写真:Mayumi Kawai
地図を見る雲南省昆明市から北へ約160km、大きな山を何度も越えた先に東川紅土地が存在します。この地は最大標高2,600mの山岳地帯で、この地に暮らす少数民族が気の遠くなるような年月をかけて山を切り拓き農地として開墾した奇跡のような場所なのです。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る東川紅土地は世界遺産の元陽棚田と同様に、かつては少数民族が暮らす隠れ里のようにひっそりとした村でしたが、1990年代頃あるカメラマンがこの村を訪れこの風景の写真をコンテストに応募したことがきっかけで中国全土に知れ渡るようになったそうです。今では映画の撮影地に使われたりと注目度が高まり、特に写真愛好家の聖地として知られています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る東川紅土地の見頃は9月〜12月、赤土の農地に植えられた麦や野菜の農作物が実りを迎え収穫時期に差し掛かります。特に10月から11月にかけては畑に小さな白い花が咲き、空気も澄み、空の青や白い雲とのコントラストがもっとも美しくなる時期と言われています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る東川紅土地に設置されたビューポイントは「打馬畝」「七彩坂」「落霞溝」「楽譜凹」など全部で計10ヵ所。その中でもっとも人気が高いのが「錦繍園」からの眺めです。標高約2,400mの高台から見下ろす一面の色彩の棚田はまさに神々が作った天空のパレットのようで息を呑む絶景です。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るこの地では、地表面からおびただしい霧が発生する幻想的な光景を目にすることがあります。これは放射霧といって地表面の空気が放射冷却により冷やされて発生する自然現象で、秋から冬にかけて湿度が高く比較的風の弱いよく晴れた日の早朝に発生しやすいと言われています。これは気温の上昇とともに消滅していきます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る東川紅土地の観光拠点となるのは「花石頭村」。人口数百人程度の小さな農村には少数民族が住む民家と数えるほどの宿泊施設、そして飲食店が1軒と超がつく田舎です。村の人は畑を耕す一方で、収穫した野菜や山で採取した山菜、キノコなどを観光客に売って生計の足しにしています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るご覧ください。これが花石頭村の一番の目抜き通り。一応、この通りは大型バスも停まれるバスターミナルも兼ねています。スーパーや娯楽施設は一切なく、小さな寂れた商店が2軒ほど立ち並び、飲食店は1軒のみ。戦前へタイムスリップしたかのような錯覚にとらわれます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る東川紅土地へは、昆明駅北部バスターミナルから出発している「法者」行きバスで向かいます。1日2本、7:50と8:30のみ。運賃は47元で所要約4時間。ただし、紅土地というバス停はないため運転手に事前に紅土地に行きたい旨を伝え適当なところで降ろしてもらう必要があります。さらに、昆明に戻るバスは1日1本。山岳地帯の奥地ゆえに何かと不便を強いられます。
苦労してもなお行く価値のある絶景・東川紅土地。そして、雲南省は観光スポットの宝庫でもあります。東川紅土地から戻った後は石林や元陽棚田、麗江古城などへも足を延ばせます。世界遺産級の観光スポット目白押しの雲南省へ、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
住所:中国昆明市東川区紅土地鎮花石頭村
駐車料:大型車10元、小型車5元
入場料:一人2元(ビューポイントにより入場料無料もあり)
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(2024/10/8更新)
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