京都「今宮神社」で開運良縁を祈願!「玉の輿神社」と呼ばれる理由とは?

京都「今宮神社」で開運良縁を祈願!「玉の輿神社」と呼ばれる理由とは?

更新日:2017/06/23 15:00

ぐれい クミコのプロフィール写真 ぐれい クミコ 通訳ガイド(英語)
良縁祈願のお社は全国に数あれど京都の「玉の輿神社」こと「今宮神社」は特におススメです!それは日本史上一のシンデレラガール桂昌院(お玉)にゆかりの神社だから。婚活しても自分磨きを頑張っていても、なかなか良縁に恵まれないという貴方。ここは一つ神頼みの旅に出かけてみてはいかがでしょうか。お玉の強運をあやかるべく「玉の輿お守」を買って、厄除けのご利益がある「あぶり餅」も食べて開運良縁を引き寄せて下さい!

「今宮神社」は桂昌院(お玉)のゆかりの社。彼女の強運を分けてもらおう!

「今宮神社」は桂昌院(お玉)のゆかりの社。彼女の強運を分けてもらおう!

写真:ぐれい クミコ

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「今宮神社」は京都市北区、紫野にある神社です。
平安中期(994年)に創建されずいぶん華やかににぎわいましたが、中世に入る頃(1150年代)当時の不安定な社会情勢におされ徐々に廃れました。現在のような活力を取り戻したのは近世以降、神仏に対する信仰心が強かった5代将軍徳川綱吉(1680年〜)の生母桂昌院(お玉)の再建事業によるものと言われています。

諸説ありますが「玉の輿」の語源の由来とされるのがこの桂昌院(お玉)の出生の話です。もともとは身分の低い西陣の八百屋の娘だったお玉が、将軍・徳川家光に見初められ側室となり、大出世したというもの。誰もが憧れるシンデレラストーリーですよね。
そのお玉によって復興した神社ですので、のちに「玉の輿神社」と言われるようになりました。お玉ほど、自分の意思や策謀なしにトントン拍子に出世した人は日本史上いないとまで言われています。それほど強運の持ち主だったようです。

しかしただの運だけではなく、身分の低い八百屋出身に引け目を感じてか、大奥に入ってからずいぶん学問に励んだと言われています。女たちの嫉妬や権謀が渦巻く大奥の中で、前向きに日々努力を重ねていたお玉のイキイキとした美しさが、家光の目にとまったのではないでしょう。
いろいろ努力はしているんだけど、なかなか良縁に恵まれないという方、そんな貴女にこそお参りして欲しい神社というのはこういうわけ。まっすぐ純粋に毎日頑張っている方ならきっと桂昌院(お玉)の強運を分けてもらえるはずです!

写真は東門から境内を見たところ。

「今宮神社」は桂昌院(お玉)のゆかりの社。彼女の強運を分けてもらおう!

写真:ぐれい クミコ

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こちらの写真は拝殿から本社をみたところ。

京都で有名な神社仏閣と言えばたいていどこへ行っても観光客が溢れかえっていますが、今宮神社はいい意味で穴場です。広い境内は街の喧騒とはかけ離れた静けさで、ゆっくりお参りを楽しめます。パワーを独り占めできそう!

運をひらく「玉の輿お守」の袋は西陣織の生地。

運をひらく「玉の輿お守」の袋は西陣織の生地。

写真:ぐれい クミコ

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こちらは運をひらく「玉の輿お守り」です。お守りの柄は左から金時にんじん、聖護院大根、賀茂なす、の京野菜。やっぱり八百屋の娘だったいう説から、この柄のようですね。

色艶やかでとってもカラフル。種類が豊富なので好みの色が選べます。将来自分が結婚披露宴で着てみたい!という着物の色を選んでみても素敵ですね。
お守りは人に贈ってもご利益があるといわれているので友人へのお土産にも喜ばれますよ。
「玉の輿お守」800円

運をひらく「玉の輿お守」の袋は西陣織の生地。

写真:ぐれい クミコ

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一番人気はやはり桂昌院(お玉)の「玉の輿守」ですが、その他にもかわいい御守がたくさんあって迷ってしまいます。
カップルの方には金と銀の二つでセットの「えんむすび御守」800円、学生さんたちには「学業守」500円、お子様がいらっしゃる方には子供の成長を祈る「健康・神子守」800円などがおススメ!香りの付きのしおりとして持って帰れる「和歌姫みぐじ」300円も女子力が上がりそうな可愛いおみくじです。

もともとは疫病を鎮めるお社として創祀

もともとは疫病を鎮めるお社として創祀

写真:ぐれい クミコ

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「今宮神社」は994年平安時代、一条天皇の時代に疫病を鎮めるお社としてこの地に創祀されました。こちらの写真は大正創建の朱色が鮮やかな正面玄関、楼門です。

