瑞牆山は七ツ釜五段ノ滝で有名な西沢渓谷から西へ12km、紅葉の名所・昇仙峡より北へ17km、眼下に武田信玄の隠し湯と呼ばれる増富温泉を従える全国屈指の森林浴リラクゼーションスポットとなっています。
アクセスは公共機関の場合、JR韮崎駅から出るバスで1h15、2060円で訪れることができます。(往路の平日最終13:30、土日祝14:50。復路の平日最終14:42、土日祝16:05)
マイカーの場合、中央自動車道 須玉ICを降り県道23号線である増富ラジウムラインを通過して瑞牆山荘を目指しましょう。
起点である瑞牆山荘に至る渓谷は本谷川渓谷と呼ばれ、この辺りからすでに絶景。沢の透明感と新緑や紅葉の相性は抜群に良い景観を楽しませてくれます。瑞牆山荘近くの無料Pで準備し、最初は瑞牆山と金峰山の分岐である富士見平小屋を目指すことになります。この区間は若干の急坂となりますがミズナラやシラカバ、特に紅葉映えは最高で、寒暖の差、豊富な日照により、他の紅葉スポットより遙かに美しく染まってくれますよ。
富士見平小屋からは本格的な登山となりますので、気合いを入れていきましょう。富士見平小屋から天鳥沢までは露岩が目立つにせよ、おおむね平坦にハイクすることができます。天鳥沢の手前で大きく高度を下げ鞍部へ。ここから瑞牆山の核心部となります。真っ二つの岩、桃太郎岩を横目に面白いように高度を稼いでいきます。ハシゴや枯れかけのナメ滝、鎖場を着実に通過し、大ヤスリ岩の基部までくるとピークは目前。もう一踏ん張りです。
写真は金峰山ルート上、大日岩より麓に10分ほど下ったポイントから撮影したもの。
春先には鮮やかなグリーンが視界を埋め尽くし、秋先にはこれらすべてが赤や黄色に染まる姿、あなたも見てみたくありませんか?これぞ登山冥利に尽きるというもの。
瑞牆山荘 T・P(45分)→富士見平小屋 T・水(25分)→天鳥沢(1h20分)→瑞牆山山頂
計4h40、6.0km
こちらの写真は金峰山ルート上、砂払ノ頭よりピーク側、稜線上で撮影したものです。
雲を身にまとう姿はまるで雲の上の要塞のようですね。元々、瑞牆とは神社の垣根のことをこう呼ぶのですが、金峰山を巨大な神社と考えれば、瑞牆山は神域を守る要塞といった言葉で締めくくるのに適当ですね。
先ほどは離れて瑞牆山を見てみましたが、山頂はというと視界がすこぶる解放的な好眺望、南面はストンと真下に切れ落ちた絶壁。さながら天然の展望台と言ったところでしょう。周囲360°すべてワクワク、ドキドキが潜んでいます。
瑞牆山は日帰りでも十分可能な山ですが、多くの方が富士見平を拠点に一日目に瑞牆山、二日目に金峰山に挑戦するプランを採用しています。
富士見平小屋は素泊まり4500円、一泊二食で9500円、さらに絶品、窯焼きピッツァは是非所望してみたいところ。なかなか鋭い眼力のご主人と美人な女将さんにお世話してもらうと、また一つ楽しみが増えるというもの。
キャンプサイトについては、約100張可能でよほどのことが無い限り設営は可能です。下段方面は日当たりが悪いので寒い時期は上段方面の方が良いかもしれません。静けさはもちろん下段の方が上です。
また山小屋から下ってすぐの所にある、富士見平湧水はなかなかの一品。文字通りアルプスの水といったところで、口あたりが大変良い文字通りの名水です。
瑞牆山の絶景を楽しんだところで、帰りは武田信玄の隠し湯、増富の湯がオススメです。増富の湯はナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉で主に免疫力向上に役立つと予想されます。温泉に含まれるラドンから放出される微量な放射線が体中の細胞を活性化し、免疫力向上に繋がるというわけですね。
湯温は25、30、35、37の四種類が用意されていて、体に合わせた入浴方法、例えば神経痛なら37℃に20分浸かり水をサッと体に通すといった方法が推奨されています。施設内のスタッフや説明書きなど入浴方法を確認しながら入ることにしましょう。ぬるま湯の関係で脱衣所では少し肌寒いですが、すぐに効能のお陰で体がポカポカしてきますよ。湯上がりの桔梗信玄餅 クレープはオススメの一品です。
瑞牆山と併せてさらに楽しみたいのが、増富ラジウム温泉郷の滞在。先ほどは日帰り温泉施設、増富の湯を紹介しましたが、もう一泊日程を追加して津金楼や不老閣でさらに日本一のラジウム温泉を楽しんで欲しいと思います。
実は春、秋は地下水が少なくなるため、ラジウムなどの成分が高くなる傾向にあるからです。特に不老閣は入浴指導や天然岩風呂など湯治にうってつけです。
瑞牆山の絶景と増富ラジウム温泉郷で納得の温泉ハイクを、あなたも楽しんでみませんか?
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