写真:猫乃 みいこ
地図を見る島根県の東部に位置する安来市にあるのが、常に清い水をたたえたことからその名が付いたと言われている「清水寺」。山ひとつがそのまま境内となっているお寺です。杉木立のなか、緩やかな参道階段を上ると、見えてくるのが本堂の「根本堂」です。明徳4年(1393年)の建立の根本堂は、平成4年(1992年)に全面解体修理が完了し、新しい姿に生まれ変わりました。厄除けの十一面観音像様が納められていますので、厄難消除・病気平癒・家内安全などのご祈祷を受けられます。
今回は厄除けで有名な清水寺の、パワースポットを巡ってみます。
写真:猫乃 みいこ
地図を見るまず1つめのパワースポットは、荘厳な境内の中でひときわ目立ち、清水寺のシンボル的な存在である「三重塔」。
山陰唯一の総檜造りの木造多宝塔である三重塔は、信仰の厚い1万人もの人たちの浄財をもとに、地元大工が三世代33年にわたって造り上げ、安政6年(1859年)に建立されました。
日本全国に多宝塔がありますが、こちらの三重塔の特徴は登閣できること。
登閣料は、大人200円・学生150円・小学生幼児100円。
受付で登閣料を納めたら、靴を脱いでいざ登閣!
まずは1階にある、ご本尊である五智如来木像を参拝し、階段で上へ。
のはずが、私はここで断念!なぜなら階段がはしごのように狭く急で、手すりもなく滑り止めもないので、怖くて登れなかったのです。
上からは小学校低学年くらいの男の子たちが次々に降りて来て、「降りるほうが怖い!」「死ぬかと思った!」「行かないほうがいいよ!」と口々に言っています、ひぇーますます行けない、とほほ。
もし勇気を出して3階まで上れたら、安来市内を一望できるだけでなく中海までも見られる素晴らしい景色が広がっているはずです。無事降りてきた子どもたちは、一つのことを成し遂げたわけで、みな誇らしげ。
私は情けなくも恐怖で断念してしまいましたが、度胸試しもできるパワースポット「三重塔」。是非挑戦してみてくださいね。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る2つめのパワースポットは、「薩雲若(そうにゃ)の池」。ハート形にも見える池は、清水寺を唄った「清水小唄」にも唄われている、みょうばん水の湧き出る池です。
池の水に2人の姿を映してみてくださいね。水鏡になって、春は桜・夏は緑・秋は錦・冬は雪景色と四季折々の自然と共に、2人の明るい未来も見えるはずです。
そして3つめのパワースポットが、「鐘楼」。
こちらは、2人で鐘を撞くことができますので(お賽銭一突50円)、恋の鐘をゴーンと鳴らしてみてくださいね。
和の雅な風情に包まれる境内に、恋の鐘の音が響き渡りますよ。
3つのパワースポットを巡ったら、お腹が空いてくる頃です。次は、境内の旅館でいただけるもののご紹介です。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る仏教の「不殺生」の思想から、肉や魚を食べることを禁じたことから生まれたのが「精進料理」です。この精進料理が食べられるのが、境内にある旅館「紅葉館」。肉や魚の替わりに、野菜・海草・穀類・豆腐等植物性の素材を使い、見た目にも豪華な精進料理が出来上がります。
写真はわらび粉を使った「精進いか刺し」。本物そっくりで騙されますよね。他にも、豆腐・山芋・くわい等を原料とした「精進うなぎ蒲焼」は、香りも本物そっくりで皮目には海苔を使っていて、こちらもまんまと騙されました。
目で認識してしまうと、不思議と味覚も騙されてしまいました。
精進料理は、宿泊なら夕食で食べられますし、宿泊しなくてもお食事だけでも食べられますよ。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る清水寺には、平安時代に慈覚大師円仁によって中国から伝わった羊羹を製造する、4軒の「清水羊羹」の店があります。
羊羹もまた精進料理の一つで、円仁が中国で食べた料理は「羊の肝料理」。これを精進化し、小豆で再現したものが日本の羊羹と言われています。確かに漢字を見ると「羊(ひつじ)」の「羹(熱いスープ)」ですよね。
清水羊羹で最近人気なのが、西村堂とわたなべ牧場が共同開発した「きよみずようかんアイスクリーム」。紅葉館で食べられるほか、境内の西村堂売店や、写真の安来駅構内「交流プラザ売店」で購入することができます。小豆味のクリーミーなミルクアイスの中に、サイコロ状の羊羹がちりばめられた、食感も楽しいご当地アイスです。
甘さは控えめで、意外とあっさりといただける「ようかんアイス」、是非食べてみてくださいね。
厄除けやパワースポット巡り、精進料理にようかんアイスと、「安来 清水寺」の魅力をたくさんご紹介しましたが、さらなる魅力が、心の中の厄を払うことができる「修行体験」。
杉並木の静寂の中で日常から離れ「座禅」をすることによって、雑念を払い無心になり、身も心も洗われたようになるだけでなく、お経を毛筆で書き写す「写経」や仏像を描く「写仏」など、気を沈め心落ち着かせてくれる貴重な体験ができますよ。
「安来 清水寺」へは、JR安来駅からイエローバスの観光ループか清水線、または自家用車が便利です。
1400年の時を越えた「安来 清水寺」で、やすらぎと潤いの時間を過ごしてくださいね。
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(2023/11/28更新)
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