写真:やた 香歩里
地図を見る「軽井沢ブルワリー」の工場は、光沢のあるブラックの非常にスタイリッシュな建物で、「工場」のイメージとはかけ離れています。まるで美術館やコンサートホールのようですね。
そう、実はこの工場、まさに美術館を意識して建てられたものなのです。
写真:やた 香歩里
地図を見る正面玄関からエントランスホールに入ると、まず目を引くのは入り口から右手の大きな絵画。こちらは、日本画家・千住博画伯の「ウォーターフォール」。なんと、このホールに飾るために描かれたもので、原画です。このエントランスホール自体が、この作品展示のために設計されているというのですから驚きです。
千住画伯の作品は、「軽井沢ビール」のいくつかのラベルにも取り入れられており、館内にも数点が展示されています。まさに美術館のような楽しみもある工場なのです。
写真:やた 香歩里
地図を見る玄関を入って左手奥にはベンチがあり、こちらで開始を待ちます。時間になると、スタッフさんの誘導に従い、いよいよ工場見学の開始!そうそう、靴カバーをつけるのを忘れずに!
なお、工場見学は1人500円ですが、最後に生ビール1杯の試飲と持ち帰りビール1本がもらえます。
写真:やた 香歩里
地図を見る2階に上がり、いよいよ工場内へ。工場稼働時には、麦汁の匂いや、仕込時の熱気が感じられます。いくつもの用途の違うタンクが並ぶ仕込室。それぞれの用途の説明を聞くと、ビールづくりの工程のイメージが浮かびます。
写真:やた 香歩里
地図を見るビールの基本の原料は、麦芽とホップと水。こちらでは、3種類の麦芽の味見ができます。黒ビールの原料ともなる「チョコレート麦芽」はかなりの苦さ。ホップは味見はできませんが、ビールの香りの元となる刺激的な匂いを体感できます。
写真:やた 香歩里
地図を見る2017年9月に増設された新しいエリアに入っていきます。廊下の左右にずらりと並ぶ巨大な発酵タンクが圧倒的です。
軽井沢ブルワリーは2013年の創業当初から、年間約200万リットルを生産する、地ビールとしては大規模な工場でした。そして2017年の大増設により、これまでの2.5倍、年間約500万リットルものビールを製造できるようになりました。
写真:やた 香歩里
地図を見る発酵したビールはろ過タンクに送られます。雑味のない、爽やかな味わいを理念とする「軽井沢ビール」では、このろ過の工程が非常に大切になります。
いわゆる“地ビール”は、少量生産ゆえの個性的な味わいを良しとする風潮があり、それが地ビールの面白みである一方、生産者の好みが強く反映され「飲みにくい」という印象を与えてしまうこともありました。「軽井沢ブルワリー」では、あえてこの風潮に乗らず、“喉越し爽やかで何杯でも美味しく飲める”プレミアムなビール作りを徹底しています。
写真:やた 香歩里
地図を見る充填室では、缶や瓶へのビールの充填が行われます。ようやくここにきて、“工場”らしい光景が見られましたね。
ここまでご覧いただいて、人が写っていないことにお気づきでしょうか? 撮影時は時間的に稼働が終わっていたから、というのもあるのですが、工場内は高度に自動化されていて、実際に作業をしているのは10人程度だとか。高度な自動化は、効率化だけでなく、衛生面を保つ意味でも非常に重要なのです。
そしてこの先の、製品出荷のための梱包エリアを見て、工場見学は終了。
この後はいよいよお楽しみの、できたて地ビールの試飲です!
写真:やた 香歩里
地図を見るビールの試飲はこちら、3階のビアホールで行われます。広々と明るく、窓からは浅間山も眺められます。千住画伯の作品も鑑賞できる、心地よい空間です。
写真:やた 香歩里
地図を見るこちらでは、生ビールをグラスで1杯いただけます、運転するから飲めないよ、という方もご安心ください。飲めない場合は、持ち帰りのビールが2本もらえます。ただ、できたての「軽井沢ビール」を飲める機会はほとんどないので、できればタクシーなどを利用して、ぜひここで味わっていきたいですね。
写真:やた 香歩里
地図を見るうま味や苦みはあるのに、雑味のないすっきりした味わいで、さらっと喉を通っていく美味しいビール。これは1杯では足りないなあ…という方も、大丈夫! 1杯300円でお代わりができます。ビールはカウンターのサーバーから、スタッフさんが上手に入れてくださいます。このきめ細かな泡立ちを見てください!
あれ…?このビールサーバー、どこかで見たような形じゃないですか?
写真:やた 香歩里
地図を見るそう、このビールサーバー、なんと本物のサクソホンだというからびっくりです。そしてカウンターの奥の壁には、やはり千住画伯の名画「星のふる夜に」が。こちらは「軽井沢ビール プレミアム・クリア」のラベルにもなっている作品です。
試飲のビールは2〜3種類が用意されますが、その日の仕込みの状況によって、提供されるビールが変わるのだそう。リピートする楽しみまであるのです。
写真:やた 香歩里
地図を見るビアホールの外にはオープンテラスもあり、浅間山を眺めつつグラスを傾けることもできます。
「軽井沢ブルワリー」がこの地に工場を開いたのは、この浅間の山があったからこそ。浅間山の良質な伏流水にこだわったビールづくりが、「軽井沢ビール」の根幹となっているのです。
写真:やた 香歩里
地図を見る最後の楽しみはやっぱりお買い物。ここには一部の季節限定品を除きすべてのビールが揃っています。ほかではなかなか買えないものもあるので、ぜひお土産に! 箱入りの瓶ビールや、6缶、8缶などのセットもあり、贈り物にもぴったりです。
写真:やた 香歩里
地図を見る「軽井沢ブルワリー」のこだわりは、ビールづくりのみならず、ラベルのデザインや工場内の設計、ビアホールの空間づくりなど、あらゆるところに感じられます。その根底にあるのは、理想のビールを作りたいという信念と、それを受け取るお客様に対する徹底したホスピタリティ。
工場を見学し、プレミアムな地ビールを味わう体験のなかで、ぜひそのこだわりの姿勢、理想を求める信念を、あわせて感じ取ってください!
住所:長野県佐久市長土呂64-3
電話番号:0120-919-144
アクセス:〔車の場合〕上信越自動車道佐久ICから1分
〔車以外の場合〕JR佐久平駅蓼科口からタクシーで約6分
営業日:年中無休(臨時休業あり)
見学時間帯:9:30〜10:30、11:00〜12:00、13:00〜14:00、14:30〜15:30、16:00〜17:00
料金:大人500円、未成年者は保護者同伴時のみ無料で入場可(試飲・購入不可)
※事前予約が必要です。関連MEMOの公式サイトから予約ができます。
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/10更新)
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