ライプツィヒ中央駅から出ると目に入る、売り場面積約4400平方メートル、約130軒のテナントが入る巨大なショッピングモールです。かつて東ドイツ時代に「ブリキの缶詰」とよばれるアルミでできた外壁に覆われた百貨店があった場所には、一部ショッピングセンターの建築にその姿が再現されるなど、様々な歴史が織り込まれた現代建築となっています。
2012年に開業したばかりのヘーフェ・アム・ブリュールは、大きな通路と吹き抜け空間などの中に、ファッション、スポーツ、家電量販店などの専門店や、コスメ、ギフトショップ、そしてカフェやフードコート、食品のスーパーなど、日本のショッピングモールとほぼ同じようなお店の並びとなっており、ホーム感覚で安心してお買い物ができます。
さらに素晴らしいのが、無料でWi-Fi、ロッカー、トイレ、ウォーターサーバー、ドッグポイントなどなど、お買い物に集中するためのものは何でも揃えられているところです。駅からも近く、比較的遅くまで空いているため、誰にでも利用しやすくおすすめしたいショッピングモールです。
メードラー・パッサージュ街は、1914年に建設された、ライプツィヒを代表するパッサージュ街です。パッサージュ街とは、通路の両側に店舗が連なる造りのことをいいます。このメードラー・パサージュ街は、全長が約140mあり、ドイツ国内のパサージュ建築のなかで最大のものになっています。ここでは高級ブランドのブティックや、貴金属店、カフェやレストランが並び、ヨーロッパの気品に満ちた空気を感じながらお買い物を楽しめます。
また地下には、若き日のゲーテも通ったというライプツィヒの有名なレストラン「アウアーバッハス・ケラー」もあります。このお店はゲーテの代表作「ファウスト」にも登場し、レストランの階段の入り口にある、同作の場面をモチーフにした銅像には観光客も多く訪れます。
ホーフとは、中庭や光庭付きの商業館のことです。シュペックス・ホーフ館は、入り口からは想像もつかない広い光庭が特徴的です。シュペックス・ホーフ館の歴史は15世紀までさかのぼります。1階部分を貫くパッサージュ街は、その当時から保存されており、市内で現存最古のものとされています。その後増築や戦争での損傷の修復作業を経て、現在も歴史のあるアールヌーボー様式の建物や、現代美術家によるタイル画など、それぞれ顔の違う美しい光庭が楽しめます。
館内には高品質の革製品や、ワイン、チョコレート、アクセサリー、紅茶、グラフィックアートの書籍などが売られていています。光庭を眺めながらゆったりとカフェで休憩するのもおすすめです。
ペーター通りに面して2001年に設立されたペータース・ボーゲンは、ライプツィヒのパッサージュ文化を受け継いだパサージュ街です。ペーター通りは中世ヨーロッパ大陸の南北をむすんでいた通商街道「帝国の道」の後身で、今もショッピングのメインストリートとしてにぎわっています。
この建物は、第二次世界大戦で完全に破壊された旧ジュリディム・パッセージの場所に、元のアーケードスタイルで建設されました。ボーゲンの名前の通り、弓形のアーチを描き、高い天井が華やかな現代版のパサージュ街です。パサージュを奥まで進むとエスカレーターがあり、上に登ると、カジノやスクリーン8面を持つ大きな映画館があります。
ライプツィヒ中央駅は1915年開業のヨーロッパ最大の頭端式駅で、合計23線のプラットホームが平行に並んでいます。1995〜97年に全面的に改装され、歴史のある駅舎にプロメナーデンが一体化され、ヨーロッパ最大級の駅ビル型商業施設となりました。
服飾店、ドラッグストア、書籍、家電量販店、生活雑貨など、ありとあらゆる専門店や、スーパーマーケットにレストラン、パン屋さんやお惣菜屋まであり、だいたいのものは駅で買えてしまいます。その他にも両替所、郵便局、コインロッカー、シャワー室や警察署まで置かれていて、立体駐車場も完備。ドイツで遅くまで空いているお店は珍しいですが、ここは月曜〜土曜の夜22時まで空いており、大半のお店は日曜日も空いています。そのため日曜日は観光客はもちろん、地元の人もたくさん買い物に訪れてごった返します。
ライプツィヒは古く商業の歴史もありつつ、近年新しい建物の建築も急速にすすんでいます。古い街並みに新しい建物が混在していて、ショッピングの楽しみ方も様々です。歴史ある建物めぐりや最新のショッピングセンターでお気に入りの一品を見つけたりと、お気に入りのスタイルでお買い物を楽しんでくださいね。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索