ここがECのヘソだった!ルクセンブルク・シェンゲンで国境について考えよう

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ここがECのヘソだった!ルクセンブルク・シェンゲンで国境について考えよう

ここがECのヘソだった!ルクセンブルク・シェンゲンで国境について考えよう

更新日:2017/09/28 09:19

小谷 雅緒のプロフィール写真 小谷 雅緒 ツアーコーディネーター&ガイド

ヨーロッパを旅する人に重要な「シェンゲン協定」とは、ヨーロッパの多くの国が加盟する、国境検査なしで国境越えを許可する協定です。この協定が締結された地が富裕国ルクセンブルクのシェンゲン村、人口たったの500人!なぜここで?と不思議に思うロケーションです。行けば充実した内容の博物館と、その周辺の美しい景観、さらにはルクセンブルクの豊かさに圧倒されること間違いなし!

ヨーロッパを旅する人は知っておこう「シェンゲン協定」について

ヨーロッパを旅する人は知っておこう「シェンゲン協定」について

写真:小谷 雅緒

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例えば、日本からハンガリーの首都ブダペストに空路で行こうとします。ブダペストには日本からの直行便がないので、日系またはヨーロッパ系航空会社利用の場合、ハブ空港で乗り継ぐことになります。仮にドイツ・フランクフルト経由でブダペストに飛ぶとします。この場合、ハンガリーはシェンゲン協定に加盟しているので、ブダペストまでの行程で最初のシェンゲン協定加盟国がドイツになります。シェンゲン協定加盟国をシェンゲン圏、つまり大きな国と捉え、シェンゲン圏の出入り口でのみ国境検査を行います。そして、シェンゲン協定加盟国間の移動は、国境検査は原則ありません。つまり、ブダペストから隣国オーストリアの首都ウィーンに移動の際、パスポートの提示を求められることはありません。

文章で書くとややこしいですが、実際にヨーロッパを旅した人は、「ああ、そういえば。」と思い出すことでしょう。

このシェンゲン協定が締結された場所が、ルクセンブルクのシェンゲンです。現在のシェンゲンは周辺地区との合併により「市」に格上げされましたが、元々は小さな村でした。ここにはシェンゲン協定や国境検査についてを知ることができるヨーロピアン博物館があります。

写真は博物館前、シェンゲン協定加盟国の国旗が飾られています。

人口たったの500人!シェンゲン村が選ばれた理由

人口たったの500人!シェンゲン村が選ばれた理由

写真:小谷 雅緒

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この栄えある協定締結の地を選ぶ際、EUの前身であるEC(欧州経済共同体)に加盟していた当時の10の加盟国のうちベルギー、フランス、ルクセンブルク、オランダ、西ドイツの5か国はもめました。結果として、この5か国の真ん中ということでシェンゲンが選ばれます。

確かに、シェンゲンはモーゼル川を挟んで対岸はドイツ、すぐ下流がフランスで、国境の町(実際は村)でもあります。さらには公平を期すために、モーゼル川に投錨していた船上にて、1985年6月14日に署名されたのでした。

モーゼル川周辺はワインの産地として知られています。モーゼルワインというとドイツをイメージするでしょうが、ルクセンブルク領内でも作られており、周辺はブドウ畑が広がる、たいへん美しい場所です。

人口たったの500人!シェンゲン村が選ばれた理由

写真:小谷 雅緒

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知名度のある協定の名前になっているシェンゲンですが、決して観光地というわけではありません。何かについでに何の気もなしに行ってみると、単純にルクセンブルクの豊かさと美しさに圧倒されるでしょう。

通り過ぎるだけでなく、この国をもっと知りたい!と思ったら、ツーリスト・インフォメーション(写真)を訪ねてみましょう。博物館の前を流れるモーゼル川に停泊している船、まるで協定の署名が行われた船を彷彿とさせる船がツーリスト・インフォメーションです。ルクセンブルク全体の様々な観光情報のパンフレットが入手できる他、ちょっとしたお土産を購入することができます。名産のワインも販売されていますが、徒歩圏内にもワイナリーが数軒あります。

レンタサイクルもあるので、村を一周するのもいいかも。

ヨーロピアン博物館に入場しよう!

ヨーロピアン博物館に入場しよう!

写真:小谷 雅緒

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シェンゲン協定について詳しく知るなら、ヨーロピアン博物館に入場しましょう。うれしいことに入場無料、トイレを借りる目的だけでも・・・、と軽い気持ちで入場すると、意外にも展示内容がおもしろく、引き込まれることでしょう。

ここではシェンゲン協定締結についての解説の他、各国のパスポートや国境警備官の制帽などが展示されています。場所柄、仏語・独語・英語の3か国語表記ですが、ビジュアルでもわかりやすく、あれこれ比較しながら「国境」の役割について考えることができます。

休憩したくなったら、博物館併設のカフェではモーゼル川を眺めながらくつろぐことができます。地元の人たちはコーヒーよりもモーゼルワインを飲んでいることでしょう。

シェンゲンとルクセンブルクを満喫するならドライブはいかが?

ルクセンブルクあるいはシェンゲンも魅力的とはいえ、それだけでは旅のボリュームが出ないので、玄関口になる周辺諸国との組み合わせで訪問することが現実的です。ここまで述べてきたように、ECのヘソともいえるロケーションなので、何かのついでに寄ることも難しくないはず。

ブドウ畑が広がるモーゼル川沿いに旅してはいかでしょうか?フランスならメッス、ドイツならトリアーが玄関口としても観光地としても適しています。これはけっこうな広範囲となるので、レンタカーの旅もおすすめです。実はシェンゲンにはやたらガソリンスタンドがあります。その軒数は500人の人口の村に似つかわしくないほど。これは国境ならでは商売で、ルクセンブルクは隣国ドイツ、フランス、またはベルギーよりも、ガソリン代が約10%も安いのです。この点からもレンタカーの旅がおすすめ。ルクセンブルクやベルギー、そしてドイツは高速道路料金は無料、ルクセンブルク周辺は道路事情も地元ドライバーのマナーも抜群に良いです。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/07/07 訪問

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