写真:乾口 達司
地図を見る「室生山上公園芸術の森」は奈良県東部を代表する古刹・室生寺から車で5分ほどの山中に位置しています。何の変哲もない狭い山道を進んでいくと、メインゲート。そこをくぐめと、さまざまなオブジェが目に飛び込んで来ます。
実はこの「室生山上公園芸術の森」があるところは、以前、山あいに田畑の広がる農耕地でした。その田畑の地滑り対策事業の一貫として作られたのが「室生山上公園芸術の森」にほかなりません。園内には彫刻家・井上武吉氏の提唱した「森の回廊計画」にもとづいて制作されたイスラエルの彫刻家ダニ・カラヴァンの作品が点在していますが、公共事業と芸術とがうまくマッチした事例であるといえますね。
写真は「螺旋の竹林」。地上にぽっかり開いた穴の奥は階段になっていて、地下へと続いています。さて、いったいどこに出るのでしょう。ワクワクしながら足を踏み入れましょう。
写真:乾口 達司
地図を見る地下に到着すると、今度は竹の生い茂る螺旋状のスロープを登っていきます。そして、ご覧のところに出ますが、地下を介してふたたび地上に出るという経緯がスリリングに感じられることでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見るこちらの巨大な渦巻きは「螺旋の水路」と呼ばれる作品。さながら巨大な地上絵のようだと思いませんか?いったいどんな作品なのだろう。そんな疑問を持った方は近づいてみましょう。
写真:乾口 達司
地図を見る遠目に1本の線のように見えたものは、何と水路!キンモクセイの木が植えられた地点から出発した水路はやがて螺旋状となっていきますが、水量の多いときは、水路に葉っぱを流して楽しむのも一計ですよ。
写真:乾口 達司
地図を見る水路の途中には、ご覧のポールも立っています。こちらのポールは日時計の役割をになっていますが、こういった細かい演出も楽しいですね。
写真:乾口 達司
地図を見る写真は池の中央に位置する「太陽の塔」(天文の塔)。高さ8メートルで直径が9メートルにもなる巨大なオブジェで、その名のとおり、天体観測所をモチーフにしたもの。背後の森との落差が強烈で、シュールな印象を持つ方もいらっしゃるでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見る「太陽の塔」の魅力は取り付けられた階段を使って頂上まで登れること。頂上からは敷地の多くが眺められるので、ぜひ登ってみましょう。先ほど紹介した「螺旋の水路」も眺められます。
写真:乾口 達司
地図を見る内部は空洞になっていて、なかに入ることも出来ます。内部に差し込む陽の光が天体観測所としての機能を印象づけており、さまざまな角度から楽しむことが出来るオブジェです。
写真:乾口 達司
地図を見る「太陽の塔」からさらに登っていくと「3つの島」に行き当たります。その名のとおり、3つの島から成る施設で、写真は「野外ステージの島」から「ピラミッドの島」を撮影したもの。「野外ステージの島」から「ピラミッドの島」まではご覧のように橋が渡されているので近づくことも出来る上、「太陽の塔」と同様、オブジェの内部から景色も眺められます。橋を渡って「ピラミッドの島」へ近づいていくワクワク感を楽しんでください。
写真:乾口 達司
地図を見るこちらは「ピラミッドの島」の後方に浮かぶ「野鳥観測の島」。その名のとおり、野鳥が集まる島として設けられています。芸術鑑賞とあわせて野鳥まで観察出来るとは有り難いですよね。
写真:乾口 達司
地図を見る「3つの島」の周囲は池に沿って遊歩道が設けられています。遊歩道には木材のチップが敷き詰められている上、コケも絨毯状に広がっているので、ふかふかして気持ち良く歩けます。
写真:乾口 達司
地図を見る入場ゲートには施設棟も設けられています。こちらでは「室生山上公園芸術の森」についても紹介されているので、園内をめぐる前にあらかじめ施設棟で予備知識を仕入れておくのも良いでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見るもちろん、休憩スペースもあります。ガラス張りの天井からは陽の光が差し込んでいます。
「室生山上公園芸術の森」がいかに芸術性の感じられるスポットか、おわかりいただけたでしょうか。奈良のように、古代の息吹きが感じられる土地で現代アートに触れる機会はそれほど多くはありません。「室生山上公園芸術の森」で野外芸術をぜひご堪能ください。
<基本情報>
住所:奈良県宇陀市室生区室生181
電話番号:0745-93-4730
アクセス:近鉄・室生口大野駅からバスで15分。「室生寺前」から徒歩約20分
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