの一般的な教会とは姿を異にする「Iglesia de la Vera Cruz(ラ・ベラ・クルス教会)」。病気になった巡礼者を保護する目的でエルサレムに設立された騎士修道会「聖ヨハネ騎士団」を起源とするこの教会周辺は、アルカサルの絶景スポットとして知られています。
写真:Lady Masala
地図を見るここからは、崖の上に建つアルカサルの側面を正面から眺めることができます。直立するその姿は威風堂々。どの角度も美しいですが、ここから見えるアルカサルには、威厳と気品とが感じられます。
<基本情報>
住所:Ctra. de Zamarramala, 40003 Segovia
電話番号:+34-921-43-14-75
「ローマ水道橋」、「カテドラル」とならび、三大名所のひとつとして知られる「アルカサル」。その可愛らしくも威厳に満ちた外観と壮麗な宮殿内部は、じっくりと時間をかけて見るにふさわしい場所。
首都マドリッドから高速列車でわずか30分という便利な立地条件から、日帰りで訪れる観光客に人気の「セゴビア」ですが、できるならば宿泊して、ゆったりと街歩きを楽しみたいものです。
※関連MEMOには、セゴビアで訪れることのできるスポットとホテルを紹介した記事を掲載しています。よろしければそちらもご覧ください。
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
Lady Masala
旅とマーケット、蚤の市めぐりが大好きな庶民派ロンドナーです。ロンドンを中心にイギリス、ヨーロッパの見どころを歴史や文化とともに紹介いたします。また、趣味で集めているアンティーク・ヴィンテージ食器の魅力…
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