写真:泉 グルン
地図を見る「佳佳・珮柏ペーパーサン・ホテル」があるのは、MRT「士林」駅から徒歩5〜6分ほどの場所。有名な「士林夜市」へも歩いて7〜8分ほどですが、大通りから1本入った路地にたっているので、夜市の喧騒とはほど遠い静かな環境にあります。
ここは元製紙工場の従業員寮だった古い建物を、台湾の建築家・劉國滄氏や日本の藤本壮介氏など新進気鋭の建築家がモダンによみがえらせました。
レトロモダンながら抑制のきいたデザインで目立つ看板もないため、最初は少しわかりづらいかもしれません。「PAPER SUN」と書かれたウッディな壁看板が見えたらエントランスです。
写真:泉 グルン
地図を見るエントランスを入ってガラス張りのロビーに足を踏み入れると、その開放的な雰囲気に圧倒されます。壁一面ガラス張りの窓から見える緑の生垣と、やさしい自然光が射す明るい空間にウッディなテーブルとイス。ナチュラルなセンスに癒されます。
ロビーの脇には、バリアフリー仕様のゆるやかなスロープがエレベーターまで続いています。車椅子やベビーカーも客室までラクラクと移動できる、人にやさしいユニバーサルデザインです。
写真:泉 グルン
地図を見るロビーには、よく見ると紙でできた照明や本でできた壁など、元製紙工場だけに紙にまつわるディスプレイが多く見られます。実は書籍に見えるものの中にはノートとして使われているのもあって、宿泊客が自由に感想やスケッチなどを書けるようになっています。
写真:泉 グルン
地図を見るフロント近くの通路など館内のちょっとしたスペースに台湾の若手作家によるユニークなアート作品が展示され、ミニギャラリーになっています。作品は1〜2ヶ月をメドに入れ替えているそうで、若手芸術家の発掘の場でもあるんですね。
写真:泉 グルン
地図を見る客室は5つのタイプがあり、最も小さなタイプでも広さが5〜7坪あります。もともと従業員の居住部屋だっただけに、暮らすことを前提とした間取りなのかもしれません。
ダブルサイズのベッドがあっても床にスーツケースをで〜んと広げることができますよ。台北のど真ん中にあるエコノミークラスのホテルでは、ありがたい程のゆとりです。フカフカのベッドの上には耳栓も置かれていて、イビキのうるさい同室のパートナーがいても大丈夫!?
また、ほとんどの部屋がバルコニー又は窓付きなのもうれしいですね。実はこのホテルのモットーは「家にいるような居心地の良さ」。長期滞在用のサービスアパートメントも兼ねているので、インテリアも飽きがこないようシンプルながら洗練されています。もちろん普通のホテル同様、1泊から宿泊できます。
写真:泉 グルン
地図を見るどの部屋もウッディな家具やフローリングで、動線を考慮した使い勝手のいいレイアウトになっています。無料wifiはもちろんのこと、ケーブルTV、ドライヤー、冷蔵庫も完備。フロントに頼めば電子レンジや食器類も借りることができます。
バスルームは基本的にトイレとシャワーのみですが、2ベッドルームあるスイートタイプの客室にはバスタブが付いています。
またホテルのHPには「環境保護のために洗面小物をもってきてください」と書かれていますが、実際にはお肌にやさしいナチュラルシャンプーやソープなどが備えられています。ただ歯ブラシやクシ、カミソリ、シャワーキャップなどは付いてないので必要な場合は持参しましょう。
写真:泉 グルン
地図を見るセーフティボックスや戸棚、クローゼットもあり、収納スペースもたっぷり。使い捨てのスリッパも付いています。湯沸かしポットやお茶のティーバックも置かれていて、シンプルながらステイに必要なアイテムはすべてそろっていますね。
写真:泉 グルン
地図を見るホテルの楽しみのひとつが朝食ですね。朝食は1階のガーデンレストランでいただきます。そこは、小さな庭園やガラス越しに外の通りが見える明るくステキな空間です。
朝食スタイルは一見ブッフェに見えますが、実際はキッチンから作りたての食事を一人づつ給仕してくれます。そのため、朝食をとる時間は7時30分、8時30分の二部制となっていて、前日までにフロントに希望の時間を伝えるようになっています。
ただ、スープやサラダ、ドリンク類はブッフェ形式になっているので、自分で好きなものを好きなだけとることができます。お粥や甘さ控えめのお汁粉など、日によってブッフェに出るものが変わりますよ。
写真:泉 グルン
地図を見る朝食メニューの基本は、トーストに卵、ハム又はソーセージ、チーズなどを調理したワンディッシュ料理。基本的にメニューは約3日のローテーションでの日替わりです。3泊のステイならば、毎日違うメニューが食べられる計算になりますね。
写真:泉 グルン
地図を見るさらにうれしいのはレストランの入り口に毎朝、お菓子のギブアウェイ(無料提供品)が置いてあること。台湾で古くから愛されている懐かしいお菓子ばかりで、どれも台湾の人が見るとホッとした気分になるそうです。そんなところも「家にいるような居心地の良さ」を感じてもらうための工夫なのかもしれません。
このお菓子は自由に取ることができ、朝食後のデザートとして食べても、持ち帰って観光の途中で食べてもOK。素朴な味わいにホっと癒されるかもしれません。
このほか、宿泊客は24時間いつでも利用出来るラウンジもあります。ゆったりソファに本や雑誌、パソコン、コーヒーサーバー、スナック菓子まであり、コーヒー片手にほかの宿泊客と談笑するのも楽しいですね。ラウンジのバルコニーには洗濯機(有料)が備えられているため、長期滞在者も大助かりです。
ただ、このホテルはユニークなデザイン構造のうえ繊細なアート作品もディスプレイされているため、安全上の理由から1歳〜12歳までのお子さんは宿泊することができません。家族旅行の場合はその点を気をつけて下さい。
さらに交通の便について付け加えるならば、MRT士林駅から台北市内のさまざまなスポットにアクセスできるのはもちろんのこと、ホテルの近くのバス停から故宮博物院まではバスで15分ほどと、観光にももってこい。夜市や朝市も近くにあるので、ローカルグルメにも困りません。
たとえ1泊でも、暮らすような感覚でステイを楽しんでくださいね。
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(2024/4/19更新)
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