桜の花が散る頃、疫病が花の精にあおられて飛散すると考えられていたことから今でも4月第2日曜日は「やすらい祭」が行なわれています。生花で飾られた大きな花笠を先頭に地域を練り歩き、やすらい踊りをします。花笠に惹き寄せられた疫神が鎮められるという、人々の厄疫を取り除き、健康長寿を祈る伝統のお祭りです。

5月には災厄忌避を祈願する「今宮祭」があります。江戸時代には北の「今宮祭」南の「祇園祭」と比肩するほどの大きなお祭りでした。今では規模こそ祇園祭ほどありませんが京都人には春の風物詩「今宮祭」、夏の「祇園祭」といった印象でしょうか。鈴を鳴らし『二条のお城で三代将軍家光様に見初められ〜』という掛け声をかけている神輿がありお玉さんに扮したマネキンも乗っています。これが実際の「玉の輿」かどうか私は未確認ですが、お玉さんは本当に輿に乗って京都から江戸へ嫁いだといわれています。

境内には健康長寿・良縁開運の本社以外にも、
交通安全の神様:宗像社
神占石と呼ばれる聖石:阿呆賢さん(あほかしさん)
西陣織の守り神:織姫神社(遠距離恋愛を守ってくれる)
などなど、10ヵ所以上お参りポイントがあり婚活や玉の輿に興味のない方も十分に満足できる神社です。

もともとは疫病を鎮めるお社として創祀

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こちらが聖石:阿呆賢さん(あほかしさん)「重軽石(おもかるいし)」とも言われる神占石です。体に病のある人は病気平癒を祈りながら軽く石をなで、その手で悪いところをさすれば良くなるそうです。
願い事がある人は試してみてください。
一、まず手の平で三度軽く石を叩いて持ち上げる(重いです。そして、そっと下ろす)
二、心に願い事を念じながら優しく三回なでる
三、もう一度持ち上げる。。。
軽くなれば(軽く感じれば)願いは叶うそうです。

もともとは疫病を鎮めるお社として創祀

写真:ぐれい クミコ

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今宮神社は御朱印も変わっていて、大変珍しい見開きタイプ。4月に行われる「やすらい祭」の花傘の押し印がとても優しくかわいらしい構図です。

ご朱印は、この社で専用の御朱印帳を買った人が希望できる和歌が1,500円、花傘の見開きが500円(この写真)。今宮神社の文字の御朱印が300円です。

お参りの後は名物「あぶり餅」でほっこり

お参りの後は名物「あぶり餅」でほっこり

写真:ぐれい クミコ

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東門を出ると名物「あぶり餅」のお店が2軒、かざりやと一和が向かい合ってあります。味は大差はありません。どちらもほっこりする味わい。
南側かざりやは江戸時代創業400年、
北側の一和は長保2年でなんと1000年以上の歴史があります。

きな粉をまぶした小さいお餅を竹の串に刺して炭火で炙り、焦げ目がついた状態に甘い白味噌をかけた餅です。

写真はかざりやの一人前。500円。
小さなお子様連れには駄菓子のサービスがあります。

平日はほぼ待ち時間ゼロですが、日曜日やGW、お正月など行事ごとが重なると、30分から最長60分くらいの待ち時間だそうです。週末は行列の覚悟を。

2軒とも
営業時間:10:00〜17:00
定休日:水曜日、祝日、毎月1・15日
(1日・15日が水曜の場合は翌日休み)

お参りの後は名物「あぶり餅」でほっこり

写真:ぐれい クミコ

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こちらは一和さんのお餅。
1000年以上、雨の日も風の日もずっと変わらず丁寧に一つ一つ手作りで炭火直焼きされています。香ばしさと甘さが絶妙のバランス。子供からお年寄りまで食べやすいです。

お参りの後は名物「あぶり餅」でほっこり

写真:ぐれい クミコ

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向かい合うかざりやさんと一和さんのお店。
駐車場はこの先です。どちらかのお店を利用された方は一時間駐車場が無料となりますので是非ご利用ください。お餅のお持ち帰りは3人分1,500円からです。

最後に

当社で購入できるパンフレットによると、この社が復興し昔のような華やかさと賑わいを取り戻したのは桂昌院(お玉)が西陣の出身でありその故郷西陣を思う気持ちによるところが大きい、とあります。
桂昌院(お玉)は江戸に移って成功をおさめた後でも故郷を忘れなかったのですね。温かい気持ちになります。どうぞ実際に訪れて、このパワーのみなぎる立派な今宮神社を体感してみてください!

「玉の輿神社」こと今宮神社は、一休さんで有名な大徳寺からすぐ近く、市バスでなら上賀茂神社行きのバスルートという、旅プランに組み込みやすいナイスロケーションです。
やすらい祭(4月)、今宮祭(5月)の賑やかな時期でも、何もない静かな平日でも、違った良さが味わえます。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/15 訪問

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